2025年6月8日 東京都・アミノバイタルフィールド
先月、連盟主催の春季オープン戦のスタートを勝利で飾った中大。3週間を経て迎える第2戦の相手は昨年度2部リーグBブロック5位の上智大。中大は第1クオーター(Q)で先制すると、下級生の活躍で追加点を挙げながら流れを渡さず、上智大のオフェンスを7点に封じて大勝した。
▲試合中のようす
試合は中大のキック、上智大のレシーブで開始。第1Q開始後の上智大の4thダウンで中大は、相手のファウルを生かし攻撃権を奪う。3度連続で1stダウンを獲得し、優位に攻撃を展開する。そして前半8分、TE谷宮空(経3)のタッチダウン(TD)パスが成功し先制点を挙げた。
▲ランプレーで貢献した浅川
続く第2Q、RB浅川康生(法3)を中心にランプレーでつなぎチャンスを拡大すると、「いつも先輩が優しくしてくれた分ここで返さなきゃと思ってました」と相手陣47ヤードでQB正村祐隼(法1)がタッチダウン。今春加わった新戦力の活躍で14-0と点差を広げた。その後も強固なディフェンス陣が上智大に得点を許さず、前半終了間際にフィールドゴールでさらに3点を追加する。
▲第2QでTDを決めた正村(左)
後半は上智大のキック、中大のレシーブで試合再開。自陣25㍎から攻撃を開始した中大は、浅川、LG中村泰造(国経2)らが順調にボールを進める。相手のオフサイドの反則もありこのQで4度目の1stダウンを獲得すると、2ndダウンでパスを受けたWR島田武直(法2)がTD。島田は試合後「最後まで持っていけていいプレーだった」と自身初のTDを振り返った。中大は直後のトライ・フォー・ポイント(TFP)で2ポイントコンバージョンを成功させ、このQで一挙8得点した。
▲初めてTDを決め称えられる島田(左から4人目)
ここまで隙のない守備を見せてきた中大だが、第4Qでピンチが訪れる。相手の3rdダウンでDB伊藤獅生(法2)がパスインターフェアランスのファウルを取られ、中大陣の15㍎まで攻め入られてしまう。迫る上智大を食い止めることができず、そのまま7点を許す。点差はまだあるものの、次戦のためにも試合を失点で終えたくない中大は、相手のファウルで攻撃権を奪うとすかさずタッチダウン、トライフォーポイントで7点を挙げた。
▲最終盤まで勢いのある攻撃を展開した
そこからは徹底したディフェンスで上智大を封じ、32-7で試合終了。オープン戦2連勝の要因について正村は「チーム全体での取り組み方が今までと比べて、僕が3月に来てからと比べてめちゃくちゃよくなっていて、それが勝ちに繋がったのかな」と話す。その上で「僕はQBなのでしっかりとオフェンスをいろんな方向から見て意見を出して全体をよくしていけたら」と意気込んだ。次戦は翌週の対明大戦。2試合連続30得点の好調を維持し連勝なるか。
◆試合結果◆
〇中大RACCONS 32 -7 上智大Golden Eagles●
中大 | Q | 上智大 |
7 | 1 | 0 |
10 | 2 | 0 |
8 | 3 | 0 |
7 | 4 | 7 |
32 | 計 | 7 |
◆コメント◆
選手名:島田武直
──この先の試合、自分のここを見てほしい
「レシーバーの中では小柄でそこは弱みになるかもしれないんですけど、その分クイックネスだったりルートランニングだったりが強みになるようにやってるのでそこを見てほしいです」
◆お知らせ◆
次戦は6月15日(日曜日)にアミノバイタルフィールドで行われる対明大戦です。
(記事:比留間柚香 写真:湊谷昂太郎、宮本桜佑)
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