2023年9月28日 明治神宮球場
チーム 123 456 789 =RHE
中 大 001 020 000 =3120
国学大 000 001 000 =160
[国]坂口、新名、飯田、冨田遼ー神里
[中]岩本、岩城、三奈木ー野呂田
[本]なし
◆スタメン◆
1[三]伊藤 櫂人(文1=大阪桐蔭)
2[遊]山本 聖(文3=鹿屋中央)
3[中]皆川 岳飛(経2=浦和学院)
4[左]櫻井 亨佑(商3=習志野)
5[一]中前 祐也(法4=浦和学院)
6[右]髙橋 隆慶(文4=明秀日立)
7[指]佐藤 豪(経2=藤代)
8[捕]野呂田 漸(文2=秋田中央)
9[二]繁永 晟(商2=大阪桐蔭)
P 岩本 大地(法4=石岡第一)
優勝争いに残るか、最下位がチラつく中で戦うかを決める大事な国学大との第3節。エース武内(国学大)に4安打完封負けを喫した第1戦とは対照的にこの試合は打線がつながり、櫻井の2本のタイムリーなどで国学大相手に快勝。2年生左腕の岩城がリーグ戦初勝利をつかんだほか、前節までなかなか当たりの出ていなかった髙橋も猛打賞を記録するなど勝ち点獲得へ向けて大きな弾みとなる1勝だった。
今季絶好調の4番がチームに流れをもたらした。3回、1死から繁永、伊藤櫂、山本の3連打で1死満塁のチャンスを作るが、3番皆川がインコースのストレートに見逃し三振。2死満塁となったところで打席に立ったのは櫻井。「なんとか1本出そうという気持ちで打席に入りました。綺麗なヒットではなかったですが、いい形になったのでよかったです」(櫻井)と二塁へ適時内野安打。2回まで6つのアウトのうち、5つのアウトが三振と苦しめられていた坂口(国学大)から待望の先制点を奪った。
▲先制タイムリーを放った櫻井
中押し点が欲しい5回。伊藤櫂、山本の連続安打などで1死一、三塁としたところで打席に回った櫻井の勢いは、まだまだ止まらなかった。坂口(国学大)から2ストライクと追い込まれたところでしぶとくレフト前へ。貴重な適時打となり、清水監督も「櫻井はいいところで打順が回ってきて、結果を出してくれた。頼もしいです」と目を細めた。
櫻井のタイムリーの後も、なおも2死満塁となり打席には前の試合から復調気配のある髙橋。一、二塁間を抜く当たりで三塁走者の皆川が生還するも二塁走者の櫻井は本塁で憤死。4点目を手にすることはできなかった。
▲リーグ戦初勝利を挙げた岩城
繋がりを見せた打線だけでなく、投手陣も層の厚さを見せつけた。この日は岩本、岩城颯空(経2=富山商業)、三奈木亜星(商2=浦和学院)の継投リレーで国学大打線を被安打6、1失点。
中でも5回から登板した岩城は6回に柳舘(国学大)、田中(国学大)の連続安打で1点こそ失うも、続く2人を連続三振。この日も2回を投げて4奪三振と力を見せつけ、リーグ戦初勝利。「素直に初勝利できたことは嬉しいです」(岩城)と記念すべき日を喜んだ。
西舘勇陽(法4=花巻東)、石田裕太郎(経4=静清)が投げないなかで勝ち取った1勝。清水監督は「今日はなんとかみんなでという気持ちで行きました」と試合前から継投策を練っていたことを明かし、岩城、三奈木ら2年生投手陣の活躍については「東都は毎シーズン厳しい戦いになる。岩城にしろ三奈木にしろ(リーグ戦を)経験して、結果も出せていることは今シーズンの残りの戦いにも、来年にもつながると思う」と語った。
▲猛打賞の活躍を見せた髙橋
次の試合は勝ち点獲得がかかり、落とすことのできない試合だが、主砲の櫻井は「昨日完封されたピッチャーが明日も投げると思う。しっかり気持ちを作ってやっていきたい」と力強い。
打線も髙橋、石井巧(文4=作新学院)ら4年生がしぶとく結果を残し、上位打線を打つ伊藤櫂、山本にもマルチ安打が生まれるなど上昇傾向。明日の試合で1戦目の雪辱を晴らし、日本一の道へつなげる。
◆試合結果◆
○中大 3- 1国学大●
◆お知らせ◆
次戦は9月29日(金曜日)に明治神宮野球場で行われる対国学大3回戦です。
(記事:為谷楓太、写真:髙梨晃世、志水恒太)
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