2021年11月5・6日 早稲田大学東伏見グラウンド・スリーボンドスタジアム八王子
4年連続の優勝がかかる本大会、初戦の相手は六大学優勝の強敵慶大だ。
4年生最後の大会、負けたら引退の大事な一戦で先発はエースの石井竜弥(商3)。強力な慶大打線を6回1失点に抑える好投を見せた。途中テンポを早く投げていた場面では「相手打線が自分のタイミングに合わせてきていると分かり、自分がずらすしかないと思ったので、そこはピッチングの投球技術を活かしながらやりました」と話した。
▲先輩で好投を見せた石井
打線は5回に伴野匠(経4)の二塁打から、佐藤龍之介(商4)、功刀史也(文2)、山崎大翔(商3)と繋がり、3点を取り一気にリードを広げる。6回には高垣昴平(商2)の本塁打が飛びだし1点追加。高垣は「リーグ戦とは違って負けたら終わりのトーナメント戦で、プラス4年生にとって最後の大会なので絶対負けないぞという気持ちで下級生から盛り上げようとしています」と関東王座にかける思いが、本塁打に繋がった。
続く7回にも2点追加し差を広げ、流れを完全に中大に引き寄せた。
▲本塁打を放った高垣
7回裏は近野佑樹(法4)が登板し、三者凡退に抑え試合終了。
慶大相手に7回コールドで勝利し、4年連続関東王座制覇に向けて好調なスタートをきった。
▲最終回を任された近野
勝てば決勝進出が決まる二戦目。初戦に続き投打が噛み合い、新関東地区1位の日大三崎町を6-0で下した。
打線は初回から動く。エラー、死球でランナーをためると、初戦本塁打を放った5番高垣が左安適時打を放ち先制する。2回には、主務として1年間チームを支えてきた鞍田新(文4)の犠打で、さらに1点を追加する。
▲本塁打を放った本大会好調の羽渕
追加点がほしい6回、一死一二塁から羽渕達也(商4)が魅せた。2球ボール球を見逃し3球目、内角の直球をとらえると、打球は放物線を描き右翼席へ。「自分の一打で流れを変えることができたので良かったです」。4年生の一発で中大へ完全に流れを引き寄せた。7回にも伴野の中安適時打で得点を重ねた。
▲久々の登板となった木藤忠広(商2)
この日は打線だけでなく、5人の投手リレーでも試合を作った。
「調子は良い」という先発の近野が、1回から3回まで1安打の好投で抑える。4・5回は田中駿佑(商2)がランナーを背負いながらも、落ち着いた投球で無失点で切り抜ける。6回はエース石井が安定のピッチングを見せ、7回・8回を木藤、最終回を大山北斗(商1)が抑え完封リレーで決勝進出を決めた。「上出来だったと思います」(小泉コーチ)。投手層の厚さが光った一戦となった。
決勝の相手は神大。昨年と同カードとなる。4連覇をかけ、またこの大会をもって引退となる4年生の花道を飾るべく、チーム一丸となって戦い抜く。
◆試合結果◆
11月5日
チーム 123 456 7=計
中 大 120 031 2=9
慶 大 001 000 ×=1
(規定により7回コールド)
11月6日
チーム 123 456 789=計
日大三崎町 000 000 000=0
中 大 110 003 10×=6
◆お知らせ◆
本日、スリーボンドスタジアム八王子にて決勝、対神大戦が行われます。試合開始は10時00分を予定されています。
この試合の写真をインスタグラムで投稿しています!詳細はInstagram(@chuspo_report)をチェック!
(記事:坂井真子、高橋若夏 写真:坂井真子、高橋若夏、小泉百萌子)