11月16日 ダイドードリンコアイスアリーナ
2巡目も最終戦を迎えた。相手は、1巡目でサドンデスにまでもつれこむ大激戦をした東洋大。今試合でも、調子の良い相手に開始早々2点の先制を許した。しかし「最近ずっと負けていたのでみんな気持ちが入ってた」(齋藤大知・法4)と言うようにすぐに齋藤が2点を取り返すと、第2ピリオドでも1点追加して勝ち越す。勢いにのった中大は最終ピリオドで一気に4点を獲得し、7-3で試合終了。猛追を見せ、逆転勝利を収めた中大は、全体3位で決勝リーグ進出が決定した。
〈第1ピリオド〉
開始後まもなく、相手に隙をつかれ先制点を許してしまう。その後も「序盤立ち上がりで多すぎた」(阿部翼主将・総4)とペナルティーを連発。一人少ない状態が続き、12分には相手に2点目を許してしまう。しかし、中大の攻撃陣も負けてはいない。矢島翔吾(総2)が相手のこぼれ球を奪うと一気にリンクを駆け抜け、シュートを放つ。これは惜しくも外れたものの、徐々に攻撃のリズムが出来てくる。そして15分、小原匠磨(総2)、米山幸希(法1)がつないだパスを、齋藤が勢いよく押し込みゴール。ここで「流れがガラッと変わった」(阿部主将)中大は、この直後にも齋藤がロングシュートを放ちゴールを決めると、同点に追い付く。後半は相手にチャンスを与えず中大優位に試合を進め、2-2の同点で第2ピリオドへとつなげた。
▲同点に追い付き喜ぶ選手たち
〈第2ピリオド〉
追加点がほしい中大。走り出しから積極的に攻撃を仕掛け、チャンスも多く作っていたが、相手のディフェンス陣に阻まれ、なかなか点に結び付かない。互いの攻防戦が長く続いた第2ピリオド9分、ゴール前でのパス回しでじわじわ攻め込むと、宮本明朗(総3)がゴーリーの隙を狙いパックを押し込む。これで中大は3点目が決まり、今試合はじめて勝ち越しに成功する。その後は互いの攻防戦が続き、両者一歩も引かないまま第2ピリオドは終了した。
▲得点に喜ぶ選手たち
〈第3ピリオド〉
1点リードで迎えた最終ピリオド。序盤から中大優位に試合は進み、迎えた第3ピリオド7分。相手がペナルティーにより一人少ないパワープレーの中で、小原、齊藤からのアシストを受けたルーキー荒木翔伍(法1)がゴールを割る。しかし追い付きたい東洋大の攻撃にも拍車がかかり、第3ピリオド11分にはゴールを許してしまう。1点差に詰め寄られ予断を許さない状況が続くかと思われたが、阿部主将が「流れに飲み込まれない」と評価する齊藤がチームを救う。試合残り6分にゴールを決めると、そのわずか30秒後にも相手ゴーリーがはね返したパックを押し込み、自身4得点目をあげる。これで再び勢いにのるとさらに直後には、塚原宏太(法3)のロングシュートが華麗に決まり、7ー3で相手を完全に突き放す。この後も相手にチャンスを一切与えず、試合は終了した。
▲4得点目を決めた齋藤
予選リーグ最終戦を見事に勝利で飾り、有終の美を収めた中大。「立ち上がりが悪い」(阿部主将)ことを課題に、序盤で2点先制されるも、エース齋藤の4得点を挙げる活躍が光る試合となった。この試合により、3位で決勝リーグ進出が決定。「自力だけでは優勝できないけど、残り全部全勝する」(齋藤)と意気込みも十分だ。これからの活躍にますます目が話せない。
▼試合結果▼
○中大7(2-2,1-0,4-1)3東洋大●
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部