12月1日 東京・荒川河川敷
THE DISTANCE GAMESが1日荒川河川敷で行われ、溜池一太(文3)、吉居駿恭(法3)、本間颯(経2)など10人が出場した。このレースは練習の一環としての参加となったが、7人が自己ベストを更新し箱根駅伝へ向けてアピールした。
レースは、大石港与プレイングコーチに付き全員が集団走で10kmを通過。15km付近では本間、溜池、吉居、東海林宏一(経4)が抜け、その数秒後ろを残りのメンバーが追う形でレースを進めると、20km付近では本間が独走、その後ろを溜池が続く展開となり、本間がそのまま差を広げ1着でゴールテープを切った。
▲前半は集団走でレースを進める
本間は、先月の全日本大学駅伝で3区に出走し区間6位と好走。下旬に行われたMARCH対抗戦でも10000mで27分46秒60と自己ベストを記録し、吉居とともに中大記録を更新するなど好調を維持している。今レースは荒川の河川敷を往復するコースだったが「追い風の方は気持ちよく走れて、向かい風の方はしっかり耐えられたのでよかった」と安どの表情を浮かべた。また、MARCH対抗戦から1週間後のレースとなったが「疲労は出たが、練習を積んで(体が)重い中でも今日しっかり動かせた」と現在のコンディションについて明かした。
▲ゴールテープを切る本間
2着でフィニッシュした溜池は「うまく練習できていなかったが、それを踏まえたら悪くなかった」と振り返った。7月にはホクレン・ディスタンスチャレンジ網走大会で中大初となる10000m27分台を叩き出したが、その後けがにより予選会をパス。その後全日本大学駅伝では万全でない状態の中1区に出走するも区間20位と満足する走りはできなかった。そんな中臨んだ今レースを終え「箱根まで時間がないので焦りもありますしもどかしいが練習するしかない」と現在の心情を吐露したが、エースの自覚を持ち箱根へ向けて前を向いている。
▲2着でゴールした溜池
本間、溜池の後方では阿部陽樹(文4)、山平怜生(法4)、吉中祐太(文3)、鈴木耕太郎(法2)、藤田大智(文2)の5名が同時にゴール。MARCH対抗戦後の疲労は各々感じていると語ったが、「後半は設定よりも速く行けたのでよかった」(山平)、「ラストは自分でしっかりペースを作れたのでよかった」(藤田)と練習を積み重ねる中で現在地を確かめることができたレースとなった。また、吉居駿恭(法3)、並川颯太(法1)、東海林が5名に続きフィニッシュ。吉居は「ハーフに不安がある中で、ある程度は走れたので自信になった」と語り収穫を得ていた。
▲集団走で走った選手たち
残り1カ月を切った箱根本戦に向けて熾烈なアピール合戦が繰り広げられる中、それぞれが試行錯誤を繰り返し目標に向けて照準を合わせる。「できることを最大限やって妥協なくいけたら」と吉居が話せば、「メンバーの当落線上のギリギリのところなので、早く抜け出したいし主力になりたいという気持ちが強い」と鈴木が話すように、エース層と中間層の力がかみ合うことが躍進の鍵を握る。
◆大会結果◆
本間颯(経2)1時間2分45秒 PB
溜池一太(文3)1時間3分18秒 PB
阿部陽樹(文4)1時間3分21秒
山平怜生(法4)1時間3分21秒
吉中祐太(文3)1時間3分21秒 PB
鈴木耕太郎(法2)1時間3分21秒 PB
藤田大智(文2)1時間3分21秒 PB
吉居駿恭(法3)1時間3分45秒 PB
並川颯太(法1)1時間3分53秒 PB
東海林宏一(経4)1時間4分59秒
◆コメント◆
本間颯(経2)
──レースプラン含め振り返って
今日はハーフマラソンの練習という位置付けで出て、10kmまで大石さんが引っ張ってくださるということだったので、そこから5kmずつペースアップしていくという感じで走りました。
──走ってみて体感は
往復のコースだったので、片方は追い風で片方は向かい風という感じで、追い風の方は気持ちよく走れて、向かい風の方はしっかり耐えられたのでそこはよかったかなと思います。
──MARCH対抗戦からの調子は
MARCH終わってから1回疲労は出たんですが、このハーフマラソンのために調整しているわけでもないので練習を積んでいて重い中でも今日しっかり動かせました。
──今後に向けて
次の試合は箱根駅伝になるのでしっかり予選会、全日本でチームとして悔しい思いをしてきたので、そこ(箱根駅伝)でしっかりチームの目標とする結果を出して、結果で応援してくださる人達だったりとかに恩返しができるようにしていきたいなと思います。
溜池一太(文3)
──レース振り返って
レース終わって、うまく練習できていなかったんですが、それを踏まえて考えたら悪くはなかったんじゃないかなと思います。
──今の状態は
6割くらいですね。チームが全日本終わってから頑張ろうとしてる中で練習についていけないこともあるので、今年は自分がエースなのでそれを自覚して、箱根まで時間がないので焦りもありますしもどかしいですが練習するしかないので、今日みたいな感じでしっかりやっていけばなんとか間に合うかなと思います。
──箱根への目標
どの区間になるか分かりませんが、どの区間でもしっかり走って、今年こそはチームに貢献して、シード権をとれるように頑張りたいと思います。
吉居駿恭(法3)
──今日のレース振り返って
今日はペース走ということで10kmからはビルドアップしていくという感じでいい感じで走れてたんですが、向かい風のところで進めなくて。感覚としては良かったので、ハーフに不安があった中である程度は走れたので自信になりました。
──MARCHからの調子は
ある程度きつい中でずっとやってきて、昨日もたくさん練習していてだいぶ疲労感はあったんですが、今はそういう時期だと思ってるので、箱根に向けてちょうどいい体の疲労感なのかなと思っています。
──今後に向けて
全日本終わってから箱根に向けてやっているので、しっかり結果を残せるように、残り僅かな時間ですができることを最大限やって妥協なくいけたらなと思います。
(記事:琴寄由佳梨 写真:大畠栞里、琴寄由佳梨、土屋日向)
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