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長いオフシーズンを経て中大短距離のシーズンが幕開け!─2024年度関東学連春季オープン競技会

2025年3月17~19日 埼玉県・上尾運動公園陸上競技場

オフシーズンが明けた短距離陣。冬のトレーニングの成果を発揮する場として、多くの選手が出場した。


1日目は200m、400mHに7人が出走した。200m1組目の松嶋飛希(法3)は組2着でゴール。総合でも3位に輝き、新体制のスタートに際して好記録を収めた。続く3組目には今井颯良(経3)、藤山健伸(商2)、渡邉慧(経1)が出場。コーナーからストレートにかけての加速がハマり、3~5位に連番でゴールを果たした。

▲総合3位に輝いた松嶋

400mHでは昨年の日本選手権で同種目3位に輝いた酒井大和(法2)をはじめ、中島陽基(法3)、小栁新(法2)らが出走。3組目を走った中島は後半にかけてスピードを落とすことなく前へ食らいつき、2着。小栁も少し遅れて8着でゴールしたものの、55秒50でまとめて全体でも18位と上位に食い込んだ。

1組目に出場した酒井は同組にこの種目のトップ選手が集結するなか、後半の伸びを意識した走りで3着に入り、「結構食らいつけたので、それは結構良かったかなって思います」と手ごたえを感じていた。途中向かい風の影響もありタイムは伸び悩んだが、「試合の感覚とかは取り戻せたので、次の試合からまたシーズンに向けていいタイムを出せるように頑張っていきたいと思います」と意気込んだ。今年の目標について尋ねると「関東インカレで表彰台に登ることと、全カレは決勝まで行くことです。タイムは48秒台を目指して頑張ろうと思ってます」と明確な到達点とタイム設定を口にした。

▲強風に苦しんだが手ごたえを感じたレースとなった酒井

2日目は400mに町田達哉(法2)、800mに鈴木康介(法2)、走幅跳に常泉光佑(文3)、村松晃成(経2)が出場した。

400mの町田は昨年の関東新人3位入賞など、安定した走りが持ち味だ。今回も安定さが光り2位フィニッシュ。町田は「本調子ではない中、前半はとても気持ちよく走れた一方で280m付近で心肺機能がきつくなり、最後の100mもかなり腰を沿って走っていたのでもったいなかったです。しかし、前半の力感はこれからのレースに繋がる手応えだったので良かったと思いました」とポジティブに振り返った。さらなる活躍が見込まれる今年の目標に、「個人では全カレの標準を切ること、マイルではメンバーとしてチームの優勝に貢献することです」と掲げる。

▲安定感のある走りをみせた町田

続いて、800mでは鈴木康介が1年ぶりにレースに戻ってきた。「去年けがで1年全く出てなかったので、久しぶりのレースでですごく緊張しました。前半スピードを出そうと思ったんですけど、久しぶりであんまり出せなくて、それで後半スピードを出そうと思ったんですけどぐだってしまって、やっぱり練習不足かなぁって感じました。次のレースでは今の課題点を克服して頑張りたいです」と反省。今年の目標に「1分56秒は絶対に切りたい。欲を言えば1分53台にのせたい」と誓った。

▲復帰レースとなった鈴木

走幅跳では常泉光佑、村松晃成が登場。結果は常泉光佑が7m21で2位、村松晃成が6m90で7位だった。共に4月に行われる学生個人の参加標準記録である7m55の突破を目指したが、惜しくも叶わなかった。常泉は、「風は向かい風でしたが動きは悪くなかったので冬季練習の成果を感じることが出来ました。シーズンに向けて技術がまだ噛み合っていなかったので、3本とも課題の残る内容になりました。学生個人の標準突破を目標にしてましたが、今の自分の実力では全然届きませんでした。しかし、5月の関東インカレや全日本インカレの標準を切る為に4月に調子を上げたいと思っているので、試合に出れて良かったです」。村松は、「今大会は学生個人選手権の標準を切る最後の試合だったので、かなり気持ちを入れて望んだ試合でした。身体の調子は良く標準を切れる自信があったのですが、向かい風の影響を受け、思うような跳躍をすることができませんでした」と悔しさをにじませた。また、今年の目標に常泉は「日本インカレ決勝進出」、村松は「自己ベスト更新と日本選手権の出場」を各々が掲げた。

▲2位に入った常泉

冬の強化期間を乗り越え、短距離シーズンが始まった。インカレ入賞、自己ベスト更新などそれぞれの目標を持つ彼らが挑む、新しい春。どんな走り、跳躍をみせてくれるのか、今から期待が高まる。

 

◆大会結果◆

男子200m
1組
②松嶋飛希(法3) 22秒10

2組
山下遥也(商2)  DNS

3組
③今井颯良(経3) 22秒63
④藤山健伸(商2) 22秒83
⑤渡邉慧(経1)  23秒07

男子400mH
1組
③酒井大和(法2) 53秒90

3組
②中島陽基(法3) 53秒77
⑧小栁新(法2)  55秒50

男子400m
1組
西山雄志(法3)  DNS

2組
②町田達哉(法2) 48秒63

男子800m
8組
②鈴木康介(法2) 2分00秒18

男子走幅跳
2組
山下然(経2) DNS
②常泉光佑(文3) 7m21
⑦村松晃成(経2) 6m90

 

(記事:大日方惠和・山崎響、写真:日向野芯・大日方惠和・酒井奏斗・山崎響)

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