2025年5月14日 埼玉県・新座市総合運動公園野球場
前回対国学大戦で今季初黒星を喫した中大は明学大と対戦。連打で先制を許すも終盤に打線が爆発、見事逆転勝利を手にした。
▲出塁しガッツポーズをする海老沼
試合は序盤から動き出す。1回裏、中大先発の井出都斗(国経3)が三連打を浴び1点を先制される。しかし井出は相手の走塁ミスにも助けられ初回をこの1失点でしのぎ切ることに成功する。その後の井出は出塁を許す回こそあったものの安定したピッチングを披露し試合を作る。
粘る井出を援護したい打線は5回表、エラーと暴投で無死三塁と同点の好機を作り打席には6番小牧颯太(経3)。小牧颯の打球はレフトが捕球し犠牲フライとなりスコアは同点となる。小牧颯は今季不調でスタメンを外れることもありこの日が復帰戦だったという。「全部チームのために」と話すように見事役割を果たした。
▲この日猛打賞の小牧颯
勝ち越しを狙う中大は7回表、3番海老沼樹喜(経3)のヒットと盗塁、さらに5番塚本秀太(文2)のヒットで1死一、三塁とすると打席には再び小牧颯。ここで相手投手が暴投し勝ち越しに成功する。さらに小牧颯もタイムリーを放ちスコアを3-1とする。その後も7番香川太佑(経2)、8番山本宗二朗(経3)のヒットに片倉裕文(法3)が答えタイムリーで1点を追加し4-1でこの回を終える。
▲中大は積極的な走塁を見せた
8回表も中大打線は止まらない。この回先頭の2番若松虎太朗(文2)がヒットで出塁するとエラーと暴投でホームに生還し5点目を得る。エラーと四球で再びチャンスを作ると小牧颯がこの日猛打賞となるタイムリーを放ち貴重な6点目を追加する。後続の香川も内野ゴロの間に1点を追加しスコアは7-1となる。
初回から立ち直り安定した投球を披露していた井出だったが、8回裏に味方のエラーや暴投が絡み2点を失ってしまう。ミスからの失点が逆転を招いた前の試合がよぎるが、ここは2点でとどめることに成功する。その後井出は最終回を3人で打ち取り9回3失点完投、チームも7-3で春季リーグ後半戦初勝利を手にした。
▲ジャンピングスローで送球する海老沼
ミスで逆転を許した前回から見事修正し粘り切った中大。今春リーグは東洋大と激しい首位争いを展開している。厳しい戦いが続くが王者としておごりなく技を磨きつつける。
◆試合結果◆
〇中大 7-3 明学大●
チーム123 456 789 計
中 大000 010 330=7
明学大100 000 020=3
(記事、写真:湊谷昂太郎)
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