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【第173号掲載記事・硬式野球部】エース西舘、圧巻の投球で東都を席巻!ベストナインに輝くー東都大学野球秋季リーグ戦

「西舘勇陽」今秋、東都大学野球界にその名は轟いた。新エースとして望んだ今季、先発転向後初のシーズンながら12試合中9試合で先発し、5勝を挙げ、中大野球部では3年ぶりとなる投手ベストナインを受賞。期待に見事応え、飛躍を遂げた秋となった。

※「中大スポーツ」第173号3面の本文を掲載しております。

◇ ◇ ◇

▲2位浮上の原動力となったエース西舘

大車輪の活躍

今秋、投手陣の要として大車輪の活躍を見せた西館勇陽(法3)。MAX155㌔をたたき出す直球を武器にチームをけん引、秋季リーグ2位に大きく貢献した一人だ。高校時代は名門・花巻東でもエースとして活躍。決勝では、「令和の怪物」佐々木朗希(現千葉ロッテマリーンズ)と投げ合うことはなかったものの、注目が集まる大船渡高相手に好投を見せ、チームを甲子園へと導いた。中央大学に入学後は、リリーフの役割を担うことが多かった西舘に転機が訪れたのは今季の春。大事な入れ替え戦初戦の先発を任されると、最終戦でも圧巻の投球を見せ1部残留の立役者となったことは、記憶に新しい。秋季リーグでも引き続き先発を任されると、エースとして堂々たるピッチングをマウンドで披露した。

フォームの変更

その背景には、ピッチングフォームの変更がある。「今年からセットに入ってからランナーがいるときと同じような、クイックモーションで投げるようにしました」。まさにピッチャーとして「一皮剥けた」西舘は、福島での開幕戦、駒大を相手に7回無失点12奪三振に抑えると、対青学大1回戦では8回途中までノーヒットノーランを記録するなど、シーズン成績は1完投を含む9登板5勝1敗、防御率1.70。中大では19年秋、後藤茂基(現福井ネクサスエレファンツ)以来の投手ベストナインにも輝き、まさに「東都の怪物」とも言える存在となった。

エースの自覚

9月に行われた巨人とのプロアマ交流戦でも5回を投げ失点1に抑えるなど既に来年のドラフト1位指名との呼び声も高い。エースとして、迎える来年春、そして秋へ。森下・北村の背中を追う「東都の怪物」は、あの日投げ合うことのなかった「令和の怪物」と再びプロの世界で対峙するのか。期待が高まる。

(記事:竹内賢心、写真:鈴木佐和)

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2022年11月3日(木・祝)付で「中大スポーツ」第173号を発行いたしました。詳細はこちら