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両軍合わせて21安打の乱打戦 3時間半に及ぶシーソーゲームを制し1勝1敗にー東都大学野球春季リーグ戦 対駒大2回戦

2023年 4月27日 明治神宮球場
チーム 123 456 789 =RHE
駒 大 230 030 000 =8103
中 大 021 214 00×    =10113
[中]西舘、石田、岩城、山口、三奈木ー綱川、野呂田
[駒]松村、髙井、エーアン、東田、仲井ー薩美
[本]<駒>岩本(1回2点)、<中>櫻井(4回2点)、皆川(5回1点)

◆スタメン◆
1[三]繁永  晟(商2=大阪桐蔭)
2[一]石井  巧(文4=作新学院)
3[左]櫻井 亨佑(商3=習志野)
4[右]髙橋 隆慶(文4=明秀日立)
5[中]皆川 岳飛(経2=前橋育英)
6[二]中前 祐也(法4=浦和学院)
7[指]伊藤 櫂人(文1=大阪桐蔭)
8[捕]綱川真之佑(経2=健大高崎)
9[遊]山本  聖(文3=鹿屋中央)
P   西舘 勇陽(法4=花巻東)

駒大との初戦を落とした中大。日本一に向けて連敗は許されない中で、両軍計21安打、3時間半にも及んだ乱打戦を制し、このカード1勝1敗とした。

この春4試合目の先発登板となった西舘。初回、駒大の4番岩本にツーランホームランを打たれ、先制点を許してしまう。2回も制球が定まらない西舘は四死球を3つ与え2本の適時打を浴びて2点を失い、1回2/3を投げたところで降板。試合後、清水監督は今日の西舘について「想定外。出力も上がっていなかったような気がしたがどこか悪いという感じではない。本人としっかり話してみないと何とも言えない」と首をかしげた。西舘の後を託された石田(裕太郎・経4=静清)は、押し出し四球を与えるも後続を断つ。しかし、2回表終了時点で5点を追いかける苦しい試合展開となる。▲ピンチを最少失点で抑えた石田

反撃したい中大打線は直後の2回裏の攻撃で先頭の皆川が四球を選ぶと、続く中前が右中間に適時二塁打を放つ。

▲反撃の口火となる適時打を放つ中前

2死三塁となり、打席には9番の山本。打球はセカンドに飛ぶも全力疾走からのヘッドスライディングを見せセーフ。この回2点を返す。▲決死のヘッドスライディングを見せた山本

石田が3回表を0点に抑え、3回裏の攻撃。1死一、三塁とすると皆川が左前適時打を放ち、2点差まで迫る。さらに続く4回、2死二塁から3番の櫻井が2試合連続となるツーランホームランを放ち、ついに同点に追いつく。▲2試合連続で本塁打を放った櫻井

直後の5回表を無失点に抑え勢いに乗りたいところであったが、連打を浴び、さらに四球を与え無死満塁のピンチを招く。そして、髙田(駒大)に右前適時打を浴びるなど3失点したところで、石田から岩城(颯空・経2=富山商)にスイッチ。3人でピシャリと抑え、相手に傾きかけていた流れを渡さない堂々としたピッチングを見せた。▲好リリーフの岩城。自己最速を更新する147㌔を記録した

3点を追う5回裏の先頭打者は皆川。「なんとか塁に出たいという思いで打席に立って、初球のカーブが甘く入ったのでしっかり下半身を使って打てたかなと思います」と公式戦初本塁打を放つ。ホームランボールをどうするのか聞かれると「自分で保管したいと思います」と笑いを誘ったあと、「親と会ったときに渡そうと思います」と笑顔を見せながら話した。▲公式戦初本塁打を放つなど3安打3打点と大活躍した皆川

2点差に迫った6回表、岩城が1死一、二塁のピンチを招いたところで山口(謙作・商2=上田西)がマウンドに上がる。「自分の持ち味である低めで打たせて取るというのがしっかりできました。流れを持ってくるピッチングができてよかったです」と試合後に振り返った山口。奪った5つのアウトのうち、4つがゴロアウトと持ち味を存分に発揮し、流れを一気に引き寄せた。清水監督も「山口がよく投げてくれました。流れを切ってくれたし、経験も少ない中で堂々とピッチングしてくれました」と絶賛した。▲公式戦初勝利をあげた山口

山口の好投を機に一気に流れを持っていきたい中大は6回裏4番髙橋、5番皆川の連続適時打で再び同点とし、2死満塁から8番野呂田(漸・文2=秋田中央)、9番知田(爽汰・商3=星稜)が連続で押し出し四球を選び、ついに逆転に成功する。▲適時打を放つ髙橋

8回表無死一塁からは開幕後好投を続けている三奈木(亜星・商2=浦和学院)が登板。2イニングを無失点に抑え、2点のリードを守り切り、3時間半にも及ぶ熱戦を制した。▲2回を無失点で抑えた三奈木

駒大との3回戦に向けて、清水監督は「連敗は許されないし、序盤大量失点した中でひっくり返せたということはすごく大きいし、1勝1敗にしたので次の試合がすごく大事ですからそれこそ全員で。下級生たちが頑張ってくれているので全員で行きたいと思います」と話した。

リーグ優勝に向け、次の負けられない1戦をこの試合のように「全員野球」で勝ちに行く。

◆試合結果◆
〇中大 10 - 8駒大●

◆お知らせ◆
次戦は5月1日(月曜日)にZOZOマリンスタジアムで行われる対青学大戦です。

(記事:中島遥、写真:高梨晃世、山里莉子、小野祐司)

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