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タイブレークの激闘の末、首位攻防戦の初戦を落とすー東都大学野球春季リーグ戦 対国学大1回戦

2021年5月10日 神宮球場

チーム 123  456  789  10=R  H  E

国学大 002  021  000  1=6  9  1

中 大 001  002  020  0=5  10  3

[国]池内、坂口、楠茂ー福永

[中]皆川、石田裕、大栄、西舘ー古賀

[本]〈国〉山本ダ(5回2点)〈中〉髙橋隆(8回1点)

 

◆スタメン◆

1[右]中田 悠斗(経4=藤枝明誠)

2[遊]中川 拓紀(商4=宇治山田商業)

3[捕]古賀 悠斗(法4=福岡大大濠)

4[指]髙橋 隆慶(文2=明秀日立)

5[三]中前 祐也(法2=浦和学院)

6[一]北村 恵吾(商3=近江)

7[中]森下 翔太(商3=東海大相模)

8[二]石井  巧(文2=作新学院)

9[左]佐伯 和希(経2=岩国)

P   皆川 喬涼(法4=前橋育英)

 

ついに迎えたリーグ最終カード。勝負が決まる2連戦の相手は同率首位で並ぶ国学大だ。勝ったチームが優勝に大きく近づく一戦は、互いの意地と意地がぶつかり合いタイブレークまでもつれこむ死闘となるものの、勝利にはあと一歩及ばず。6-5で敗れ、首位攻防戦の初戦を落とした。

 

▲先発のマウンドに立った皆川

 

先発を任された皆川はいきなり一、二塁のピンチを招くものの後続を打ち取り初回を0に抑える。その裏の攻撃、先制点が欲しい中大も中川と髙橋隆がヒットでチャンスを作るが得点には結びつかず。続く2回は両投手が安定した投球で抑え0-0で迎えた3回表。一死一、二塁のピンチから4番瀬戸(国学大)に適時打を浴びると、さらに犠飛で1点を追加されこの回2点の先制を許す。しかしその裏、中田、中川の連打でチャンスを作ると、「厳しい取り方をしていたので行けると思った」(中田)と古賀主将が放ったセンターへの特大の犠飛で二塁走者の中田が一気に生還し1点を返した。

 

▲3回、二塁から本塁に生還した中田

 

先発の皆川から代わった石田裕太郎(経2=静清)は4回を三人で抑える上々の立ち上がりをみせるものの、5回に今季好調の山本ダ(国学大)にレフトへ2点本塁打を浴びる苦しい展開に。6回からは大栄陽斗(商2=仙台育英)がマウンドに立ったが、失策も絡みさらに1点を追加されリードを4点に広げられる。1点でも追いつきたい打線は、ここまで2安打と好調の4番髙橋隆が四球を選び出塁すると、中前もヒットで続き追加点のチャンスを迎える。ここで打席に立った北村が初球をライト前へ運び1点を奪うと、さらに石井の犠飛で中前も生還し点差を2点に縮めた。

 

▲本塁打を放つ髙橋隆

 

7回、8回と大栄が気迫の投球で相手打線を0に抑え中大に流れを呼び込む。すると8回裏、2番手の坂口(国学大)から先頭の高橋隆がレフトへ自身第3号の本塁打をたたき込み1点差とすると、さらに二死二塁と同点のチャンスで石井がレフトへ適時二塁打を放ち、ついに同点に追いつき試合を振り出しに戻した。9回は両チーム無得点に終わり、勝負の行方は延長戦へと持ち込まれた。

 

▲2安打2打点の活躍をみせた石井

 

10回からはタイブレークとなり無死一、二塁からはじまるため、より一層緊張感が高まる中登板したのは西舘勇陽(法2=花巻東)。一死一、三塁から福永(国学大)に左中間へあわや本塁打となる二塁打を浴び1点を献上するも、続くピンチで二つの三振を奪い最少失点で切り抜けた。勝利を懸けた10回の攻撃だったが、犠打で送ることができず一死からヒットエンドランを仕掛けるものの、バッターの宮井健成(商4=星稜)が三振に倒れ、さらに三塁へ走っていた走者もアウトとなりゲームセット。大激戦の末リーグ初戦を落とした。試合後清水監督は「選手は劣勢のところから追い上げてくれた。最後勝てればよかった」と振り返った。「チームメイトが頑張ってるんで、次は何でもいいんで貢献したい」と意気込む古賀主将を中心とし、次戦絶対に負けられない一戦へと挑む。

◆試合結果◆

〇国学大6-5中大●(中大8勝3敗)

 

◆お知らせ

次戦は5月14日に11時半から神宮球場にて行われる対国学大2回戦です。

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部