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コロナ禍で迎えた箱根の往路は19位 新生藤原隊よ、逆襲を見せろ!ー第97回東京箱根間往復大学駅伝競走(往路)

1月2日

東京・大手町〜神奈川・箱根芦ノ湖

コロナ禍で迎える例年とは異なる形となった97回目の箱根駅伝。今シーズンは多くの大会が中止となり、満足のいく調整ができなかった選手たちも多いはず。また箱根路を駆ける選手たちの励みになる沿道の大観戦も聞こえないなど、コロナ禍での開催は選手の心身に大きな影響を与えた。しかしそれでもこの一瞬に懸ける想いが変わることはない。「100年目の挑戦〜新生藤原隊の逆襲」と題し、この一年間練習を重ねてきた中大陸上競技部。昨年の雪辱を果たし創部100年の節目に花を添えられるか。ついに1年の集大成となる箱根の舞台が幕を開けた。

吉田(青山)や三浦(順大)など各校のスピードランナーが集う1区を任されたのは、昨年同様千守倫央(商2)。昨年の高速レースとは異なり、10㌔を30分40秒とかなりのスローペースとなった。千守はけん制し合う先頭グループに食らいつくが、17㌔六郷橋付近のペースアップで鎌田(法大)塩澤(東海)ら先頭集団についていくことができなかった。区間17位と昨年の雪辱を果たすことができなかったが、持てる力を出し切り、森凪也(経3)へとタスキを繋いだ。

 

「往路の前半区間で流れを作りたい」と語っていた森凪は宣言通り花の2区を駆け抜けた。今季好調を維持した森凪だったが、3年生エースが悪い流れを立ちきれなかった。加藤(明大)と並走する形で終始レースを展開したが、前を走る大学を捕らえられず、区間16位でタスキを繋いだ。昨年思い描いた走りができず悔し涙を呑んだ男が、今年も箱根に未練を残す結果となった。

 

3区に挑んだのはスーパールーキー吉居。一時は総合順位を16位まで上げるも、湘南大橋を超えてからは安定感を欠く吉居らしくない走りで失速。区間賞争いを期待された注目のルーキーはまさかの区間15位に沈み、ほろ苦い箱根デビューとなった。しかし悔しさを滲ませながらも懸命にタスキを繋いだ姿から、さらなる成長の可能性を感じさせた。3区では同じく1年生の石原(東海)が区間賞を取るなど、吉居自身にも刺激を与えるレースとなった。吉居の箱根への挑戦はまだ始まったばかりだ。

 

平塚中継所で後輩吉居を励まし、力強くタスキを受け取ったのは三須健乃介(文4)。「熱い想いを結実させられるような最後の箱根にしてあげたい」。そう語るようにこの特殊な一年でも前線で部をまとめてきた4年生に懸ける、藤原監督の期待は大きい。往路前半で想定外の失速に沈んだが、それでも三須は諦めず快走を見せた。終盤は3区区間賞のオニエゴ(山学大)と並走し区間8位と健闘。4年生の意地を見せ、畝拓夢(法4)へとタスキを繋いだ。

 

畝は今年で5区出走が3度目。昨年は区間9位と好走を見せたが、今年は畝らしい力強い走りが見られなかった。中大が誇る山のスペシャリストは順位を一つ落とし、涙を浮かべながら池田勘汰主将(商4)の待つ箱根・芦ノ湖にたどり着いた。往路に充実した戦力を当てた中大だったが、流れを変えられず予想以上に苦戦を強いられる戦いとなった。

 

4度目の出場で初めて往路優勝を飾った創価大は5時間28分9秒でフィニッシュ。序盤から安定した走りで常に上位をキープすると、エースの嶋津が他を寄せ付けない好走を見せ逆転。昨年王者の青学大は1区吉田が6位も、5区竹石のブレーキなど失速が続き、まさかの12位に沈んだ。また駅伝強豪校の早大や明大もシード圏外と、下馬評を覆す異例づくしの箱根となった。悲願のシード権獲得へ、厳しい往路となった中大は10位拓大と4分16秒差。しかし何が起こるか最後まで分からないのが箱根駅伝の魅力だ。伝統の100年を背負う彼らが、名門の名に恥じぬ堂々とした走りで、大手町のゴールテープを切ってくれることを期待したい。

◆大会結果◆

往路19位 5時間39分17秒

1区 千守 1時間4分17秒 区間17位

2区 森凪 1時間9分38秒 区間16位

3区 吉居 1時間5分2秒 区間15位

4区 三須 1時間3分54秒 区間8位

5区 畝 1時間16分26秒 区間18位

◆お知らせ◆
明日、3日に選手たちは復路(芦ノ湖〜大手町)を駆け抜けます。みなさまの応援よろしくお願いいたします

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部