5月23日 神宮球場
チーム 123 456 789=RHE
中 大 031 030 300=10122
国学大 004 000 200=6104
[中]畠中、皆川、水谷、後藤ー古賀
[国]横山、諸見里俊、上出、小玉、渡邊ー平古場、高本
[本]〈国〉戸堀(7回、1点)〈中〉なし
◆スタメン◆
1[一]内山 京祐(文3=習志野)
2[中]五十幡亮汰(法3=佐野日大)
3[右]森下 翔太(商1=東海大相模)
4[二]牧 秀悟(商3=松本第一)
5[指]倉石 匠己(経3=東海大市原望洋)
6[捕]古賀 悠斗(法2=福岡大大濠)
7[左]大工原壱成(商4=桐光学園)
8[三]小野寺祐哉(経4=白鷗大足利)
9[遊]中川 拓紀(商2=宇治山田商)
P 畠中 優大(経3=樟南)
▲先制点となる適時打を放った小野寺。相手右翼手の失策も絡み、ヘッドスライディングで一気にホームイン
前日は1点差の緊迫した接戦を制し、先勝した中大。今日はうって変わって打撃戦となった。好調な打線で3回までに4点をリードしたものの、3回裏に4点を返され同点に。それでもその後は、足やスクイズなどを絡めた多彩な攻撃で着実に加点し、二桁10得点を挙げて投手陣を援護。最後は連日安定感抜群の投球を見せる後藤茂基(商2=城西大城西)が締め、連勝で勝ち点を獲得した。3回途中からリリーフした水谷康希(商3=浜田)が今季初勝利を挙げた。
▲3回途中からのリリーフで力投した水谷。今季初勝利を挙げた
この試合の先発のマウンドに上がったのは、畠中。初回は古賀の盗塁阻止もあり、リズムよく三人で抑えたが、2回に3本の安打を集められ満塁のピンチを招く。続く打者にはフルカウントまで粘られたが、気迫の投球で見逃し三振で何とか踏みとどまった。
続く4点リードの3回にマウンドへ上がったのは、皆川喬涼(法2=前橋育英)。しかし、四球と安打で一死満塁のピンチを招くと続く打者に適時打を浴び、ここで水谷にスイッチした。最少失点にとどめたいところだったが、二死から鎌仲(国学大)に走者一掃の適時二塁打を浴びてこの回4点を失い、試合は振り出しに戻った。それでもその後の水谷は、走者を出しながらも無失点の投球を続ける粘りの投球。久々の登板に「満塁の場面で打たれたのでリリーフとしては50点」(水谷)と辛めの自己評価だったが、この打撃戦で4~6回を0に抑え、存在感を見せた。
7回途中からは昨日に続いて後藤が登板。最終回に四球で走者を出したものの、それを除けばパーフェクトの投球で試合を締めた。同級生の女房役古賀も「最初の方は不安が見えたけど、投げて抑えるごとに自信がついてきているし、ストレートがすごくいい」と大車輪の活躍を見せる後藤をたたえた。
▲5回に適時三塁打を放つ牧。連日のマルチ安打で打率を4割に乗せた
打撃陣は今日もつながりを見せた。2回、二死一、二塁のチャンスで打席は小野寺。「昨日打てなかったので今日は絶対に打ってやろう」と振り抜いた打球は一、二塁間を抜ける適時打となり、さらにその打球を右翼手が後逸。気迫のヘッドスライディングで小野寺も生還し、一挙3点を先制した。3回にも、五十幡の連続盗塁を足掛かりに追加点を奪い、上々の滑り出しとなった。
4回に同点とされ、迎えた5回。一死から相手の失策で五十幡が出塁すると森下が続き、一、三塁とすると、ここで迎えるは現在リーグ首位打者の4番牧。2ボールからの3球目、「甘い球を狙って、しっかり打てた」と自身も納得の痛烈な一打は右中間を抜ける適時三塁打となった。その後の第4打席でも安打を放ちチャンスメーク。この回の3点に繋がる貴重な一打を放った。これで牧は、今季20安打、14打点、打率4割超えと首位打者争いでも一歩リード。東都最強スラッガーへの道を着実に進んでいる。
▲得点につながる三盗を決めた五十幡。強力中大打線において、五十幡の足は大きな武器の一つだ
「入学して四年目だが、一度も国学大から勝ち点を取れていなかったので、そこに対する気持ちは相当強かった」と小野寺。この日の勝利はチームを支える4年生にとっても大きなものとなった。
残すは未消化となっている、対立正大3回戦のみ。上位争いに充実した表情を見せる選手たちは「最後は勝って締めたい」と口をそろえた。『逆襲』の第1章もいよいよクライマックス。連勝街道を秋まで繋げるためにも、絶対に負けられない最終戦に挑む。
◆試合結果◆
中大10-6国学大(2勝0敗)
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部