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チームトップはルーキー本間!箱根選考へ悔しさ残る選手も―第36回上尾シティハーフマラソン

2023年11月19日 埼玉・上尾運動公園陸上競技場

強い日差しが照り付ける中、今年も上尾ハーフマラソンに複数選手が出走。全日本駅伝で区間5位の力走を見せた本間颯(経1)が初ハーフながら63分26秒のタイムで部内1位となり、箱根出走へ向け再び強さを示した。

今レースの選考基準について「本間、佐野拓実(経3)、伊東夢翔(経2)、伊東大翔(文4)、大澤健人(文4)あたりは箱根メンバー選考というところで懸けて出て、矢萩一揮(法3)、髙沼一颯(経3)、永島陽介(法2)あたりはここを一つステップレースにという形でやりました」と山本亮コーチは話す。

▲今大会が初ハーフとなった本間

チームトップの本間は目標を2分台に定め、序盤から先頭集団でレースを展開。「先頭集団でどこまでいけるかと思ってスタートしたが予定より速いペースで進んだので、5㌔の地点で集団から離れて第2集団で走ったんですけど、全日本の疲労とかもまだあったりで思うような走りはできなかったです」とレースを振り返り、「前半つっこみすぎたら後半落として、今日みたいな走りを足の動くようなペースで行くことが大切だと感じた」と初ハーフに挑んだ感想を話した。今後のレースの予定はないという本間。先週末に行われた宮古ハーフにおいて同タイムで優勝した柴田大地(文1)とともに有力候補の一人であることに間違いない。次に姿を見せるのは箱根本戦になりそうだ。

また、チーム2位でゴールした佐野も64分21秒で自己ベストを更新。「2分台目指していたので悔しいんですけど、後半暑くなってきたところでいつもより粘れたと思うのでそこはよかったです」とタフなコンディションながら力走を見せた。「次は12月に記録会に出るので、そこの1万でベストを更新して箱根メンバーに絡んでいけるように頑張りたい」と初の箱根メンバー入りへ意欲を示した。

▲自己ベストを更新した佐野

「62分台では絶対に走って先頭集団で勝負していきたい」と今大会を箱根へのターゲットレースと位置づけていた大澤にとっては悔しい結果となった。「直前の体調や練習内容は結構よかったので自信を持って臨んだレースだったが、最初の5㌔くらいから思ったより身体が動かなくて、最終的に今までで一番悪いくらいの結果になってしまったのですごい悔しい」と悔しさを口にした。「とにかくあと1ヵ月で自分は引退なのでできることをやっていこう」と山本コーチと話をしたという大澤。最初で最後の箱根出走の夢は叶うかー。

▲ターゲットレースとして挑んだ大澤

重要なレースと位置付けていた選手も多数いたなか、ベストを更新した選手は3名にとどまった。「今年は例年よりも入りが速く流れた。スタート位置が一番後ろになってしまったのもあって完全に流れに立ち遅れてしまい全体の流れに乗れなかったので、その中でよく粘った選手も多かったんですけど、評価が難しい。粘れはしたけど置いていかれてしまった感じですね」(山本コーチ)と全体の結果を振り返る。「大澤とか練習内容からするとこんな結果で終わるはずではなく、折居幸成(法2)は3㌔過ぎで靴が壊れてしまい、棄権してしまった選手もいるので、何とかターゲットを設定し直してやれたらなという風にも考えている」と不完全燃焼に終わった選手に向け、再びチャンスの場を作りたいと思いを口にした。

箱根駅伝まで残り1ヵ月半。2日後にはMARCH対抗戦も控え、学内選考も激しさを増すばかりだ。熾烈(しれつ)な選考を勝ち上がり箱根路を駆ける選手は誰になるのか。今後のレースにも注目が集まる。

◆試合結果◆

37 本間颯(経1)1:03.26 初・PB
69 佐野拓実(経3)1:04.21 PB
79 矢萩一揮(法3)1:04.36
91 髙沼一颯(経3) 1:04.45
98 伊東夢翔(経2)1:04.48 PB
124 永島陽介(法2)1:05.25
177 伊東大翔(文4)1:06.25
197 羽藤隆成(法4)1:07.02
251 園木大斗(法4)1:08.15
304 大澤健人(文4)1:10.20
森基(理工2)1:11.35
折居幸成(法2)DNF

(記事:小幡千尋、写真:片岡芹奈、功刀萌恵、山﨑響)

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