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【ダイジェスト】写真とコメントで振り返る 第98回箱根駅伝タイムライン

1月2日,3日に行われた第98回箱根駅伝を、時系列で計51枚の写真と、監督と選手のコメントで振り返ります。各箇所の通過時間は目安。


1月2日 往路

30分前 1区・スタート地点 大手町

1区吉居大和(法2)がスタート地点の大手町で準備開始(写真:©関東学連/月刊陸上競技)


0時間0分 1区・スタート地点 大手町

往路スタート
(写真:©関東学連/月刊陸上競技)


0時間3分 1区・日比谷通り(1㌔過ぎ)

スタート直後。0.3㌔地点で時計を見ると、そのまま先頭に立つ。「出来るだけスローペースにはしたくなかったので前に出ました」(吉居)(写真:©関東学連/月刊陸上競技)


0時間16分 1区・泉岳寺駅手前(6㌔付近)

5㌔半ばで吉居が仕掛け、後続を引き離した。佐藤悠基(SGH)の区間記録を上回るペース。テレビ解説の大迫傑氏「自分が箱根駅伝を走ったときがフラッシュバックしましたね」(写真:©関東学連/月刊陸上競技)


0時間27分58秒 1区・第一京浜(10㌔地点)

10㌔(10000m)を27分58秒で通過。「10kmまでは余裕がありました」(吉居)。区間記録を20秒上回るペース。藤原監督の声掛けに右手を上げ応える(写真:©関東学連/月刊陸上競技)


0時間50分 1区・六郷橋(18㌔付近)

「残り3kmからは苦しかったので常に上げていくイメージで走っていました。」(吉居)。表情が苦しくなるも、依然区間記録を上回るペース(写真:©関東学連/月刊陸上競技)


0時間57分 1区・鶴見中継所手前(20㌔過ぎ)

「(最後に監督から)『4年生のためにも少しでも稼ごう』と言われました。チームのためにという思いで頑張れました」(吉居)。残り1㌔地点。藤原監督からの檄。「もうちょっといける。もうちょっといけるぞ。最後得意なスパート見せていけ、行けるぞ!」(写真:©関東学連/月刊陸上競技)

【1区→2区】鶴見中継所(総合1位・区間1位)

総合:1時間0分40秒
区間:1時間0分40秒
1区吉居→2区手島駿(商4)

吉居が「空前絶後」の1区 区間記録を15年ぶりに塗り替える1時間0分40秒で手島へ襷を繋ぐ。「前に出た時は厳しいかなとも思いましたがここまできたら挑戦しようという気持ちで走り、更新できて嬉しいです」(吉居)(写真:©関東学連/月刊陸上競技)


1時間4分 2区・第一京浜(1㌔過ぎ)

「吉居はレース前から『2区で余裕が作れるように少しでも後ろを引き離してきます』と言ってくれていました」(手島)。(写真:©関東学連/月刊陸上競技)


1時間17分 2区・子安駅過ぎ(5㌔過ぎ)

2区出走に向け「強化期での練習の水準を三浦や吉居にできるだけ近づけてメニューを組んでもらっていました」と手島(写真:©関東学連/月刊陸上競技)


1時間21分 2区・横浜駅手前(7㌔過ぎ)

田澤(駒大)に先頭を譲る(写真:©関東学連/月刊陸上競技)

【2区→3区】戸塚中継所(総合11位・区間15位

総合:2時間9分32秒
区間:1時間8分52秒
2区手島→3区三浦拓朗(商4)

「最後の上り坂で耐えることができず、集団から少し離れての襷渡しになってしまったことが悔しいです」(手島)(写真:©関東学連/月刊陸上競技)


2時間42分 3区・浜須賀(11㌔過ぎ)

浜須賀交差点で国士大をかわす。「今回は流れを変える区間だと認識していました」(三浦)(写真:©関東学連/月刊陸上競技)


3時間4分 3区・高浜台(18㌔過ぎ)

湘南大橋を渡った直後。この時点で3人抜きも、レース後「前を見ると、自分より若い人達が走っていたのでもう少し行けたらな。と思いました」(三浦)。(写真:©関東学連/月刊陸上競技)


3時間過ぎ 4区・平塚中継所

平塚では中野翔が準備を進める(写真:©関東学連/月刊陸上競技)

【3区→4区】平塚中継所(総合7位・区間7位

総合:3時間12分10秒
区間:1時間2分38秒
3区三浦→4区中野翔太(法2)

藤原監督から「4年間よくやった、ありがとう」の声。「1,2区が良い位置で襷を持ってきてくれたこともあり、良いペースで走ることができました」(三浦)(写真:©関東学連/月刊陸上競技)


3時間46分 4区・国府津駅手前(7㌔過ぎ)

6㌔付近で創価大の嶋津に追いつかれるも、そのままぴったりとついていく。「後ろからくることは分かっていたので、前半ゆっくり入って追いつかれてからついて行こうと思っていました。とてもいいペースでリズムを掴めました。個人的にはとてもありがたかったです」(中野翔)(写真:©関東学連/月刊陸上競技)


4時間12分 4区・箱根登山鉄道高架下(20㌔付近)

残り1㌔地点。「後半の上りでどれだけ絞れるかでゴールタイムが変わってくるということだったので、前半余裕を持って入ってラストしっかり絞れたので良かったです」(中野翔)(写真:©関東学連/月刊陸上競技)

【4区→5区】小田原中継所(総合8位・区間5位

総合:4時間14分27秒
区間:1時間2分17秒
4区中野翔→5区阿部陽樹(文1)

往路の襷は箱根の山へ。「しっかりと順位を上げてシード権圏外のチームと差をつけるのが役目」(阿部)(写真:©関東学連/月刊陸上競技)


4時間23分 5区・箱根湯本駅(3㌔過ぎ)

山登りにはルーキーの阿部が抜擢された。「特別な山の練習などは行わず地力をつけて、自信をつけていくことを優先して走っていました」(阿部)(写真:©関東学連/月刊陸上競技)


5時間14分 5区・元箱根(17㌔過ぎ)

順大の四釜と一進一退。「とても苦しい走りとなりましたが、山は自分の走りをするだけなので焦りなどはありませんでした」(阿部)(写真:©関東学連/月刊陸上競技)

【フィニッシュ地点】芦ノ湖(総合6位・区間6位

総合:5時間26分26秒
区間:1時間11分58秒

中大が往路で1桁順位を記録したのは11年ぶり。「役目を果たすことができて良かったです」(阿部)(写真:©関東学連/月刊陸上競技)

1月3日 復路

1時間10分前 6区・スタート地点 芦ノ湖

㊤復路の区間エントリーを本部に提出する南後海里主務(経4)。6区は3年連続で若林陽大(法3)が出走 / ㊦野村修也部長㊧らスタッフ陣(写真:©関東学連/月刊陸上競技)


6時間4分 6区・大平台(13㌔過ぎ)

大平台で総合5位に浮上(写真:©関東学連/月刊陸上競技)


6時間20分 6区・小田原中継所手前(19㌔過ぎ)

「思ったようなペースで走れなかったので悔しい」(若林)(写真:©関東学連/月刊陸上競技)

【6区→7区】小田原中継所(総合5位・区間5位

総合:6時間25分13秒
区間:58分48秒
6区若林→7区居田優太(経2)

若林から居田へたすきリレー(写真:©関東学連/月刊陸上競技)


6時間42分 7区・酒匂橋(5㌔過ぎ)

箱根駅伝初出場に「独特な緊張感があり、今までの試合とは違った雰囲気を感じました」(居田)(写真:©関東学連/月刊陸上競技)


7時間5分 7区・二宮駅前(13㌔付近)

「15キロ過ぎの給水をもらった後、両足の太腿をつってしまいました。そこからは足の感覚がなくなってしまい、襷を渡し終わった後、転んでしまうような形になってしまいました」(居田)(写真:©関東学連/月刊陸上競技)

【7区→8区】小田原中継所(総合7位・区間18位

総合:7時間31分02秒
区間:1時間5分49秒
7区居田→8区中澤雄大(経3)

「大事な1区間を走らせてもらったことにとても感謝しています」(居田)。襷は2年連続出場の中澤へ(写真:©関東学連/月刊陸上競技)


8時間4分 8区・湘南新道(11㌔過ぎ)

帝京大の橋本を捕らえ、6位に浮上。(写真:©関東学連/月刊陸上競技)


8時間16分 8区・遊行寺坂手前 藤沢橋交差点(15㌔過ぎ)

創価大・東国大に追いつき4位集団を形成。「遊行寺の坂を越えてからが勝負所だと考えていたのでラストの3キロ厳しい走りになりましたが、概ねプラン通りにレース運びができたと思います」(中澤)(写真:©関東学連/月刊陸上競技)

【8区→9区】戸塚中継所(総合3位・区間3位

総合:8時間36分04秒
区間:1時間5分02秒
8区中澤→9区湯浅仁(経2)

「ラスト!ラスト!」湯浅は右手を突き上げ中澤を迎えた。藤原監督も「よし、中澤よくやった!」と3位で襷を運んだ中澤を労う。「復路の要として8区に配置していただいた役割をしっかりと果たすことができたと思います」(中澤)(写真:©関東学連/月刊陸上競技)


9時間8分 9区・保土谷駅手前(11㌔付近)

序盤から東国大の宗像と並走。虎視眈々と仕掛けるタイミングをうかがう。「とにかく楽しく走ろうと思っていました。10kmまでは楽しく走れましたが、いいペースで来ていることが分かったので勝負しようと思いました」(湯浅)(写真:©関東学連/月刊陸上競技)


9時間28分 9区・子安駅前(17㌔付近)

14㌔過ぎの横浜駅手前で東国大をかわした湯浅は、以降は単独3位で前を追う展開。「後ろから駒澤大学が近づいて来ていることが分かり、並走していた東京国際大学の選手がきつそうだったので、ペースを上げました」(湯浅)(写真:©関東学連/月刊陸上競技)


9時間42分 9区・鶴見中継所直前 鶴見橋(22㌔過ぎ)

「20km地点で区間3番と言われた時はもう一段ギアを上げられました」(湯浅)(写真:©関東学連/月刊陸上競技)

【9区→10区】鶴見中継所(総合3位・区間3位

総合:9時間44分35秒
区間:1時間8分31秒
9区湯浅→10区井上大輝(法4)

鶴見では笑顔のたすきリレー(写真:©関東学連/月刊陸上競技)


10時間14分 10区・第一京浜 給水ポイント(10㌔地点)

給水を受ける井上(写真:©関東学連/月刊陸上競技)


10時間24分 10区・新八ツ山橋手前 北品川交差点(13㌔過ぎ)

粘る井上。後ろには駒大が迫る(写真:©関東学連/月刊陸上競技)


10時間46分 10区・馬場先門交差点(20㌔過ぎ)

17㌔過ぎで駒大と競り合った。「駒澤に抜かれて、もう一度抜かれた際に足がつってしまい、途中棄権にならないようとにかく襷をゴールに運ぶことに切り替えました。その分区間順位とタイムが落ちてしまったので素直に悔しいです」(井上)。この時点で総合4位。後ろには東洋大と東国大の気配(写真:©関東学連/月刊陸上競技)


10時間54分 10区・フィニッシュ地点直前(22㌔過ぎ)

フィニッシュ直前。真紅の襷は総合6位で大手町に戻ってきた。沿道には多くの観戦者(写真:©関東学連/月刊陸上競技)

【フィニッシュ地点】大手町(総合6位・区間17位

総合:10時間55分44秒
区間:1時間11分09秒

総合6位で10年ぶりのシード権を手にする。井上は出迎えた谷澤と手島と抱き合った。「嬉しい気持ちとここまで来るにあたってサポートしていただいた方々またチームメイトたちに感謝しています」(井上)。「10人全員個々人に与えられた仕事をきちんとやり遂げました」(藤原監督)(写真:©関東学連/月刊陸上競技)

(構成:杉浦瑛俊、写真:©関東学連/月刊陸上競技)

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コメント
「来年、再来年は今年の結果で悔しいと思うチームになっていると思います」(監督・選手・主務・マネージャーコメント)─第98回箱根駅伝

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