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9年ぶりの出場へ、三浦拓朗「飛車角抜き関係なく、チームみんなで決めた伊勢路」(選手コメント)─第53回全日本大学駅伝関東選考会

2021年6月19日 神奈川・相模原ギオンスタジアム

監督コメント記事とあわせてご覧ください。

◆大会結果◆
総合順位
①東国大 3時間56分39秒39
②國學院大 3時間56分47秒04
③法大 3時間57分14秒64
④拓大 3時間57分17秒26
⑤中大 3時間57分17秒61
⑥中央学大 3時間57分23秒16
⑦日体大 3時間57分47秒90
以上7大学が本戦へ出場

1組目
#助川拓海(経3)29分42秒41
#手島駿(商4)29分42秒91

2組目
#阿部陽樹(文1) 30分02秒73 PB
#若林陽大(法3) 30分04秒64

3組目
#中野翔太(法2)29分27秒92
#東海林宏一(経1)30分15秒16

4組目
#三浦拓朗(商4)28分58秒51
#園木大斗(法2)29分03秒33 PB

▲1組目助川㊧手島㊨ (写真提供・陸上競技部)

手島
──今回の選考会を振り返って率直な感想を
チームとして念願の予選通過が叶い、本当に嬉しいです

──1組目7位でした。結果についてはどうですか
ギリギリの最低限の結果でした。稼がねばならない役割でまとめることしかできず、後半の組への負担も増やしてしまい情けなく思います

──助川選手と5000m過ぎから先頭に立ち交代で集団を引っ張る形になりました。そのあたりはプラン通りでしたか。また監督からはどのような指示がありましたか
監督とも話し、予定では残り2000mから2人で仕掛けていくつもりでした。しかし想像以上にレースが動かず、監督からも5000m過ぎから出られるとき出ようと指示を受けました。レースを助川と2人で動かしていくことには全く抵抗はありませんでした

──1組目で好スタートを切り、チームに流れを作ったと思います。そのあたりはいかがですか
好スタートとは言えないという認識でしたが、「最後まで絞り切る姿に勇気をもらえた」と後輩から言ってもらい救われました。走る姿でほんの少しでも流れを作れたのかなと思います。

──一昨年は補欠で出走は叶わず、昨年は書類審査で敗退し悔しい思いをされたと思います。今年にかける思いは強かったでしょうか
何がなんでも走りでチームに貢献したいと思っていました。

──ご自身の世代で伊勢路復活という歴史を刻みました。そのあたりはいかがですか
昨年に戦わせてもらわずして負けが決まってからの先輩方がチームを作ってくれ、僕たちの世代だけが作ったものでは決してありません。2年分が詰まったものを結果にできて本当に安心しました

──4年生最後の夏に入ります。どのような課題を克服し、駅伝シーズンを迎えたいですか
今年の箱根駅伝では9区の23kmという距離に体が追いつきませんでした。ラストでペースアップできるスタミナと精神力を課題に夏は取り組んでいきます

──全日本大学駅伝での個人の目標、ラストイヤーの抱負をお願いします
全日本駅伝ではアンカーでシード権獲得のゴールテープを切りたいです。また、悔いの残らないラストイヤーにできるよう頑張ります

▲2組目阿部(写真提供・陸上競技部)

阿部
──今回の選考会を振り返って率直な感想を
全日本の予選会ということで、とても緊張していたので、しっかりと走れて安心しています

──2組目2位、強風の中での自己ベスト更新という結果でした。結果についてどう受け止めていますか
最初がスローペースだったのでそこで冷静になれて後半のペースアップに対応でき自己ベストに繋がったと思います

──初の選考会で9年ぶりの出場もかかる一戦でした。緊張やプレッシャーはありましたか
1年生ということもありとても緊張しました

──序盤は集団の後方でレースを進め、後半上がってきました。そのあたりはプラン通りでしたか。また監督からはどのような指示がありましたか
スローペースでまだ前半だったので後ろで様子を見ました、若林さんの後ろで走って、出られる所でしっかりと出ることを意識してました

──先輩である若林選手とは事前にどのような戦略を立てていましたか
若林さんがスパートしたり前に出た時に自分もそこに反応して走ることを考えていました

──レース中先輩が見える位置にいるのといないのとでは精神的に違いますか。また、最後は若林選手に競り勝ちました。そのあたりはいかがですか
若林さんの背中が見えて目標に出来て走りやすかったです、ラスト上げるのは自分の仕事だったので絞りきりました

──1年目の夏はどのように過ごしたいですか
さらに10000mの自己ベストを更新していけるようにしていき、合宿でタフさを身につけていきたいです

──全日本大学駅伝での個人の目標、今シーズンを通じての目標をお願いします
また、メンバーに入って駅伝に出走できるように、もう一段階強い選手を目指していきます

▲4組目園木㊧三浦㊨(写真提供・陸上競技部)

三浦
──今回の選考会を振り返って率直な感想をお願いします
飛車角抜きと言われた試合でしたが、そんなこと関係なくチームみんなで決めた伊勢路でした。今後この出来事が自分達の自信につながると思います

──日本人第2集団でレースを進める形になりました。そのあたりはプラン通りでしたか。また監督からどのような指示がありましたか
故障明けということもあり、リスクを避けるためにもあまり前に行かずにレースを進めました。監督からは「日本人集団とは戦えるように」と助言をいただきました

──強風の中で28分台をマークしました。けがからの完全復活といっていいでしょうか
雨風のところはあまり影響してきませんでしたが、やはり故障明けという方が大きかったです。調子が上がっていないところでの28分台は自信につながりました

──一昨年も選考会最終4組を走られています。一昨年と比べご自身が成長したと感じる部分はどのあたりでしょうか
2年前は「前に前に」の考えしか頭になく、レース展開が下手でした。その分今回は冷静な判断をしながら走ることができたので良かったです

──ご自身の世代で伊勢路復活という歴史を刻みました。そのあたりはいかがですか
4年生で最後の学年となり、チームのことについて主将の井上をはじめ学年でたくさん話し合いをして改善してきていたので、今回それが結果として現れたのはとても嬉しかったです

──4年生最後の夏に入ります。どのような課題を克服し、駅伝シーズンを迎えたいですか
いい調子になった時に、どこかでスキが生まれて故障することが多いので、調子が良くても天狗にならないように気をつけます

──全日本大学駅伝での個人の目標、ラストイヤーの抱負をお願いします。
初めての全日本大学駅伝になるので失敗しても良いと思っています。中央大学駅伝部として今年の試合で何か刻みたいです

園木
──今回の選考会を振り返って率直な感想をお願いします
今回は非常に不安はあったのですが、1〜3組目の先輩方や後輩がタイムを稼いで下さったおかげで、自分の走りに集中することが出来ました。無事に本戦出場を決めることが出来てほっとしています

──三浦選手についていきました。そのあたりはプラン通りでしたか。また監督からどのような指示がありましたか
監督からは、他校の選手よりも拓朗さんをマークしてラスト2000mからペースを上げるように指示を受けていました。ラストはペースを上げることが出来ませんでしたが、基本プラン通りにレースを進めることが出来ました

──4組日本人選手9位、強風の中での自己ベスト更新でした。結果についてどう受け止めていますか
基本ずっと人の後ろを走っていたのであまり風は感じずに走ることが出来ました。自己ベストを更新することは出来ましたが、目標であった28分台には僅かに届かなかったので、詰めの甘さを感じました

──今回のレースで見つけた課題や改善点はどういった部分ですか
今回見つかった課題は、ラスト1キロからの切り替えができなかったことです。目標であった28分台を狙えるタイムで9000mを通過したにも関わらず、そこから一気に動きが崩れ思うようにペースを上げることが出来ませんでした。体幹などの基礎的な部分から鍛え直し、次こそは28分台を出したいです

──2年目の夏をどのように過ごしたいですか
昨年は夏合宿直前で故障してしまい、フルで練習をつむことが出来なかったので、今年は練習後のケアを徹底的に行い、けがなく夏を乗り越えたいです

──全日本大学駅伝での個人の目標をお願いします。
どの区間を任されても、チームのシード権獲得のために最低でも区間順位1桁で走りきりたいと思います

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部