2025年6月16日 東京都・アミノバイタルフィールド
今春のオープン戦では2試合連続30点以上の猛攻を見せている中大。今回の相手は同じ1部TOP8に所属する明大。昨秋のリーグ戦で敗れた因縁の相手に雪辱を果たしたかったが、第2クオーター(Q)で先制されるとその後もタッチダウン(TD)を決められ、試合終了間際にTDを決めるも、9-27で敗北した。
▲試合中の様子
第1Q、中大のリターンから試合開始されると、RB山口典誠(商2)のランやWR宮沢光士郎(経4)、WR新保颯(商2)のパスキャッチなどで3度の1stダウンを獲得し、相手陣25㍎まで攻め込む。このままTDまで持ち込みたかったが、QB畑尾櫂(商2)のパスがインターセプトされ攻守交代となる。その後はDL村田昌豊(商4)のQBサックもあり両チーム一進一退の攻防が続き、0-0で第1Qを終える。
第2Q、試合が動く。中大が1stダウンを獲得した直後のプレイで、明大がパスをインターセプト。攻撃権が明大に移る。明大が自陣37㍎から4度連続の1stダウンを獲得し、中大は自陣深くまで攻め込まれる。その後、相手のランによりTDを奪われ、先制点を与え、その後キックを選択され、1点を追加。0-7となる。反撃したい中大だったがその直後の攻撃でQB畑尾がサックされ1stダウンを奪うことができない。しかし、その後の明大の攻撃をスリーアンドアウト(一度も1stダウンを更新せずに攻撃を終えること)で抑えると、中大はQB畑尾のスクランブルランや山口のランなどで陣地を進める。4thダウンで残り1㍎のところから山口が中央へ飛び込み、執念で1stダウンを獲得する。その後も攻撃を続け、最後はK小林隼人(商2)がフィールドゴール(FG)を決めたところで前半終了。3-7で折り返す。
▲QB畑尾はロングパスやスクランブルランで攻撃でのゲインに大きく貢献した
後半は明大のリターンから開始される。開始早々、明大の2ndダウンでパスを受けた選手がランで大きくゲインし、中大は自陣深くまで攻め込まれる。その後、相手にFGを決められ点差を離される。反撃をしたい中大だったが次の攻撃がスリーアンドアウトで終わると、勢いに乗った明大の攻撃を止めることができず、TDまで残り6㍎地点からTDパスを決められ、第3Q終了間際に追加点を許す。
第4Q、中大は代わったQB正村祐隼(法2)から宮澤へのロングパスが通り、TDまで9㍎の地点まで攻め込む。1stダウンでキャプテンのWR松岡大聖(法4)にTDパスを試みるも通らず。TDを奪うことができない。その後は、明大に攻め込まれFGやTDを奪われ3-27と大きく点差を離される。一矢報いたい中大は自陣24㍎からパスでつなぎ、3度の1stダウンを獲得する。残り2秒となり、相手陣20㍎付近からのラストプレーで「1本目を落としていたので次は決め切らないと」と話したWR松岡へのTDパスが通り、9-27となったところで試合終了。オープン戦3連勝とはならなかった。
試合後、松岡は「フィジカルやファンダメンタルの部分では通用していた」と振り返る。これからの秋リーグに向けて「基礎の部分から発展のところまで細かいところを突き詰めてやっていきたい」と意気込んだ。
▲春のオープン戦で出た課題を克服し、秋のリーグ戦に臨む
◆試合結果◆
●中大RACCOONS9-27 明大GRIFFINS〇
中大 | Q | 明大 |
0 | 1 | 0 |
3 | 2 | 7 |
0 | 3 | 10 |
6 | 4 | 10 |
9 | 計 | 27 |
◆コメント◆
選手名:松岡大聖
──リーグ戦に向けて
チームの雰囲気だったり、土台っていうのは出来上がりつつあるので、土台を大きくして大きいピラミッドを作れるように、基礎の部分から発展のところまで細かいところを突き詰めてやっていきたい
◆お知らせ◆
次戦は秋に行われるリーグ戦です。
(記事:紀藤駿太、写真:湊谷昂太郎、沼澤春日)
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