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チーム中大で戦い抜き、3部リーグ準優勝。─2025年秋季関東学生ホッケーリーグ

2025年11月23日 慶応義塾大学下田グラウンド

▲試合前に円陣を組む選手たち

第1Q前半、#12長崎悠生(経4)の巧みなパスカットで相手に主導権を握らせない中大。開始13分、#13畠中亮輔(法4)がヒットシュートを放つもボールは枠外に。しかし守備の粘りが光り、スコアは動かず、0ー0で第2Qへ。

第2Qでは防衛大のオフェンスに苦しめられる。長崎を中心にデフェンスを展開する中大だったが、ルーズボールを取られ、開始10分、防衛大に初得点を許してしまう。さらにその4分後、防大に追加得点を許して試合前半を終えた。

▲パスを出す鈴木

2点を追いかける形で始まった第3Qは、ディフェンスでのスタートだった。開始早々ゴール際まで攻められるも、チーム中大で守り切る。オフェンスに切り替わると積極的にパスをつなぎ、ゴールを目指した。長崎のパスにより、今試合初めてペナルティコーナーを獲得。シュートを放つが、惜しくも得点にはつながらなかった。第3Q中盤には、防衛大にもペナルティコーナーを奪われてしまうが、見事守り切り追加得点は許さなかった。後半に突入して畠中や#15山﨑悠久(法3)らを中心に積極的にシュートを放つも、防衛大のディフェンスに阻止されてしまう苦しい展開が続く。

▲果敢に攻める畠中

第4Qが始まってすぐ中大がペナルティコーナーを獲得し、好スタートを切る。シュートが決まったように見えたが、惜しくもノーカウントとなってしまった。試合中盤にかけ、攻守が激しく交代する白熱した展開を繰り広げていく。第4Qだけで4本ものペナルティコーナーを獲得するなど、果敢に攻めたが0-2で敗れ、3部リーグ準優勝となった。

▲優秀選手賞を受け取る長崎

秋季リーグを終え部活としては2位、個人では長崎が優秀選手賞を獲得した。試合後のミーティングでは、選手に涙が見えた。今試合で引退となった主将の#9鈴木太進(経4)は後輩に「チーム一体となって努力を続ければ必ず結果はついてくると思います。応援しています」と話した。先輩の言葉を受け、中大ホッケー部が2部に返り咲く日に期待したい。

◆試合結果◆
●中大0(0-0、0-2、0-0、0ー0)2防衛大〇

◆コメント◆
#9鈴木
──試合を振り返って

前半から積極的に攻め、何回かチャンスを作ることができたが、固いディフェンスに阻まれ、得点することができなかったです。何度かあった決定的なシーンをものにできなかったのは悔しいなと思います。失点しても気持ちを切らさず最後まで戦い抜くことができたのは成長に感じました。

──秋リーグ全体の感想

秋リーグでは、昨シーズンの課題であった「得点力」の強化に注力して臨みました。さまざまな攻撃パターンを試行錯誤した結果、多くの得点を挙げられたことは大きな成長だと感じています。守備面でも、1年生が着実に力をつけ、ミスによる失点が減少したことで大量失点がなかった点も、大きな成果だったと思います。

──4年間を振り返って

とても充実した4年間でした。1、2年生の頃は、とにかくチームの戦力になることを第一に考え、ひたむきに練習に取り組んできました。3年生以降では組織的な面での貢献にも力を入れ、とりわけ主将を務めた4年時には「応援されるチーム」を目指して、ホッケー以外の当たり前の部分から変えるよう努めました。その結果、多くの関係者が応援に足を運んでくれ、大きな達成感を得ることができました。

──後輩へのメッセージ

ホッケー部に入部し、一緒にプレーしてくれてありがとう。悔しさを忘れず、チーム一体となって努力を続ければ必ず結果はついてくると思います。応援しています。

#12長崎
──試合を振り返って

当然のことながら入替戦まで行くつもりだったので、唐突に終わりが来てしまい、悔しさと申し訳なさの気持ちがあります。前半で2 2点を入れられたものの、後半でPCを複数獲得することができましたが、どれも失敗してしまい少し後悔の残る試合となりました。

──秋リーグ全体の感想

春に2部から3部に降格して、すぐに2部に戻りたいという思いがありましたが、人数の少なさなどの要因もあり、苦戦したリーグでした。しかし、人数が少ないながらも部員同士の雰囲気であったり、基礎的な体力面の強化といった面では成長することができたと思います。

──優秀選手賞を受賞したお気持ち

表彰で自分の名前が呼ばれるとは思っていなかったので、とても嬉しかったです。防衛戦をもって引退という形にはなりましたが、自分が先輩方にしてもらったように、練習に顔を出して、後輩に経験を還元していきたいと思います。

──4年間を振り返って

一番印象に残っているエピソードは、2年生の時の秋リーグの成城大学との2部3部入れ替え戦にて残留を決めた試合です。0-0でSO戦までいってしまいましたが、残留を決めた得点を決めることができたので、個人的にとても印象に残っています。

──後輩へのメッセージ

4年という立場ながら、2部に上げることができず、ごめんなさい。小規模で人数が少ないながらにも一人一人役割を見つけて、一体感のあるチームが大好きでした。良い意味で、誰が先輩で誰が後輩か分からないような今のこの雰囲気であれば、来年以降の新歓でも人が集まり、人数面でも他の大学に負けないチームが出来上がると信じてます!

#13畠中

──試合を振り返って

自陣でボールを失い、相手のカウンターとなるケースが多く、厳しい戦いが続きました。結果として2Qに2点連続で取られてしまい、そこから巻き返すことができず、苦しい試合でした。

──秋リーグ全体の感想

弊部としては久しぶりの3部リーグでの戦いとなり、体力得点を目指したリーグではありましたが、結果的には決定力に欠け、相手陣地での攻撃パターンの構築を夏の練習の際に精度を高めておくべきであったと反省しています。それが攻められた時にやり返すことができず、3部残留となってしまったことにつながったと思います。

──4年間を振り返って

特に印象に残っているのは2年生で試合に出始めて早々の試合で得点を決めることが出来たことです。部活中は苦しい練習もありましたが、前後の部員と話す時間がなによりも楽しく、部活に行くモチベーションにもなっていました。

──後輩へのメッセージ

来年以降の巻き返し、期待してます。

(記事、写真:藤野真紘、樋口有花)

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