2025年2月2日 香川県・丸亀市~坂出市間往復
第77回香川丸亀国際ハーフマラソン、第28回日本学生ハーフマラソン選手権大会が2日に行われ、大学・実業団のトップクラスの選手が多く出場。中大からは1月に開催された箱根駅伝に出場した4名を含む計9名の選手が出場し、3名が従来の中大記録を更新する活躍を見せた。
例年好記録が続出する丸亀ハーフ。今大会は学生ハーフが併催されたこともあり、学生と実業団選手による争いに注目が集まった。
チーム内トップでフィニッシュした吉中祐太(文3)は目標としていた61分台を上回り、60分台に突入。「自分としてもここまでいけると思っていなくてすごい嬉しいです。丸亀に向けて身体が良い状態で迎えられたと思います」と振り返り、万全の状態でレースに向かうことができたと語った。副主将の立場で迎える新シーズンへ「個人としては、トラックは10000㍍で27分台を目標にして、チームとしては箱根駅伝優勝というのを目標としているので、この1年副キャプテンとしても競技者としても頑張っていきたいです」と更なる活躍を誓った。
▲ハーフマラソン中大記録を更新した吉中
1年生ながら箱根駅伝に出走した岡田開成(法1)と佐藤大介(文1)も従来の中大記録を更新。岡田は「最低でも61分台ぐらいの気持ちで挑んだ」との言葉通り61分11秒でフィニッシュ。タイムについては「よかった」としたが、順位について「他校の1年生や吉中さんに負けてしまったので、満足せずにもっと上を目指していこうと思います」と、納得した様子はなかった。
▲連戦の中で好走を見せた岡田
佐藤大は「ラスト5kmくらいで失速してしまった」と悔しさを口にしたが、目標としていた61分台を達成。「箱根駅伝の後、元の状態に戻すのにちょっと時間がかかってしまった」と苦労したことを明かしながらも、「61分台を出せるメニュー」を1月末からこなすことができたことが結果に結びついた。
▲復調を示した佐藤大
並川颯太(法1)も従来の中大記録に迫る好タイムではあったが、「15キロを通過してから岡田と佐藤に大きく離されてしまい悔しい」と、タイムへの喜びではなく同期2人に先着された悔しさを一番に口にした。「箱根走ることができなかった悔しさを少し晴らすことはできたけど、やっぱりまだまだかと。2人を越えていけるように頑張っていきたいです」と、トラックシーズンへ意気込みを語った。
▲61分台の好走を見せた並川
髙沼一颯(経4)は普段とは異なり、積極的に前半から入るレースプランで挑むと、自己ベストまで8秒に迫るタイムでフィニッシュ。「もう一回自己ベストを狙えるくらいのコンディションは作れた」と、1月に入ってから調子が上がっていった中でレースをまとめた。実業団ではロードを中心に取り組み、「一番最初はマラソンで2時間10分を切ってMGCとかに出られるようになりたい」と、目標を語った。
▲自己ベストに迫る走りを見せた髙沼
田原琥太郎(文1)は自己ベストを更新したものの、納得の様子はなかった。「最低限」という62分30秒切りに届かず「やっぱり62分出したところじゃ満足できないし、他の一年生が速すぎて自分のタイムが霞むくらいなので、まだまだ弱いなと実感しました」と反省の言葉を口にした。
▲「まだまだ弱い」とレースを振り返った田原
鈴木耕太郎(法2)は「高速レース」と呼ばれる丸亀ハーフの難しさを感じたようだった。これまでのレースは一定のペースで押すことが多かった中で、今回のレースを「突っ込んでどこまで粘れるかだった。案の定最後で疲れがきて、きつくなって全然粘ることができずに失速してしまった。最初だけ頑張ったレースになった感じでした」と振り返った。
▲後半の走りに課題が残った鈴木
藤田大智(文2)は脚が万全な状態ではなかったと明かし、「最初の5㌔くらいまではいいペースでいけたんですけど、そこからうまく動かなかった」と振り返り、苦しい走りになった。トラックシーズンへ向けての目標は「10000㍍27分台を狙っていきたい」と語った。
▲箱根以来のレースとなった藤田
原田望睦(文1)は自己ベストを更新したものの、「62分台は出したかった」と語り、目標には届かない結果となった。高速レースの中で「最初から早い動きに対応できずそのまま後半までズルズルいってしまった。ちょっと調子悪い感じです」と振り返った。
▲自己ベストを更新した原田
【記事:遠藤潤、写真:遠藤潤、小林想、佐藤裕介】
≪選手コメント※一部抜粋≫
吉中祐太
—副主将という立場で迎えるシーズンについて
個人としては、10000㍍27分台を目標にして、チームとしては箱根駅伝優勝を目標としているので、この1年副キャプテンとしても競技者としても頑張っていきたいです。
岡田開成
—レースを振り返って
まだ20㌔走れる体作りの移行中ではあったんですけど、その中でも61分前半というタイムを出せたのはよかったです。ただ、やはり他校の1年生や吉中さんにも負けてしまったので、そこは満足せずにもっと上を目指していこうと思います。
佐藤大介
—レースを振り返って
自分は箱根の借りを返すところだったので悔しい気持ちを持って走って、目標としていた61分台は達成できたのでよかったです。ただ、ラスト5㌔くらいで失速してしまったので、次のハーフでは60分台をしっかりと狙ってトレーニングしていきたいと思います。
並川颯太
—レースを振り返って
前半の10㌔は自己ベストより早いペースで通過して、ある程度余力はあったんですけど、15㌔通過してから岡田の集団にいたんですけど、そこから大きく離されてしまって、岡田と佐藤大介と差がついてしまったので、そこは悔しいなと思います。
髙沼一颯
—去年は神奈川マラソン、今年は丸亀ハーフに出走の意図
去年は直前の調子があまり良くなかったので丸亀じゃなくて神奈川に、ということだったんですけど、今回は逆に最初は神奈川出る予定だったんですけど丸亀に変えて、ちゃんとこの2月で結果を狙いにいこうと決めて走ったので、狙ってこのレースに出ました。
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