9月27日 茨城県・流通経済大学龍ヶ崎フィールド
▼スタメン
GK 31猪越優惟(経3)
DF 2荒木遼太(経2)、3深澤大輝(経4)、4松本大輔(経4)、6今掛航貴(経4)
MF 26田邉光平(法1)、13曾根大和(経3)→後半18分、42小島偉央(商3)、7髙岸憲伸(文3)
FW 10大久保智明(経4)、25山崎希一(経1)→後半28分、鈴木翔太(文2)、17鎌田連(法3)→後半18分、9高窪健人(文4)
▼試合結果
●中大0−1立大○
先日前期リーグを11位で終えた中大。最終節からのスタメン変更はなし。リーグ戦での低調を払拭する戦いに期待がかかる中、2回戦進出を掛けて立大と対戦した。
▲キックオフ前に写真撮影する選手たち
中大は序盤から相手の連動したプレスに遭い、ビルドアップに苦戦。思うように攻め込めず、素早い帰陣で形成される相手のブロックを崩し切れない苦しい展開が続く。それでも、前半終了間際には立て続けにチャンスを作る。前半38分、曾根が松本からのパスを受けると、すかさずペナルティエリア右へグラウンダーのスルーパスを送る。反応した鎌田が絶妙なタイミングでディフェンスラインの裏へ抜け出すも、相手にスライディングで対応され、ボールを受けられない。同44分には今掛が左サイドの敵陣中央からペナルティエリア左へ浮き玉のパスを供給。山崎が収めて右足で強烈なシュートを放つが、相手の体を投げ出すブロックで防がれてしまう。立大の気持ちのこもった捨て身の守備を前に得点を奪えず、スコアレスで試合を折り返す。
▲キャプテンとしてチームを引っ張る深澤
後半に入ると、中大は立ち上がりから攻撃を仕掛ける。後半6分、山崎がペナルティエリア左から右足で勢いよくシュートを放つが、相手に至近距離でブロックされてしまう。同9分には大久保がペナルティエリア手前の右からカットイン。左足で低く鋭いシュートを放つも、枠の右へわずかに外れてしまう。この2本のシュートを機に勢いづきたい中大。しかし、直後のFKのこぼれ球を相手に拾われて一気にカウンター。スピードに乗る相手に対して数的有利で対応するも、今掛が相手に足を掛けて倒してしまい、ペナルティエリア手前の中央、絶好の位置でのFKを献上。これをゴール右隅へ直接沈められて痛恨の先制点を許してしまう。
追い付きたい中大は、同18分にトップの位置へ高窪を投入。高窪のポストプレーがきっかけとなり、前線でボールが収まり始め、敵陣でボールを持つ時間が増えていく。同34分には鮮やかなパス交換から今日1番の決定機を迎える。鈴木が左サイドの敵陣中央からカットインして横パスを出すと、コース上の高岸はスルーを選択し、ボールはペナルティエリア手前の中央で待ち構えていた大久保の足下へ。大久保はダイレクトでペナルティエリア内にラストパスを送り、最後は走り込んだ高岸がフリーで受けて右足を振り抜くも、相手の厳しい寄せもあってか枠の右上へ大きく外してしまう。
無得点のまま試合が進み後がない中、長身のDF松本が攻撃参加。後半47分には大久保がペナルティエリア手前の左からファーサイドへ精度の高い浮き玉のパスを供給。大外から回り込んだ松本がヘディングで合わせるも、GKにキャッチされてしまう。試合終了間際のCKには、GKを含めた全員が敵陣まで上がって攻撃参加するが、最後までネットを揺らせずに試合終了。ホイッスルと同時に声を上げて喜ぶ立大の選手の横で、中大の選手は次々とピッチに倒れ込んだ。
2部リーグに所属する立大を相手に完封負けを喫し、初戦敗退となった中大。リーグ戦でも課題となっている「得点力不足」が露呈する結果となってしまった。試合後、キャプテンの深澤は「必ず勝って次につなげようと思って試合に入りましたが、相手の思い通りの試合になってしまいました」と試合を振り返った後、「後期リーグは気持ちの見える試合をして必ず勝ちます」とコメント。ここからコンディションを調整し、10月10日に開幕予定の後期リーグでは、「勝負強さ」を存分に発揮する中大イレブンの巻き返しに期待したい。
記事:「中大スポーツ」新聞部
写真提供:中央大学サッカー部