2026年6月20日 国士館大学多摩陸上競技場
大粒の雨が降りしきる中行われた国士館大競技会。日本選手権と同時並行で行われていた西湖での合宿に参加した選手らが練習の一環として今レースに臨んだ。
中大勢最初のレースとなった男子1500㍍7組には、多くの選手が出走。中でも4カ月ぶりのレースとなった本間颯(経4)が序盤からレースをけん引した。1周目を60秒で入った本間だったが「甘くはなかった。(60秒で)押し切れると思っていたがいっぱいいっぱいになってしまった」と悔しさをにじませた。また、井上優人(法2)が組1着でPBを更新。杉本憲亮(文2)や1年生の貝原悠里(法1)もそれに続いた。

▲各々が立ち位置を確認するレースとなった
続く3000㍍2組目には並川颯太(法3)、田原琥太郎(文3)が出走。スタートともに集団から抜け出すとその後はラストまで二人でレースを展開した。レースプランについて田原は「並川と1500㍍ずつ引っ張っていこうと話していた」というように二人で引っ張り合いながらのレースとなった。ラストはお互い一歩も譲らない競り合いが見られるも、今レースではわずかな差で田原に軍配が上がった。「スパイクになれてない中で不安もあったが10000㍍に向けて非常に収穫のあるレースだった」とレースの充実ぶりを話した。

▲お互いにレースを引っ張りあった(左から)田原と並川
中大勢の最後のレースとなった3000㍍4組。序盤から、田原、並川、本間の三人が抜け出し、レースはつくられた。「自分たちでレースをつくろう」という言葉通りの展開だった。組トップでフィニッシュしたのは本間。本間はレース後「並川、田原がいいペースで引っ張ってくれたので整えるという意味でついていかせてもらってラスト切り替えることができた」と、自身のレース内容を振り返った。4カ月にも及ぶ故障期間を経た本間は、今後について「4年生としてチームを引っ張ることができなかったのでもう箱根駅伝一本だけ見てやっていきたい」と、最後の箱根駅伝にかける思いを口にした。続いてフィニッシュしたのは並川。今年度のトラックシーズンは思い描いていたレースをつくれなかったと語りながらも「2本そろえられた点では及第点」と評価。次のレースにホクレン10000㍍が控えている。「27分出してトラックシーズンをいい思いで締めくくりたい」と話したうえで「箱根6区に向けて去年とは違う対策をしていきたい」と駅伝への思いを語った。
先頭の3人に続いた杉本、井上の2年生コンビはそれぞれ自己ベストを更新。杉本はレースを振り返り「やらなければならないことはできた。何よりレースを走るのは楽しかったです」と率直な感想を語った。次のレースは5000㍍。「13分台」を目標に掲げながらも「今の自分に必要なのは練習を継続させること」と冷静に競技と向き合い続ける姿勢がうかがえた。
井上は昨年の11月ぶりのレースとなった。「自己ベストを出すことができて復帰戦としては良かった」とし、復活を予感させた。合宿についても「状態が戻ってきたのを実感でき、現状を知ることができた」と手応えを垣間見せた。「中間層の底上げ」が課題となる中、この二人の自己ベストはチームに追い風をもたらしたに違いない。今後どのような進化を遂げていくのか、楽しみでならない。
◆試合結果◆
男子1500㍍7組
②井上優人(法2) 3分54秒24 PB!
③杉本憲亮(文2) 3分54秒83
④貝原悠里(法1)3分57秒95
⑤本間颯(経4)3分58秒68
⑥石川蒼大(文2) 3分59秒54
⑦家光応輔(文1) 3分59秒96
⑧髙好陽之心(経3) 4分00秒45
⑩安東海音(文2) 4分6秒51
⑪酒井崇史(文1) 4分7秒95
男子3000㍍2組
①並川颯太(法3) 8分17秒88
②田原琥太郎(文3) 8分18秒22
男子3000㍍4組
①本間颯(経4) 8分6秒87
②並川颯太(法3) 8分9秒44 PB!
③田原琥太郎(文3)8分9秒57 PB!
④杉本憲亮(文2) 8分14秒67 PB!
⑤井上優人(法2) 8分14秒71 PB!
⑭貝原悠里(法1) 8分24秒26
⑱家光応輔(文1) 8分34秒05
㉓髙好陽之心(経3) 8分38秒60
㉕酒井崇史(文1) 8分47秒55
㉘安東海音(文2) 8分56秒82
◆コメント◆
杉本憲亮(文2)
ーレースの振り返り
久しぶりのレースとなりましたが、やらなければならないことはできたと思います。また、何よりレースを走るのは楽しかったです。長期の怪我で走れない時期はやはりしんどいですが、この楽しさのために頑張れました。井上には一勝一敗ということで、これからもお互い頑張っていきます。
ー合宿での手応え
合宿は立ち上げていく中で急に距離が増えたので疲労度が高い中での練習が続きました。その中で一つ一つを消化して自身のレベルアップにもなったと思います。最後の高強度のポイント練習ではまだまだ歯が立たなかったので、次同じ練習をするまでにもっと強化していきます。
ー次のレースの目標など
次のレースは5000㍍を予定しています。目標タイムとしては伶央さんに負けていられないので13分台を目指します。ですが今自分に必要なのは練習を継続させて土台を積み上げることなので、良くても悪くても結果に一喜一憂せず、夏合宿に向けてというところを念頭に置いて走りたいと思います。
井上優人(法2)
ーレースプランとレースの振り返り
昨年の11月以来久しぶりのレースになりましたが、PBを出すことができ、復帰戦としては良かったと思います。レースプランは後半上げる形でいいイメージを作って終われるように走ろうと思っていました。結果的に2本ともラスト上げ切ることができ、イメージ通り走れたのでよかったです。
ー合宿の手ごたえ
西湖合宿あたりから状態が戻って来ているのを実感でき、特に実戦的な練習で今の現状を知ることができたのでいい合宿にできたと思います。
ー次のレースの目標
次は夏期学連の5000㍍に出る予定になっているのでそこで13分台、最低でもCユニ基準を切れるように準備したいと思います。
(記事:大畠栞里、写真:大畠栞里、関根美香)
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