2025年11月22日 東京・上柚木公園陸上競技場
「国内最速レース」である八王子ロングディスタンスが今年も行われ、中大からは各世代のエース3名が参戦した。6組に出場した岡田開成(法2)、本間颯(経3)は自己ベストを更新。7組の吉居駿恭(法4)はハイペースの中で集団から突き放されたが、粘りを発揮してレースをまとめた。
大会前、藤原監督から「お前なら40秒台近くもいけるから狙っていけ」と背中を押された岡田は圧巻のパフォーマンスを発揮した。最後方から徐々に位置を上げると、「先頭が少しライトから遅れたので、自分で一回いこうと思っていきました」とラスト1000㍍から一気に先頭へ。最後の一周で今江(GMOインターネットグループ)や小林(SUBARU)に先行を許したが、27分37秒06で自己ベストを更新。従来の記録を7秒更新する中大新記録を樹立した。

▲ラスト1周で先頭を走る岡田
「(全日本大学駅伝では)黒田朝日さん(青学大)や佐藤圭汰さん(駒大)という学生トップの方と戦って、いかに力不足かというのを思い知らされた」という岡田は悔しさを晴らす「100点」の快走を見せた。また、箱根駅伝に向けて問われると、「4区もしくは7区をターゲットにしています」と思いを明らかにし、「昨年の太田蒼生さんのような走りをして、チームが何番で来ようと自分が勝負を決められるような走りをしていきたいと思います」と決意を口にした。

▲「100点」の走りにガッツポーズが込み上げた
同じ組を走った本間は8000㍍過ぎから集団から離れるも、27分45秒05で自己ベストを更新。
全日本大学駅伝では不本意な走りに終わり、「調子が悪かった中でどれだけ修正できているのか確認すること」を今大会のテーマに臨んだ。その中で終盤の失速に関しては「練習でできていなかった部分がレースに出てしまった」と振り返ったものの、現在は「最低限自己ベストも更新できてよいレースだったのかなと思います」と自身に及第点を与えた。そして、箱根駅伝に向けて問われると「一年間、59分台というところをテーマに、達成するために練習をしてきたので3区を走りたいなと思います」と強気な姿勢を見せた。

▲自己ベストを更新した本間
鈴木、田澤、吉居大、篠原などといったトップクラスのランナーが顔を揃えた最終組には、吉居駿が挑戦した。27分10秒のペーシングライトのもと、1㌔を2分43秒前後のハイペースで展開された中、吉居駿は4000㍍手前で離される苦しい展開に。中盤以降もペースアップはできなかったが、粘りを見せて28分32秒82にまとめた。
レース後、吉居駿は「コンディションは非常に上がってきていて、ボリュームもしっかりできている中だった」と悔しさをあらわにするも、「仕上がり具合は求めているような曲線を描いてきています。その中で今レースは不安な要素ではありますが、反省して次に生かしていきたいです」と前向きな姿勢を見せた。

▲吉居駿の今後の巻き返しに期待だ
また、今大会に帯同していた山本亮コーチは吉居駿の走りを「今レースはこういう(27分10秒を狙う)流れがあって、あそこ(先頭集団)に行くしかなかった中で果敢な挑戦をした結果なので、仕方がないと思っています」と振り返った上で、「今自分でコントロールしたときに、どれくらいのペースで押せるのかというのが見えてきたと思うので、どんどんアジャストしていって箱根駅伝を良い状態で迎える材料にできると思っています」と今後の見通しを語った。
箱根駅伝では希望する区間として「1区、3区のようなスピードに乗りやすい平坦な区間」を挙げた吉居。残り1カ月で状態を整え、本番では前回大会以上の独走劇なるか。
今大会での二選手の自己ベスト更新に加えて、同日に行われたMARCH対抗戦では藤田大智(文3)、濵口大和(法1)が10000㍍27分台に突入。同種目の上位10名平均は驚異の27分55秒98となった。持ち前のスピードに、より一層の強さが掛け合わさった戦士たちが目指す先は箱根駅伝総合優勝。中大が箱根駅伝の歴史を変える日はすぐそこまで来ている。
◆大会結果◆
男子10000m6組
岡田開成(法2)27分37秒06 PB 中大新記録
本間颯 (経3)27分45秒05 PB
7組
吉居駿恭(法4)28分32秒82
(記事:日向野芯、写真:日向野芯、土屋日向)
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