10月11日 上柚木公園野球場
リーグ戦前半を終えて4勝1分としていたが、後半戦は二連敗の中大。後半戦初勝利に向け、専大との2回戦に臨んだ。
中大は初回に2死走者なしから5得点を奪って試合の主導権を握ると、そのリードを保ったまま7-2で専大を下した。先発した石井竜弥(商1)は5回無失点、8回から登板した大澤魁生(商4)は一人の走者も出さない投球を披露。エース近野佑樹(法2)がここ2試合思うような投球ができていない中、石井、大澤が気迫のこもった投球を見せた。
▲3点を加える適時打を放った友田真志(商3)
中大の先発は試合直前に先発を伝えられたという石井。「テンポを良くして、守備からリズムをつくるように意識しました」(石井)。初回、走者を出すも無失点で切り抜ける。その裏の中大の攻撃。二死走者なしから満塁の好機を作ると、6番林部庄吾(商3)の右前適時打で先制に成功すると、つづく7番友田が左翼線を破る適時二塁打を放ち、3点を追加。さらに、二連続四球で再び満塁とすると、1番羽渕達哉(商2)にも左前適時打が飛び出し、この回一挙5得点。初回からビッグイニングを作り、試合の主導権を握る。
▲初回、中大に5点目をもたらした羽渕
4回にも、無死二塁の場面で佐藤龍之介(商2)の適時二塁打で1点を加え、専大とのリードを広げた中大。先発の石井は得点圏に走者を置きながらも、5回まで無失点の好投。「コースに投げ切れたので良かった」(石井)。粘りの投球で先発の役目を果たした。6回からは近野がマウンドへ上がり、中大は逃げ切りを図る。近野はこの回、二死一、二塁とするも、西川(専大)を中飛に打ち取り無失点で切り抜ける。
▲先発の役目を果たした石井
しかし、近野は7回に本塁打を被弾するなどしてこの回2失点を喫してしまう。さらに、その裏の攻撃では、無死二塁でバント失敗が絡んだダブルプレーを献上してしまい、得点することができなかった。専大側に流れが傾き始めた8回。この場面で大澤が3番手として登板した。大澤自身、今年は結果が出ず、悔しさを抱えながらここまで練習に励んできた。「そういう悔しい気持ちを晴らすつもりでマウンドに上がりました」(大澤)。気迫の投球で三者凡退に打ち取り、嫌な流れを断ち切った。その後、中大は8回に1点を奪うと、9回も大澤が三者凡退で専大打線を打ち取り、試合終了。7-2で勝利した。
▲闘志あふれる投球をする大澤
結果として、初回の5得点が試合を決めた格好となり、「課題だった二死からの得点ができて自信になった」と池田監督。また、石井、大澤の両左腕が好投したという事実はチームにとって明るい話題だ。次戦の対戦相手は現在リーグ戦の首位に立っている日大。中大が優勝するには、日大相手に二連勝するか、1勝1分する必要があり、負けは許されない。ただ、1勝1分の場合は得失点差で日大を上回る必要があり、勝ち試合で8点差を付けなければならない。そのため、二連勝することが優勝への確実な道だといえる。ここから二週間弱で最大限の準備を行い、優勝をかけた日大戦に臨む。
◆試合結果◆
チーム 123 456 789 =計
専 大 000 000 200 =2
中 大 500 100 01× =7
◆お知らせ◆
次戦は10月26日、上柚木公園野球場にて行われる対日大1回戦です。試合は9時30分開始予定です。
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部