10月18日 ダイドードリンコアイスアリーナ
新型コロナウィルスの影響で相次いで試合が中止となり、遂に開幕した今シーズン。秋季リーグ戦は感染拡大防止のため無観客での開催となり、選手にとっては「異様な雰囲気」(徳光陸主将・文4)だったと言う。しかし、雰囲気に飲まれることなく慶大相手に先制点をあげ、3-2で初戦を白星で飾った。
〈第1ピリオド〉
今シーズン初ゴールを飾ったのは昨年エースとして活躍した齊藤大知(令2卒・現ひがし北海道クレインズ所属)から背番号77を受け継いだという小原匠麿(総3)。「気持ちよく決められた」(小原)という言葉通り、ゴール手前に矢島翔吾(総3)が放ったパスを真っ直ぐとゴールに突き刺し、先制点を決めた。第1ピリオド中盤には荒木翔伍(法2)がリンクの端から端まで華麗なパック裁きで相手のディフェンス陣をかわす。得点には繋がらなかったものの、これまでの練習の成果を見せつける場面となった。第1ピリオド残り約2分。中大がペナルティを取られ数的不利な状況に追い込まれる。しかし、ここはキーパー館田卓(総4)の活躍で相手に得点を与えず1-0で第2ピリオドにつなげた。
▲先制点をあげた後の選手たち
〈第2ピリオド〉
中大2得点目をあげたのは先制点をアシストで貢献した矢島。リンク中央からゴール付近まで軽やかにパックを運び、一度ゴール裏に回ると、そのままシュート。パックは見事にゴールに吸い込まれ「気持ちで入れた」(矢島)得点となった。続いてゴールを割ったのは渡邊大(文3)。小原一海(商2)からのパスを受けるとゴール手前で相手のディフェンス陣と1対2に。相手ゴーリーの左上に鋭くシュートを刺しゴールネットを揺らした。しかし、第2ピリオド残り9秒で相手に得点を許してしまい、3-1で第2ピリオドが終了した。
▲2得点目をあげた矢島
〈第3ピリオド〉
最終ピリオドはペナルティにより中大は一人欠けての4人対5人でのスタート。相手は中大ゴール手前でパックを回すも、中大は阻止し攻撃を許さない。その後、相次いで両チームペナルティを取られ一時は3人対4人の対戦となった。しかし、両チーム得点を許すことなく最終ピリオド中盤に。ここで、相手に2得点目を与えてしまい1点差まで追いつかれてしまう。試合終了2分前で、相手はタイムアウトを取り、ゴーリーを下げて5人対6人に。しかし、中大は最後まで逃げ切り最終スコア3-2で勝利を収めた。
▲得点をし喜ぶ選手たち
チームが新体制となり始めての公式戦で白星をあげた中大。シュート数も相手の2倍以上と数字から見ると、幸先の良いスタートを切ったと思われる。しかし、後半でペナルティを相次いで取られるなど「気持ちの乱れ」(八戸了監督)も見られた。「見習わなければならない」(徳光主将)と言う慶大の「とにかく我武者羅で最後まで諦めない体制」(矢島)を次戦では生かし「決められるところで決める」(小原)チームに期待だ。
◆大会結果◆
〇中大3(1-0,2-1,0-1)2慶大●
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部