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【実力派揃い!2025新入生インタビュー】第4回 山崎豪琉・山野井寛大

繁永晟(商4=大阪桐蔭) 主将のもと、開幕が迫る春季リーグに向けて調整を進めている中大野球部。今年度の中大には昨年度主力のメンバーが多く残っており、今年のリーグ戦の成績には大きな期待がかかる。そんな中加入したルーキーたちは、高校時代から大きな注目を浴びていた実力派揃い。中大に新たな息吹をもたらす新入生12名のインタビューを3日間にわたってお届けします!

第4回は山崎豪琉(文1・細田学園)、山野井寛大(経1・横浜隼人)の捕手陣。戦国東都を、そして中大の正捕手争いを彼らはどのように戦っていくのか。そのビジョンに迫った。

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<山崎豪琉選手>(聞き手、構成:小林陽登)

▲肩の良さを生かし、リーグ戦出場を目指す山崎

──学部と学科を教えてください
「文学部の人文社会学科の西洋史学専攻です」

──中大選んだ経緯は
「ずっと4年間やりたくて。 そこで、ソフトバンクのスカウトの方が、中央出身だったので紹介してくれて、練習会に参加して、選んだ形ですね」

──中大にどんなイメージを持っていましたか
「東都の強豪っていうイメージでした。 先輩方も名前は知ってるよっていう方ばかりっていう感じでした」

──実際の雰囲気はどうでしたか
「雰囲気良くやらせてもらっていて、メリハリがあって、野球がやりやすい環境です」

──高校時代との違いはありますか
「練習時間が短いので、自主練習が大事なのかなっていう風に思います」

──対戦が楽しみな大学はありますか
「東都だったら、東洋や国学院です。東洋は2部で1位になって1部に上がってきたので気になりますし、国学院は埼玉県の熊商のエースの中村謙吾(=熊谷商業)が入ってるので楽しみにしてます」

──交流はありましたか
「お互いに埼玉県の軟式出身で。 同じチームじゃないっすけど」

──対戦が楽しみな選手はいますか
「あんまり知ってる人いないっすけど、強いて言うなら中村謙吾とか、あと立正大の倉田(陽人=埼玉栄)ってキャッチャーがいるんですけど、その子とは仲いいので試合してみたいですね」

──低反発バットから木製バットへの移行はスムーズに出来ていますか
「最初はちょっと迷いましたけど、だんだん慣れてきています」

──野球人生でのベストバッティングは
「新潟明訓高校戦です。変化球を低反発バットで打ったホームランがベストバッティングだったかなと思います。その前の球で同じ球に空振りしちゃっていて、狙っていた球が来たので」

──尊敬する先輩は
「同じキャッチャー鈴木謙介(文3・都立昭和)さんです。ブルペンとかピッチャーに明るい声をすごくたくさんかけて投げやすい環境作ってるので。 本当にびっくりするくらい声を出していて、その隣で受けているとすごく刺激を受けます」

──同期との関係は
「もうみんなすごいっすね。 みんな知ってる名前ばかりなんで、すごく刺激を受けてます」

── ライバル視する同期とかいますか?
「やっぱり同じキャッチャーの山野井(寛大=経1・横浜隼人)とか。 あとは埼玉の山根(大翔=商1・昌平)とかです」

──初キャンプの意気込みは
「まずはけがしないこと。 あとはキャンプでも中大の環境に慣れたり、すごいチームと試合できるので すごいピッチャーを見たりして、技術というよりもいろんなものを見ていきたいです」

──中大の投手の球を受けてみて
「コントロールが良くて構えたところにくるので捕りやすいですし、あとはやっぱりキレとか球速は高校時代とは1段階違います」

──投手陣の球を受けたうえで配球の組み立て方は変わりそうですか
「ピッチャーの長所を引き出せるような配球をしていきたいなと思います。 なのであまりリードは変わらないかなと思いますね」

──捕手陣で競争をしていくなかでアピールしたいポイントは
「自分は肩が良いっていう長所があるので、そこは突出して出してければなと。 あとはこの1年間、しっかりと技術を磨いて、瞬発力と肩を磨いていきたいです。 とりあえず早くリーグ戦に出場出来るように頑張りたいです」

──試合でバッテリーを組んでみたい投手は
「子安(秀弥=経2・東海大相模)さんとか組んでみたいですね。ブルペンとってみて、すごい球投げるなと思ったので。 見た目は小柄なんですけどすごく綺麗な良い球なので、試合で組んでみたいです」

──今年の意気込みと4年間のビジョンは
「まずは体しっかり作ってリーグ戦に出たいということと、4年間のビジョンとしては、自分が頑張れるとこまでやって、最終的にはプロになったり社会人いったり、野球を続けていけるようにしたいと思ってます」

◇山崎豪琉選手(やまざき・たける)◇
学部学科:文学部・人文社会学科・西洋史学専攻
身長・体重:180㌢・83㌔
出身高校:細田学園高校

 

<山野井寛大選手>(聞き手、構成:比留間柚香)

▲「4年生から吸収したい」と高い向上心を持って捕手争いに挑む山野井

──中大野球部に入部するまでの経緯は
「高校時代の野球部の監督と進路について話していて。野球も強くて勉強も(できる)、まあ野球の方がメインですけど、野球が強いのでこの学校を選びました」

──監督以外に誰か相談された方は
「父に相談しました。野球やってたので。中大ではなかったんですけど」

──お父様は横浜高校のご出身で松坂大輔さんともチームメイトだったとお聞きしていますが
「そうです」

──やはり野球を始めたのもお父様がきっかけで
「いや、おじいちゃんですね、母方の」

──どこで野球をされていた
「日産で野球やってて監督だったんですけど、それがきっかけで始めました」

──大学野球は他にもリーグがある中で東都リーグを選んだ理由は
「やっぱり『戦国東都』って言われるくらい盛り上がりがすごいと思うので。神宮でできるっていうのも大きいと思います」

──入る前の中大のイメージは
「勉強がめちゃくちゃできると思ってて、野球部ももちろん強いんですけど勉強が難しいんだろうなと思ってました(笑い)」

──経済学部を選んだ理由
「一番高校の授業で楽しかったのが経済の授業だったので、行くなら経済学部かなって感じで選びました」

──入寮、練習に参加し始めてからどれくらいたちましたか
「そうですね、1カ月と少し経ちました。1カ月と3日くらいです」

──大学での練習はどうですか
「やっぱり練習時間が短くて自分で考えてやらないといけない時間がすごい多いので、先輩に教えてもらったりとか同級生と一緒にやったりとか、自主練の時間をうまく使いながらやってます」

──高校との違いは
「指導者の方があまりいないというかあまりガミガミ言われることがないので、それこそ自分で考えたりとか先輩に聞かないとうまくなれない。そういう環境なので、自分でどれだけ考えられるかが大事になってくるのではないかなと思いました」

──寮の同部屋は
「坪井(洸之介=文4・創志学園)さんですね。格闘技がお互い好きなんでそれで結構話したりしてます」

──どのような格闘技のジャンルを見ているんですか
「RIZINとか。2人とも好きなんで」

──参考にしたい先輩は
「野呂田(漸=文4・秋田中央)先輩と綱川(真之佑=経4・健大高崎)先輩、4年生のキャッチャーなんですけど、2人ともタイプは違うんですけどキャッチャーの技術もすごいですし、指示することが的確でスピードもありますしすごいなって思うので、その2人を超えられるように頑張りたいと思います」

──野呂田選手が以前の取材で練習中に山野井選手と話したとおっしゃっていましたが
「キャッチャーのことについて自分が結構聞いて、ステップの足の使い方とかあとはキャッチングだったりとかを細かく教えてくれたんで、それで少し話したと思います」

──同期で仲良くなった人は
「みんな仲いいっす(笑い)。特にですか?キャッチャーの山崎とはずっと自主練一緒にやったりとか仲いいです」

──練習以外の時間だと
「藤本(陽毅=文1・京都国際)ですね。結構他の人の部屋行ってるんで(笑い)」

──横浜隼人高校からともに入部された染谷啓介(商1)マネージャーについて、お互い中大を受けるのは知っていた
「はい、知ってました。自分が先にスポーツ推薦で決まって、(染谷は)指定校だったので面接練習一緒にやってもらったりとかしてました」

──決まった後は何か話しましたか
「『マネージャーやるからよろしくね』『こちらこそ』みたいな。『7年間よろしく』みたいな感じで言われました」

──いてくれると心強いですか
「だいぶ心強いです」

──中大の部員で対戦経験がある人は
「藤本ですね。自分が高校2年の秋、新チームの時に京都国際とやってコールドで負けたんですけど、その時に藤本すげえなって思ってて、今一緒にやれてるのがすごいなって感じです」

──敵でもチームメイトでも、今まで見てきた中で一番印象に残っている選手は
「高校の時の同級生の沼井伶穏が見てきた中で一番すげえなって思います」

──どんなところが他の投手と違う
「やっぱり腕がすごく長いので真っすぐも強いですし、(マウンドからの)18.44(㍍)がもっと短く感じるというか。キャッチャーで受けててめちゃくちゃ近いなって感じるのは沼井でした」

──ご自身のこれまでのベストな試合を挙げるとしたら
「夏の大会の鶴嶺との試合です。そこで公式戦でホームラン打てたんでその試合が良かったかなと思います」

──やはり公式戦のホームランは別格ですか
「もうめちゃくちゃ気持ちよかったです、マジで」

──横浜隼人高校のキャプテンは話し合いで決まると聞きましたがどのような経緯で選出されたのですか
「もともとずっとAチームに帯同してて先輩とかとコミュニケーションも取ってて。先輩が負けた時も自分ベンチ入ってて試合も出てたので、悔しいなって、自分たちの代でやり返したいなと思った時に自分がチームまとめてやりたいなって思ったので、立候補してみんなに賛同をもらったって感じです」

──4番、キャッチャー、主将とプレー中もそれ以外も全体を見る役割ですがその上で大切にしていたことは
「練習とかではいろんなところに広く視野を持ってどんどんコミュニケーションを取るってことに気を付けてて。少し気になることがあったらすぐに言葉にするっていうことは意識してやってました」

──最後の試合は相洋高校に9回2死から逆転勝ちし、向上高校に敗戦しましたが夏を終えて感じたことは
「やっぱり流れでだいぶ変わるなと思ってて。球場全体が応援してくれてて相洋にも勝てましたし、その次は向上がしたい野球を丸々されちゃって負けたんですけど。やっぱりでも夏はめちゃくちゃ楽しかったなって。試合も結構あっという間に感じるくらい楽しかったなというふうに感じます」

──目標、お手本にしている選手は
「亜大の前嶋藍選手。隼人の先輩なんですけどずっと高校時代から仲良くしてもらって、目標にしてます」

──同じポジションの先輩で侍JAPAN大学代表合宿にも呼ばれたりしていますが最近連絡を取ったりは
「たまに連絡取ったり、あとは練習に来てくれていたのでその時にはずっと教えてもらってました」

──高校時代に何かアドバイスをもらったりしましたか
「『ピッチャーを生かすキャッチャー』ですね」

──それは配球とか
「そうですね。ピッチャーをどれだけ生かせるかが大事だよっていう風にずっと教えてもらってたので、そこは意識してやってました」

──これからの対戦が楽しみな選手は
「リーグは違うんですけど沼井伶穏とまたやりたいなと思っていて。中学校の時もチーム一緒で相手として対戦したことがなかったので、神宮大会とか、ちょっと先になるんですけど自分もJAPANになって沼井と一緒にバッテリー組むっていうのを大学の目標にしてやっていこうと思うので、沼井と対戦したいですね」

──ボールを受けてみたいチームメイトは
「岩城(颯空=経4・富山商)さん。エースでずっと投げてるので、まだ見たことしかないですけど1回受けてみたいなと思います。力感なくめっちゃえぐいボール放るんでキャッチャー刺されるんじゃないかなって。速いボール投げる人もいるんですけど、岩城さんは力抜いた感じでめちゃくちゃボール来るんで、そこがすごいなと思います」

──座右の銘はありますか
「『不撓不屈』。諦めなければ絶対に何かあるよ、みたいなのがいいなって思って。今のグローブは違うんですけどグローブに入れたりもしてました」

──中大は捕手層が厚いですがどのような心構えを
「もちろんレギュラー狙ってるんですけど、1年生の間はとにかく4年生のキャッチャーの2人からいろんなこと吸収して、来年以降どんどん試合に出て活躍したいなと思ってます」

──4年後引退する時にどのような選手になっていたいですか
「後輩に慕われるような人になりたい。人として尊敬されるような人になりたいなと思っています」

──将来は
「大学を卒業したら日産に野球で行きたいなというふうに思ってます」

──1年目の意気込み、目標をお願いします
「まずはリーグ戦のベンチに入って早くチームの一員として活躍するのを目標に頑張っていこうと思います」

◇山野井寛大選手(やまのい・かんた)◇
学部学科:経済学部・経済学科
身長・体重:173㌢・71㌔
出身高校:横浜隼人高校

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