2021年6月26日 栃木・つくるまサーキット
◆大会結果◆
男子団体の部
③中大
男子個人の部
③尾形莉欧(国経2)
女子個人の部
②上村静香(文4)
ダートの会場で行われた今大会で中大からは4選手が出場し、男子団体の部では3位、男子個人の部では尾形が3位、女子個人の部では上村が2位という結果だった。選手は数少ない練習機会ながらも試行錯誤し次回大会への確かな手応えを感じた。
選手たちの懸念は、会場での練習の少なさであった。高橋凛太郎(商4)は「コースが借りられなくなってしまって1回しか使えなかったが、ダートの走り方をみんなでどうやって走ったらいいのかを探るのをずっとやっていた。砂利に慣れることを意識してやっていました」と語る。渡辺知成(商2)も「1本目はアベレージスピードが高くて、そこそこタイムも出て。課題点が全くなかったというわけではないので、2本目はタイムを縮められるかなと思ったのですが、奥のダートセクションの走り方の練習をしていなくて、詰めの甘さが出てしまったかなと思います」と語り、慣れないダートでありながらも少ない練習機会を生かし、男子団体3位をつかみ取った。
▲表彰を受ける男子団体メンバー
男子個人の部では尾形莉欧(国経2)が3位となった。「練習の数が積めなかったのですが、やれるだけのことはやって、臨みました」と、こちらも練習不足が懸念点だったが見事入賞を果たした。次回大会へ向けても「今回、練習があまりできてなかったのですが、マシンの特性や車の悪いところが分かってきたので、そこを整備で直しつつ練習していきたいです」と冷静に分析を行っていた。
▲準優勝を果たした上村
女子個人の部では上村静香(文4)が2位となった。「1走目はかなりミスをしてしまって、気が動転してしまって1分52秒というタイムだったんですけど、2走目は落ち着いてタイムを残せば表彰台圏内だと分かっていたので、落ち着いて、練習のような気持ちで走ってタイムが20秒くらい上がったので本当に良かったと思いました」と1走目こそスピンをしてしまったが、しっかりと立て直すことができていた。
次回、8月の全日本学生ダートトライアル選手権大会での選手達の走りに注目だ。
◆コメント◆
高橋
──今日を振り返ってよかったところと悪かったところなどありますか?
よかったところは、自分は4年在籍をしていてダートに触れたのが5月末で、初めてのダートだったが、それなりに足を引っ張らないで団体3位という爪痕を残せたのはよかった。悪かったのは後輩が頑張ってくれているが、最後滑って回ってしまったのが残念だったところです。
──今後はどのように練習をしていきたいですか?
1ヵ月後に全日本戦が控えているので、また関東圏内で使えるダート練習場などに行って、今日の路面の違いを克服できるような練習をこれから考えていく必要があるかなと思います。
上村
──1走目でスピンをしてしまったと思いますが、その時の心境を教えてください。
スピンをした後は2走目に繋げるように、路面の状況だったり、練習のような気持ちで、復習というか、昨日も同じようなコースだったんですけど、2本目に繋げるように走りました。
──次回に向けて、どのような練習をされますか。
次回は全日本なので、1位の子とのタイム差をもっと縮められるように、1位の子はめっちゃ速いので優勝は難しいと思いますが、表彰台を狙って、少しでも1位と差を縮められるように、技術をつけたいと思います。
渡辺
──どのような練習を取り組んできましたか
自分の走りのどこが悪かったのかを紙に書いて練習してたりしたんですけど、どうしても路面が違ったので、練習のやり方が悪かったのかなと。
──次戦に向けて課題をどう改善していきたいですか
OBさんなどに聞くと「サーキット全体を走るのが遅い」というアドバイスをいただいたので、そこを気を付けていきたいと思います。
──具体的にはどんな目標で走りたいですか
団体順位を意識しすぎると走りが乱れてしまうので、同期の尾形に負けない走りをするというのと、危なくない走りをしないというのを心掛けたいと思っています。
尾形
──1走目振り返って
砂利が段々掃けていくので、ドライだと後半の方が有利なんですね。予報が雨だったので一走にしたらちゃんと晴れてしまうという。雨読みだったので。
──次戦に向けて
去年がコロナで実質初めてのシーズンで分からないところも多いので、先輩方に聞きながら頑張っていきたいと思います。
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部