2024年12月16日 千葉県・成田市宗吾霊堂裏
澄み切った青空の中、今年も成田の地で関東10マイルロードレース大会が開催され、中大からは14名の選手が出場した。
箱根駅伝16人エントリーメンバーからは、浦田優斗(経4)と原田望睦(文1)が出走。浦田は「最初の1㌔の下りのところは気持ちよく流れで入って、そこからは(1㌔あたり)3分10秒という予定だったが、かなり動きがはまって、3分くらいのペースで押していける感覚があったので、そのまま最後までいった」と今レースを振り返った。原田も、8位入賞と力走を見せた。次の目標は箱根駅伝出走。「『1年生だからいいや』じゃなくて『1年生だからこそ』結果を残してエースとなっていきたい」と箱根駅伝に対する思いを語った。
▲今年も希望区間は「6区」と浦田
そして一番にフィニッシュテープを切ったのは、佐藤蓮(法2)。「調子は良い」と話す佐藤蓮はラスト1㌔で先頭を走っていた浦田をかわし、ゴール。47分14秒という大会新記録での優勝だった。自身の結果について、「高校からでも優勝はしたことなかったので素直にうれしい」と語った。箱根駅伝のメンバーから外れた佐藤だったが、「サポートで貢献できたらなという思いと中大記録会でタイムを出してチームを勢いづけたい」とチームに対する思いも明らかにした。
▲「高校から『優勝』はしていなかったので、素直にうれしい」と佐藤蓮
佐藤蓮をはじめ、箱根駅伝のエントリーから外れた選手らの奮起が見られた今大会。チーム内3着で6位入賞となった主将の佐野拓実(経4)は、「僕にできることは日々のコミュニケーションや生活面でのサポート、練習ではひたむきに努力する姿を継続して4年生としての姿を全うすること」と主将としての決意を心に誓った。また、山口大輔(文4)も「最後まで諦めない姿勢やなかなか結果が出なかったがここまで這い上がれるんだという姿を後輩たちに残したい」と4年生としての覚悟を覗かせた。101回大会の箱根駅伝出走がかなわなかった選手たちが見つめる先は12月30日に行われる中大記録会。「自己ベストを更新してチームに勢いを与えたい」。そんな思いをもち、スタートラインに立つ。
▲練習の一環として出場した山口「いい練習になった」と話す
選手の言葉の数々からチームを思う気持ちが伺え、より一層結束が強まっていることが感じられた。見つめる先はただ一つ、箱根での再起だ。新紅の挑戦の最終章が幕を開けるまで2週間、挑戦者たちによる彩りは増していくに違いない。
▲表彰式後の様子
◆試合結果◆
①佐藤蓮(法2) 47分14秒
②浦田優斗(経4) 47分25秒
⑥佐野拓実(経4) 47分44秒
⑧原田望睦(文1) 47分51秒
⑨永島陽介(法3) 47分55秒
⑩荒井遼太郎(法1) 48分02秒
⑮佐藤宏亮(文3) 48分36秒
⑯髙沼一颯(経4) 48分37秒
⑱相地一夢(理工1) 48分44秒
⑳七枝直(法1) 48分51秒
㉑田中伶央(文1) 49分15秒
㉓山口大輔(文4) 49分20秒
㉛西優斗(法3) 50分04秒
㉜木下道晴(経1) 50分09秒
(記事:大畠栞里、写真:中島遥、二村沙羅、大日方惠和)
Twitter(@chudaisports)
Instagram(@chuspo_report)
◆コメント◆
佐野拓実(経4)
ー今レースの位置づけ
僕はもう12月で引退なので悔いないように一本一本全力で臨むのを目標にしてて、12月30日の中大記録会でベストを出してチームにいい影響を与えるのが仕事なのでその前の、12月締めくくるためのレースという位置づけでした
ーコンディションや調整
12月1日の奥多摩駅伝からロードのまま続けて調整できたので自信を持って臨めました
ー残りの期間の取り組みについて
僕にできることは中大記録会でベストを出すことと、日々の寮生活でどこまでチームのサポートができるか、いい影響を与えられるかだと思うので練習面ではひたむきに努力する姿を継続するとともに、掃除やあいさつやコミュニケーションといったところを雑にしないように4年生としての姿を全うできればなと思います。