2022年 6月20日 神宮球場
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 =R H E
中 大 0 0 0 0 0 0 2 0 2 =4 10 0
東洋大 0 0 0 0 5 0 3 0 ×=8 10 0
[中]西舘、三奈木、岩本、種橋ー綱川
[東]細野、一條、河北、羽田野、島田–後藤(聖)
[本]石上泰<5回4点>
◆スタメン◆
1[二]繁永 晟(商1=大阪桐蔭)
2[三]中前 祐也(法3=浦和学院)
3[右]森下 翔太(商4=東海大相模)
4[一]北村 恵吾(商4=近江)
5[中]皆川 岳飛(経1=前橋育英)
6[指]髙橋 隆慶(文3=明秀日立)
7[遊]石井 巧(文3=作新学院)
8[捕]綱川真之佑(経1=健大高崎)
9[左]佐伯 和希(経3=岩国)
P西舘 勇陽(経3=花巻東)
ついに中大野球部が18年秋以来の入れ替え戦に挑んだ。先に2勝した方が1部、負ければ2部降格。2部の覇者東洋大を相手に残留を懸けた戦いが幕を開けた。
▲2部王者、東洋大相手に敗北。入れ替え戦初戦を勝利で飾れず
負けられない初戦。清水監督は今季リリーフとして起用していた西舘を初めて先発で起用。この大一番を託した。大事なマウンドを任された西舘は持ち味である速球と切れ味鋭い変化球を武器に快投。スコアボードに4回まで0を並べた。
▲攻撃の起点となる安打を放った石井
東洋大先発は、大学日本代表にも選出された細野。2部で好投を続けチームを優勝に導いた左腕に中大打線は苦しめられる。得点圏に走者を出すも、細野が要所を締める投球で決定打を打たせない。4回には森下の安打と北村の犠打で1死二、三塁のチャンスを作るも後続が倒れる。5回も三塁まで走者を進めたが得点には至らなかった。
▲4回まで好投の西舘だったが、5回裏に満塁弾を被弾。1球に泣いた
5回裏、1死二塁で橋本吏(東洋大)のピッチャー強襲の当たりが適時打となり先制を許すと「打球が右足に当たった影響もあるかもしれない」(清水監督)と、その後制球が乱れ始め満塁のピンチ。続く3番の石上泰(東洋大)がスライダーを捉え、打球は無情にも右中間スタンドに消えていった。7回には東洋大のエラーも絡み2点を返すも、その裏から登板した岩本大地(法3=石岡第一)が3つの死四球を与え、制球が定まらず1死しか取れずに降板。代わった種橋諒(経2=日本文理)2つの押し出し四球を与えるなど、この回3点を失った。最終回に北村の適時打などで2点を加えるが、反撃もここまで。8ー4で敗れ、1部残留に黄色信号が灯った。
▲9回に適時打を放った北村。主将として意地を見せた
試合後、北村主将は「この2週間、下級生に厳しい口調で怒ったこともありましたが。この20日に向けて勝ちたいという気持ちを全面に出して練習してきたつもりです。今日の敗戦を引きずる必要はなく、切り替えます」と明日を見据えた。
リーグ戦終盤から確かに見えていた残留の2文字ははするするとその手から落ちていった。「あと1勝」のはずだったが、気がつけばあと1敗もできない状況。スタンドで観戦していた古賀悠斗選手(令和4卒=現埼玉西武ライオンズ)は苦しむ後輩たちに「引き続き頑張ってほしい」と声を寄せた。歴代の先輩が守り続けてきた1部残留に望みをつなぐか、それとも14年ぶりの2部降格か。もう勝つしかない。
◆試合結果◆
●中大4-8東洋大〇(東洋大1勝)
(記事:竹内賢心、カメラ:小野祐司、鈴木佐和)