2024年10月22日 明治神宮野球場
チーム 12345678910=RHE
青学大 0000000001=132
中 大 0000000000=060
[青]中西、鈴木ー渡部
[中]今村、岩城ー綱川、野呂田
[本]なし
◆スタメン◆
1[指]佐藤 壱聖(経2=東日本国際大昌平)
2[二]佐々木琉生(商2=健大高崎)
3[中]皆川 岳飛(経3=前橋育英)
4[左]櫻井 亨佑(商4=習志野)
5[三]伊藤 櫂人(文2=大阪桐蔭)
6[右]安田 淳平(商2=聖光学院)
7[一]松嶋 晃希(経3=浦和学院)
8[捕]綱川真之佑(経3=健大高崎)
9[遊]武井仙太郎(商1=鎌倉学園)
P 今村 拓哉(文4=関東第一)
前節の国学大戦で勝ち点を落とし、優勝争いから離脱した中大。悔しい記憶から2週間を経て、現在リーグ首位を走る青学大との一戦に挑んだ。先発の今村、中西(青学大)がともに譲らない緊迫した投手戦の中、両チームとも点を奪えないまま延長戦へ突入。紙一重の攻防の末、最後は1-0で惜敗した。
中大の先発は、清水監督が「投げるたびに良くなっている」と太鼓判を押す今村。2回表、先頭の松本、中田に連打を浴び無死一、二塁とされる。しかし、ここで崩れないのが今日の今村。続く渡部の打席では、犠打を狙った打球を自ら捕球し華麗なフィールディングで三塁へ送球。これがアウトとなりランナーの進塁を阻止すると、その後の青山は併殺打に打ち取りこのピンチを無失点で切り抜ける。
▲好投が光った今村
その裏、中大は2死から綱川が四球を選ぶと、続く打者は大学初スタメン出場を果たした武井。武井の打球はセカンドへの内野安打となり、この間に綱川が一気に三塁まで進塁する好走塁を見せチャンスを広げる。しかし、後続の佐藤壱が打ち取られ先制することができない。
▲大学初スタメン出場の武井。今後の活躍に期待だ
ホームの遠い試合展開の中迎えた6回、中大は先頭の佐々木琉がライト前にヒットを放つと、相手の捕球エラーの間に二塁へ進塁。1死一、二塁で迎えたバッターは5番の伊藤櫂。ライトに飛んだ打球はヒットになるかと思われたが、惜しくも野手の正面。続く安田はショートゴロに倒れ、この回も得点を奪えない。
3回以降、一人のランナーも許さない完璧な投球で強力な青学打線を封じていた今村だったが、8回に先頭打者の中田(青学大)に死球を与え、犠打で1死二塁とされたところで清水監督は投手交代を決断。二番手でマウンドを託されたのは、今季大車輪の活躍を見せる岩城颯空(経3=富山商業)。1人目のバッターに四球を与え、犠打で2死二、三塁とされるも、続く代打稲垣(青学大)にはこの日最速の147㌔の直球を交えた力強い投球で三振に切って取り、この窮地を脱する。
▲ピンチを切り抜け笑顔を見せる岩城
互いに点を奪えないまま最終回へ。1死から綱川が四球、途中出場の橋本航河(文1=仙台育英)が内野安打で出塁し、サヨナラのチャンスを迎える。応援の盛り上がりも最高潮に達する中、1番の佐藤壱に打席が回るも、この回途中からマウンドに上がった鈴木(青学大)を捉えることができず。試合は延長戦に突入した。
▲最終回は手に汗握る攻防だった
延長10回からは、無死一、二塁のタイブレークで試合が再開。この回もそのまま岩城がマウンドに上がった。二者連続で三振を奪いあとアウト1つというところだったが、渡部に真ん中低めのスライダーをレフトへ運ばれタイムリーに。見事な中継プレーで2点目は阻止したものの、0が並ぶスコアボードについに得点が刻まれた。
サヨナラ勝利を狙いたい中大だったが、タイブレークのチャンスを生かすことができずそのまま試合終了。緊迫した試合展開の中で最後まで得点を奪うことができず、無念の敗戦を喫した。試合後、清水監督は「ピッチャーは良く投げていたので、なんとか点を取ってあげたかった」と振り返り、悔しさを滲ませた。
春は青学大とともに優勝争いを演じた末、あと一歩のところで優勝を逃した中大野球部。今季の中大の優勝はないものの、目の前で胴上げをされるという悔しさを二度も味わうわけにはいかない。明日の試合は、「中大らしい野球」でなんとしてでも勝利をつかみ取る。
◆試合結果◆
●中大 0- 1青学大〇
◆お知らせ◆
次戦は10月23日(水曜日)に明治神宮球場で行われる対青学大2回戦です。
(記事:山里莉子、写真:髙梨晃世、中島遥、齊藤さくら)
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