2022年11月26日 東京・町田GIONスタジアム
11月の冬空にもすっかり慣れてきた中、八王子ロングディスタンスが行われた。大学、社会人が入り乱れ、レベルの高いものと知られている本レース。中大からは吉居駿恭（法１）と吉居大和（法３）が出場した。
６組に出場した吉居駿は自己ベストを出す圧巻のレースとなった。吉居駿は27分55秒ペースで走る先頭集団についていく。集団から離れた後も中村大聖（ヤクルト）ら社会人選手と第二集団を形成し堂々の走りを見せた。
今大会はペーシングライトが設置されており、この組では27分55秒、28分５秒、28分15秒と10秒ごとに選手の指標となっていた。吉居駿は7200mで先頭集団、8000mでペーシングライトからも遅れたものの、残り３周でペースを上げた。最後は１周63秒で走り切り、目標には届かずとも28分06秒27でフィニッシュした。
▲自己ベストを記録した吉居駿
７組には昨年このレースで悔しい結果に終わった吉居大が出場した。箱根駅伝の最初の10㌔をイメージした中でのレースだったが、外国人選手ら27分20秒切りが７人出るというハイレベルな中、先頭集団に食らいつくも粘り切れず、足裏の痛みなどもあり無念の途中棄権となった。しかし「箱根駅伝に向けてやるべき事を明確にするという位置付けの中、後ろ向きに捉える必要はない」と藤原監督の言葉もあり、箱根駅伝での走りに期待が懸かる。
▲レース中の吉居大
更に吉居駿に関しては「27分台が出ずに惜しかったですが、まずまずですかね」と振り返りつつも、「残りの期間をけがのないように持っていければ、十分に区間賞争いまで持っていけるのではないかと思います」と大きな期待を寄せた。約１カ月後に迫った箱根駅伝については、「とにかく攻めたオーダーを組みたいと思います」としつつも「今の戦力状態ではむしろ３位は取らなきゃいけない」と話した。
世田谷ハーフ、上尾ハーフ、MARCH対抗戦と箱根駅伝に向けた11月の大トリを飾った本レース。それぞれの課題は見つかりつつ準備は着々と進んでいく。
◆大会結果◆
男子10000m１組
中野翔太（経３） DNS
男子10000m6組
⑮吉居駿恭（法１）28:06:27 PB
男子10000m７組
吉居大和（法３） DNF
（記事：渡辺朗将 写真：小幡千尋、二村沙羅）
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