2024年４月30日 明治神宮球場
チーム １２３ ４５６ ７８９ ＝ＲＨＥ
日大 ００１ ００１ ０００ ＝２５１
中 大 ０００ ０００ ０１０ ＝１７１
［日］市川ー南條
［中］東恩納、岩城、三奈木ー野呂田
◆スタメン◆
１［中］橋本 航河（文１＝仙台育英）
２［二］繁永 晟（商３＝大阪桐蔭）
３［右］皆川 岳飛（経３＝前橋育英）
４［左］櫻井 亨佑（商４＝習志野）
５［一］松嶋 晃希（経３＝浦和学院）
６［三］伊藤 櫂人（文２＝大阪桐蔭）
７［捕］野呂田 漸（文３＝秋田中央）
８［指］熊谷 陽輝（経１＝北海）
９［遊］山本 聖（文４＝鹿屋中央）
Ｐ 東恩納 蒼（商１＝沖縄尚学）
勝ち点2を獲得し、順調な滑り出しを見せている中大。このまま勢いに乗りたいところだったが、試合は緊迫した投手戦となり、重苦しい展開に。3回にエラーで先制点を許すと、6回にも谷端（日大）のセンターオーバーのタイムリーヒットで追加点を許し、リードを広げられる。8回になんとか１点を返すも、日大のエース市川を前に打線が繋がらず、勝利を逃した。
中大の先発は今季すでに２勝している東恩納。この日もコースをつく丁寧なピッチングで初回を３人で抑え、その後も持ち味の制球力を活かして球を低めに集め、順調にアウトを重ねていく。３回一死から角田（日大）にレフトへのツーベースヒットを許すも、その後のバッターをファーストゴロ、サードゴロに仕留め、この回もゼロで終えるかと思われた矢先、サード伊藤櫂のエラーでランナーが生還し、嫌なかたちで先制点を許してしまう。
▲好投を続ける東恩納
一方、打線は初回に先頭の橋本がいきなりライト前ヒットを放ち、その後バントと相手のワイルドピッチで三塁まで進塁するも、あと１本が出ず、この回、スコアボードに点を刻むことができない。点を取られた直後の３回、一死から山本がヒットで出塁し、その後繁永が８球粘って四球を選び、二死１、２塁とチャンスをつくる。しかし、相手エースの市川（日大）のカット、ツーシームなどの小さい変化球に翻弄されてここでもチャンスを活かし切ることができず、嫌な流れを断ち切れない。
味方の援護点がない中、４回以降ランナーを出さずに好投を続けていた東恩納だったが、6回に再び試合が動く。この回先頭の川嶋（日大）にピッチャー強襲の内野安打を打たれ、送りバントとフィルダースチョイスというやや不運な形で１死１、２塁にチャンスを広げられたところで、打席には長打力のある３番谷端（日大）。１打席前に三振を取られた東恩納のスライダーを狙っていたという谷端に高めのスライダーをセンター方向に打ち返されて追加点を許すが、センターとショートの見事な中継プレーで１塁ランナーを本塁で刺して3点目は阻止し、ロースコアな展開へと持ち込む。
▲ピンチの場面で集まるナイン
試合の流れをなんとか手繰り寄せたい中大は７回に２番手の岩城（颯空＝経３・富山商業）、８回に３番手の三奈木（亜星＝商３・浦和学院）が登板し、ランナーを出しながらも粘りのピッチングで相手に点を与えず、味方の反撃を待つ。
その裏、この回先頭の代打佐藤豪（経３＝藤代）が起用に応えてヒットで出塁し、送りバントで一死二塁として、この日２安打の好調の橋本に打席がまわる。２ボール１ストライクのバッティングカウントから思い切りの良いバッティングでセンター方向に鋭いヒットを放ち、センターのエラーも絡んで１点をもぎ取った。１点差とした9回、なんとか追いつきたい中大は最後の反撃を見せ、二死二塁として得点圏にランナーを置くも、最後まで相手エースの市川を打ち崩せず試合が終わった。
▲８回タイムリーを放つ橋本
ヒットは出るものの、ホームが遠かったこの日の試合を清水監督は「初回先頭が出てチャンスを作れたところで３番４番だったのでそこで出れれば流れ的に変わったのかなと」と振り返る。試合には負けたものの、この日猛打賞の橋本、6回途中２失点の東恩納など１年生の活躍が目立ち、監督も「実力があるから使っている。東恩納が投げてからチームに勢いがついてきているし、橋本も２、３日前からいい状態できている」と期待を寄せる。また、明日以降の試合について「打たなきゃ勝てないし、ピッチャーはみんな安定していいかたちで来てるんで明日投げる子も完投はないと思うけど繋ぎながら今年のやってきたことをそのままやれれば」と次戦を見据える。カード初戦を落とした今、勝ち点獲得のためには明日の試合は絶対に負けられない。「結勝」に向けて思いを一つに総力戦で立ち向かっていく。
◆試合結果◆
○日大２ ー１中大●
◆お知らせ◆
次戦は5月1日（水曜日）に明治神宮球場で行われる対日大２回戦です。
（記事：高橋美帆 写真：中島遥、髙梨晃世、齊藤さくら）
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