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激戦必至!2日目はハイレベルな投手陣が持ち味を存分に発揮した紅白戦にー「侍ジャパン」大学日本代表候補選手強化合宿

2022年12月3日 愛媛・坊っちゃんスタジアム

明治神宮大会も高校の部は大阪桐蔭高校、大学の部は明大の優勝で幕を閉じ、アマチュア野球界もオフへ突入しようとしていた頃、来年の大学野球日本代表候補が松山に集結。12月の寒空の下、各連盟を代表する選手たちが自身のアピールとともにお互いのレベルアップを図るため、切磋琢磨(せっさたくま)しあっている。2日目となる今日は1日かけて紅白戦を2試合実施。20人いる投手陣のうちこの日の最速が145㌔を切るピッチャーが1人もおらず、大久保代表監督も「予想以上にピッチャーがいい。145㌔以上は今はもう常識みたいになっている」とレベルの高い投手陣について振り返った。

集合写真を撮る選手たち

この日は大栄陽斗、西舘勇陽の2名が登板。ハイレベルな投手陣がひしめき合う中、自分の持ち味を存分に発揮した。

紅白戦に登板した大栄

大栄は今日最速150㌔のストレートとスライダーにこの冬精度を上げたいと語っているフォークを織り交ぜ、被安打0、四死球2、奪三振3という結果に終わった。今日の登板については「自分の持っている力を出せることができたので良かった。これからの自信になった」と振り返り、普段組むことのない慶大の宮崎とのバッテリーについては「最初から話し合いをして自分に合ったリードをしてくれたので投げやすかった。自分をより引き出してもらえた」とバッテリーで即席チームでの対応力の高さを見せつけた。

今日も鋭い変化球を投げつけた西舘

一方の西舘は今日最速151㌔の直球もさることながら、変化球を適度に織り交ぜ、要所を締めるピッチングを披露。2回に無死から連打を浴びるも「リーグ戦を想定して1点が負けに繋がると思っていた。次の打者は絶対三振を取ってその後は打ち取れればと思っていた」と冷静に対処。

この日は「三振を取れることが1番ですけど全国の良い選手ばかりなので三振を狙うよりは打ち取りにいったほうが楽なのでとにかく低めに球を集めることを意識しました」と打たせて取るピッチングで2イニングを無失点に抑えた。

インパクトを残した冨士。高校時代は背番号19で公式戦での登板がなかった

その他にもこの日強烈なインパクトを与えた平成国際大の冨士はこの合宿全体で最速となる155㌔の直球で各リーグの名だたるバッターたちを打ち取ったが、慶大の廣瀬に直球をレフトスタンドへ運ばれ、唯一の失点になった。廣瀬はこの一打について「直球は全然見えなかった。早めにタイミングを取って思い切り振ったら反発で飛んだ」と語った。

空模様が心配されるが、松山合宿も残り1日。来年夏の日米野球メンバーに選ばれるため、侍候補は合宿の最後の最後まで走り続ける。

コメント
西舘勇陽選手
──今日の登板を振り返って
カウントが悪くなっても低めに投げて打ち取ることができたのでよかったです

──今日は最速151㌔を計測しましたが
寒いこの時期に150キロ超えれたので良かったと思います

──今日の変化球の調子は
今日はスライダーとカーブしか投げなかったのですがイメージ通りの軌道でイメージした形で打ち取ることができていたので良かったです

──普段組まないキャッチャーとのバッテリーでした
早大の印出選手と組んで、キャッチングが上手く投げていて楽しかったです

大栄陽斗選手
──6つのアウトのうち3つのアウトが三振でした
ストレートでも変化球でもどちらでも三振取れたのは良かったです

──今日は最速150㌔を計測しましたが
寒いので球速は出にくいかなと思っていましたが、予想以上球速が出ていて良かったです

──変化球の調子は
スライダーで空振りを取ることもできてまた自信になりました。また、フォークも打ち取ることができて良かったです

──被安打0に抑えましたが
たまたまですけど、抑えることができて自信になりました

(記事、写真:為谷楓太)

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