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悔しい表彰台 それぞれが次なる目標へー日本学生陸上競技対校選手権大会2日目

9月13日 岐阜メモリアルセンター長良川競技場

注目競技が目白押しとなった大会2日目は気候にも恵まれ、選手たちはいざ決戦の舞台へと姿を現した。この日は3種目の競技に出場した選手がそれぞれ表彰台に上ったが、全て3位とあと一歩及ばず学生チャンピオンの称号を手にすることはできなかった。しかし、その悔しさをばねに彼らは今後も進化を続けていくに違いない。そんなチーム中大の活躍を今回は決勝に焦点を当てながら振り返る。

100㍍決勝に出場したのは準決勝予選1組と3組をトップのタイムで通過した宮城辰郎(理工4)と大久保公彦(文4)だ。「先週に行われた試合でいいタイムが出ていたが、体の状態が万全ではなかった」という宮城は不安要素が残る中でのレースにもかかわらず3位でフィニッシュ。大久保も6位と健闘を見せた。「優勝を狙える位置にいたので3位は最低限」(宮城)。自身の走りに厳しい評価を下す宮城だが、「自分を信じてやれたので良かった」と時には安どの表情を浮かべた。しかし、宮城個人としての戦いはまだ終わらない。「経験がないからどうなるかわからない」という200㍍にもエントリーしている宮城。学生最後のインカレを笑顔で締めくくりたいところだ。

▲表彰台でメダルを片手に掲げる宮城

400㍍決勝には森周志(法1)が登場。「準決勝までは結構自分のレースができていた」という森だが、決勝ではガス欠と緊張感から思うような走りをすることができなかった。しかし、「初めての全カレで入賞できたのはこれからにつながる」と確実に経験が自信に変化してきている。「マイルリレーでしっかり貢献できるように」(森)。強気な1年生の走りが、今後チームの追い風となる。

▲1年生唯一の決勝進出者となった森

1500㍍決勝には舟津彰馬(経4)が出場した。舟津は常に先頭集団を引っ張る走りを見せてレースを展開。「目標はもちろん優勝」と1位だけを狙ったが今回も勝ち切ることができなかった。「2年生で全カレ優勝したが、その後勝ち切れないことが続いてきた」と苦しかった胸中を明かしてくれた舟津。駅伝主将として長距離陣をまとめる中、夏合宿では10月に行われる箱根駅伝予選会に向けて良い練習を重ねることができているという。「これからまた合宿になるけどそこでしっかりと練習して日本人1位を狙う走りをしたい」(舟津)。箱根路の切符をつかむため、長距離陣にとって勝負の秋が今年もいよいよ始まった。

▲チームメイトの声かけに笑顔で応える舟津

この日男子の最終種目となったのは中大のお家芸・4×100㍍リレーだ。これまで六連覇を果たしてきた中大だが、今年は予選から好タイムが次々と生まれるなどハイレベルな戦いに。予選2位のタイムで決勝に進んだ中大は第4レーンでスタートの合図を待った。レースが始まると第1走の宮城がうまく加速することができず、2走の染谷もバックストレートで伸び悩む。続く3走の飯塚で持ち直すも、アンカーの大久保が先頭にくらいつくことができず3位でフィニッシュ。七連覇の夢は学生最速タイムに迫るタイムをたたき出した筑波大、順大の前で無念にも散った。「本当に誰が悪いとかなくてチームの力で負けてしまった」とブロック長としてチームをまとめてきた宮城は振り返る。レース後、険しい表情を見せた選手たちだったが、彼らの目はもうすでに次なる目標に向いている。「10月の日本選手権リレーで日本一を」(大久保)。今大会の悔しさを糧にさらなるパワーアップを図る。

▲飯塚から大久保へのバトンパス

大会2日目を終え、インカレもついに後半戦へ。今後も多数の種目に中大戦士たちが出場する予定だ。まだまだ選手たちの熱き戦いから目が離せない。

◆大会結果◆

100㍍準決勝

1組①宮城 10秒52

2組⑦室谷翔太郎(経4) 10秒75

3組①大久保 10秒56

 

400㍍準決勝

2組④森 47秒23

 

100㍍決勝

③宮城 10秒37

⑥大久保 10秒52

 

400㍍決勝

⑧森 48秒50

 

棒高跳

吉村拓真(経4)

4㍍80 1回目 ×

2回目 ×

3回目 ×

 

走幅跳

神戸鴻朗希(経2)

1本目 6㍍97

2本目 F

3本目 F

 

1500㍍決勝

③舟津 3分44秒98

 

4×100㍍リレー 決勝

③中大(宮城→染谷→飯塚→大久保) 38秒94

 

◆お知らせ◆

大会3日目も同会場で11時45分から競技が始まります

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部