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新国立の舞台でCが躍動!800M金子V&200M染谷3位+インカレ展望ーセイコーGP陸上2020東京大会

8月23日 国立競技場

本紙は新型コロナウイルスの影響により、今大会直接取材を行うことが出来ておりません。金子魅玖人選手(商1)と染谷佳大選手(法4)の結果記事掲載が遅れてしまい申し訳ございません。

二人にはお忙しいなか大会後、文書にて取材に応えていただきました。リモートでのレース映像や取材内容から、今回記事を掲載させていただきます。写真がなく今回のブログは文字ばかりになってしまいますが、ご理解いただければと思います。また、明日から新潟にて全日本インカレが3日間開催されます。全日本インカレに際しても、本紙は現地取材を行うことができません。しかし可能な範囲で、中大陸上部の選手たちの活躍をお届けできればと思います。

 

新型コロナにより、多くのレースが中止となるなど異例のシーズンとなった2020年。本来であれば五輪前哨戦として、5月10日(日)に開催予定だったセイコーグランプリ東京大会が約3カ月遅れで無観客にて開催された。インターハイや全中陸上大会中止を受け、陸連は陸上に励む中高生に向けて、トップアスリートと新国立競技場でレースのできるドリームレーンを設けるなどの企画を実施。今大会はまさに、コロナで沈んだ陸上界に明かりを灯すと同時に、Withコロナ時代での今後の大会開催に向けた足掛かりにも繋がる重要な大会となった。

中大陸上部からは800mで金子が、200mで短距離のエース染谷が出場した。金子はルーキーながら、直前の大会でも実業団選手に勝ち切るなど、状態の良さを見せていた。大学入学後すぐにコロナでの自粛期間に入るも、マイペースを貫き日々の練習を怠らなかった。「ここで頑張れば周りと差が付くと考え、普段以上に練習やケアに力をいれた」。三密に気を付け時間帯も気にしながら、河川敷でJogを、室内で筋トレに励み、今大会に挑んだ。

「レース展開が想定していたものと違った」と、レース序盤は金子の想定よりもスローペースで進んだ。しかし焦ることなく最初の1周を53秒3で通過。金子は前方4番手につけ、徐々に順位を上げていく。「ラストスパートを早めにすることで修正できた」と、ラスト200mでは法大の松本の後ろにつき、最後の直線へ。終盤でも安定したフォームとピッチ、力強い腕振りでゴール直前に松本を振り切った。優勝に加え、タイムは1分47秒30と学生歴代5位の好記録を叩き出し、新国立の舞台で金子は圧巻の走りを見せた。

「ペースメーカーの方や、選手相応のトップレベルのレースが出来たことで出た記録なので、周りの選手に感謝したい」と周りへの感謝を述べつつ、「同学年にベストが上の選手がいるので満足はしていない。次は46秒台を目指したい」と今後への意気込みを語った。

金子が作った良い流れに染谷も続いた。「新国立競技場で走る初めてのレースだったので、とても楽しめました」。大きな舞台で存分にレースを楽しみ、染谷は持ち味である伸びやかな走りで新国立のトラックを駆け抜けた。タイムは全体的に良いものではなかったが、並み居る強豪選手を抑え3位入賞を果たした。

優勝は中大陸上部の大先輩であり、リオ五輪リレー銀メダリストの飯塚翔太さん(ミズノ)。レース後、染谷は飯塚さんと笑顔で談笑。「次は日本選手権。切り替えていこう」と偉大なOBからエールを貰った。

また同大会にはリレーメンバーでともに戦った川上拓也さん(大阪ガス)や竹田一平さん(スズキ)、宮城辰郎さん(日星電気)なども出場。前日の練習から一緒にアップをするなど、先輩たちとの久々の再開も、染谷の心を晴れやかなものにしたことだろう。どんな話をしたのかと問うと「現在の中大生の話をしました。内容は内緒です笑」と、けむに巻く。それでも「インカレは個人種目、リレーの両種目で優勝を目指しています」と力強く意気込みを教えてくれた。明日から始まるインカレでは、先輩たちの想いも背負い、去年の雪辱を晴らす。

 

◆大会結果◆

男子800m
①金子 1分47秒30 PB

男子200m
③染谷 20秒97

記事:「中大スポーツ」新聞部