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【箱根駅伝直前特集2026/熱烈峻厳】第2回 白川陽大(文4)

10月の出雲駅伝では10位という悔しさの残る結果に終わった中大。しかしその後の11月の全日本大学駅伝では2位入賞、そしてMARCH対抗戦、八王子ロングディスタンスでは多くの選手が自己ベストを更新するとともに10000㍍27分台の選手も続出するなど勢いを取り戻した。30年ぶりの箱根駅伝優勝を手にし、真紅の歴史に新たな1を刻むことはできるのか。選手たちの思いを連載でお届けする。

 

第2回は一昨年度、昨年度と2年連続で箱根を出走した白川陽大(文4)。怪我を乗り越え、11月の上尾ハーフで約1年9ヶ月ぶりに自己ベストを更新するなど好調を見せる。その背景と箱根に懸ける思いを語ってもらった。


ー今シーズンを振り返って

今シーズンはあまりレースに出ることができなかったんですけど、その中でも我慢して練習するところはして、でも少し継続できないところもあったのでちょっと難しいシーズンだったかなと思います。

ーいつごろ怪我をしたか

怪我自体は箱根の前後で怪我してしまって、でも怪我自体はすぐ治ったんですけど、体調面がちょっと優れなくてそっちの方がしんどかったです

ーその期間の心境は

そうですね、去年が割とうまくいっていた分ここからどうすればうまく走れるのかなっていうのが正直自分の中で確立できてなくて若干諦めていた部分もあったんですけど、その中ではしっかりやれたかなと思ってます。

前回大会で力走を見せた白川

ーつらい時期だったと思うが支えになった存在や言葉は

やっぱり家族の存在が自分の中では大きかったと思っていて、しんどい時も声をかけてくれましたし一生の味方でいてくれると思ってるので。家族が大きかったと思ってます。で、その時の言葉は特にないですけど家族に支えられたかなと思ってます。

ー上尾ハーフで約1年8ヶ月ぶりに自己ベストを更新したときの思いについて

出すべくして出さなきゃいけないタイムというかこのタイムであったら昨年の自分ぐらいであったら出せるとは思うんですけど、今年の自分があそこのタイミングで出したっていうのが自分の中で大きくて、ほっとしたっていうのはあったんですけど、走れていない時に支えてくれた人に対して「ありがとう」って伝えたい気持ちが1番強かったです。

ー上尾でPB出せた要因はあったのか

諦めずにやれたのがよかったと思っていて、4年生で最後なので途中で諦めるような走りは最悪だと思っていたので、最後まで諦めずに走れたっていうのがよかったのかなと思ってます。

▲自己ベストを更新した白川

ー体調面とか練習の面で今の調子はどうか

自分的には昨年に比べて割といいんじゃないかなっていう感覚があって去年は10月11月ちょっとしんどい部分があったんですけど、そっから戻すのにマイナスから戻すのが結構きつかったので、今回の場合は10月11月で上がってきている状態でさらに12月を迎えて最後の箱根を迎えられるので、去年に比べたら順調かなと思ってます。

ー4年間いろんなことを経験して見えてきた自分の強みとは

根気強くできるところかなと思っていて最後まで継続できるというかやり続けられることは自分の強みなのかなっていうのはこの4年間で感じました。

ー希望区間は

前まではずっと8区って言ってたんですけど、ちょっと遊行寺が自分の中で走れるかなっていうのがあって、まあ任されたところで全力するのはもちろんですけど9区であまり2年前は良くなかったので、そこでリベンジしてしっかり区間賞をとって10区の選手に楽に走らせてあげたいなっていうのはあります。

ー最後の箱根に向けて意気込み

チーム全体として全員が一つの方向を向いてやれてると思うので、年初に立てた総合優勝っていうのをあと1ヶ月で詰めて成し遂げて終わりたいなと思ってます。

▲練習の様子

 

怪我や体調不良を乗り越え、好調だと語る白川。支えてくれる人への感謝の思いと根気強さを武器に最後の箱根路へ駆け抜ける。

(聞き手、構成:伊藤凛音)

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