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【精鋭揃う!2024新入生インタビュー】最終回 東恩納蒼・新妻恭介

櫻井亨佑(商4=習志野) 主将のもと、開幕が迫る春季リーグに向けて調整を進めている中大野球部。西舘勇陽(読売ジャイアンツ)、石田裕太郎(横浜DeNAベイスターズ)をはじめとする下級生からチームを支えてきた選手たちが卒業したものの、高校時代から大きな注目を浴びたルーキーも数多く加入した。今回は中大に新たな風をもたらす新入生11名のインタビューを5日間にわたってお届けします!

最終回は東恩納蒼(商1=沖縄尚学)選手、新妻恭介(文1=浜松開誠館) 選手の2選手。ともに甲子園に出場し、Uー18野球の日本代表として日の丸を背負い世界一を経験した。中大の将来を担う可能性を存分に秘め、新たに戦いの場を戦国東都に移し輝きを放てるか、注目した。

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<東恩納蒼>(聞き手、構成:山里莉子)

▲昨夏は沖縄県大会から47回1/3連続無失点の好投を見せた。安定感抜群の右腕は中大を勝利に導いてくれるだろう

——今日(2/16取材時)で練習に参加して2日目ですか

「そうですね、2日目です」

——まだ慣れないですか

「いや、もう慣れました」

——高校と大学では練習内容は違いますか

「違います。高校ではみんなで一緒にって感じだったんですけど、大学では自分でっていうか、自主練みたいな感じなので」

——自分で課題を見つけて自分で直すという感じ

「そうですね、はい」

——練習に参加してみてすごいなと思う先輩はいましたか

「実戦とかを見ていると、2個上の先輩とかはやっぱすごいなと思います」

——入学前の中大のイメージは

「自主的にやるっていう話は聞いていたので。練習は短くて自分の時間が多いって聞いていたので、思っていた通りでよかったです」

——中大を選んだ理由は

「自分のやりたいことを自分のペースでできることです」

——高校3年の時に甲子園春夏出場したが、甲子園で投げた時の心境は

「甲子園は高校の中で1番目標にしていた場所だったので、そこで春夏出れたというのは財産になりました」

——夏は県予選から47回1/3連続無失点という記録でしたが、意識しながら投げていたんですか

「いや、全然意識してないです」

——気づいたらゼロだった

「そうてすね」

——点取られた瞬間はどう思いましたか

「そこまで意識していなかったので、取られたなという感じでした」

——大学では無失点にこだわりますか

「いや、勝てるピッチャーになれればいいなと」

——世間では「ミスターゼロ」「ミスターパーフェクト」と呼ばれていましたが、大学でもそのように言われたいですか

「そのような結果が残せたらいいなと思います」

——高校時代には神宮球場でも投げたことがあると思いますが、神宮球場の印象は

「甲子園よりは投げやすかったです」

——甲子園とは違いますか

「そうですね、とても綺麗な感じで投げやすかったです。(神宮の)マウンドは硬めで甲子園は柔らかめなので」

——硬めの方が自身に合ってる

「そうですね」

——高校3年間で1番印象に残っている試合は

「神宮の試合ですね」

——この試合で橋本(航河=文1・仙台育英)くんとも対戦してますが、橋本くんの印象は

「足速くてしつこいバッターだなと思いました」

——U18日本代表に選ばれた時の心境は

「嬉しかったですね」

——プエルトリコ戦では参考記録ながら完全試合を達成しましたが

「勝てればいいなということの延長線で、無失点と一緒で気づいたら打たれていなかったという感じです」

——侍ジャパンとして戦った中で得られたものは

「やっぱり高いレベルの人たちとやって意識の高さだったりレベルの高さを実感できたので、前田(悠伍・福岡ソフトバンクホークス)とかそういった連中に追いつけるような選手になりたいなと思います」

——侍ジャパンでチームメイトだった選手がともに中大に進学しているが

「心強いというか、新妻とはジャパンでもバッテリーを組んでいたので、ここでも組んで日本一になりたいですし、橋本もいいバッターなので助けてもらえるかなと思います」

——高校では比嘉監督からどういったことを言われてきましたか

「技術的なことはあんまり言われていないんですけど、生活面ではしっかりしろと言われてきました」

——仲田(侑仁・広島東洋カープ)くんが広島に4位指名されましたが、何か話されましたか

「頑張れよと伝えました。仲田からは4年後来てなと言われました」

——今でも話していますか

「そうですね、よく話します」

——リーグ戦ではチームメイトだった知花(慎之助・駒大)くんや當山(渚・国学大)さんとも対戦することになるが

「できたら知花と対戦したいですし、なぎささんとも投げ合いたいなと思います」

——大学4年間で伸ばしていきたいところは

「やっぱり球速の向上とあとひと段階の伸びだったり、球種をあとひとつ増やすというか、主に投げている変化球がスライダーだけなので、落ちる球を増やしたいです」

——ストレートの最速は

「147キロです」

——自分のアピールポイントは

「どんな場面でも動じないところです」

——寮で同部屋の選手は

「柿澤(佑多=商2・花巻南)と秋山(恭平=商3・広島新庄)さんです」

——同部屋の先輩とはお話ししていますか

「はい、優しいです」

——同級生とも仲良くなれましたか

「そうですね、練習会とかで会っていたので元から仲良かったです」

——座右の銘はありますか

「『一意専心』です。他人に惑わされないでやるべきことをやるみたいな意味です」

——東京は寒いですか

「寒いです、寒すぎます」

——慣れそうですか

「多分大丈夫だと思います(笑い)」

——現在の身長・体重は

「174㌢・76㌔です。高校の時より増えました。大学で戦えるように筋トレをして増量しました」

——大学ではリーグ戦で戦うが、トーナメントだった高校の時と戦い方に変化はあるか

「リーグ戦では負けても次の試合があるので、すぐ次に備えて戦えるようにしたいです」

——最後に大学4年間の目標と将来のビジョンをお願いします

「大学4年間でしっかり経験を積んで、4年後にはドラ1でいけるように、活躍できるようにしたいです」

東恩納蒼(ひがしおんな・あおい)
学部学科:商学部・経営学科
身長・体重:174㌢・76㌔
出身高校:沖縄尚学高校

 

<新妻恭介>(聞き手、構成:髙梨晃世)

▲浜松開誠館を甲子園初出場、初勝利へ導いた新妻。中大でも正捕手の座をつかみ取り優勝へ導く可能性を秘める

──中大を選んだわけは
「まずレベルの高いところで野球をやりたいっていうのがあって、あと東都リーグでやりたいっていうのもあったので、そのなかでいいところないかなっていうのを探してたときに練習会に来させてもらってそれで合格をいただいたので。あと雰囲気も好きだったので選んだって感じですね」

──中大の野球部の雰囲気は
「そこまで上下関係が厳しくなくて、下級生でもやりやすい雰囲気だと思います」

──大学の練習をしてみて
「自分が思い描いていた通りというか、量も沢山ありますし、4年間必死にやってプロに行けたら良いなと思ってます」

──高校との練習の違いは
「そんなに無いですかね。元々高校のときから大学寄りの練習で、そこはあまり変わらないかなと」

──練習してて印象に残った先輩は
「やっぱり野呂田(漸=文3・秋田中央)さんですかね。同じキャッチャーっていうのもありますし自分には無いものをたくさん持っている先輩だと思います」

──具体的にどんなところが
「守備の安定性は自分では到底敵わないと思いますし、周りを見る力であったり後輩への配慮だったりとか人間として尊敬する部分がたくさんあります」

──夏の大会のホームランはどういう気持ちで打席に入っていた?
「負けてる場面だったので自分は4番でもありますし、ここで一本出せたらいいなと思って打席に入ったので、そこで打てたのはすごい良かったと思います」

──2回戦で熊谷(陽輝=経1・北海)選手と対戦、印象は
「バッティングもそうですしピッチャーでも投げてたんですけど、バッティングは勝てないなと思いましたね、また頑張ろうと思うきっかけになりました」

──高校日本代表に選ばれたときの心境
「素直に嬉しかったですけど緊張もありましたね」

──侍ジャパンで得られた経験
「高校野球のトップレベルの選手たちが集まっているので野球への取り組み方だったり、見習わないとと思う部分もたくさんありましたし、考え方であったりいろんなことを聞けたので野球人生の中でいい時間だったなと思います」

──仲良くなった選手は
「ロッテに行った木村(優人=霞ヶ浦・ロッテドラフト3位)は仲良くなって今でもLINEとかしてます」

──すごいと思った選手は
「武田(陸玖=山形中央・DeNAドラフト3位)ですかね。バッティングもピッチャーも両方できるってなかでこんだけ野球できたら楽しいだろうなと思いましたね」

──壮行試合で中日ドラフト1位の草加勝投手と対戦してますが
「いやもう本当にビックリしました。やっぱり大学生になるとレベルが違うんだなと感じましたね」

──同部屋は
「1年の高橋(史佳=経1・日本文理)と3年の田村(琉登=商3・長崎商業)さんです

──過ごしてみてどうですか
先輩優しくて厳しくも無いので過ごしやすいです

── 1年生での目標は
「まずはリーグ戦に出ることを目標にしてます」

──キャッチャーは激戦区ですが
「先輩がいると自分の力が出せないところがあるのでまずは雰囲気に慣れて積極的にコミュニケーションをとって信頼を得られるようになったら、自分を選んでいただけると思うので。まだまだ技術的には足りないところがたくさんあるのでどれぐらいかかるのかわからないですけど、一日一日を大切にして頑張って超えられるようになって行きたいです」

── 4年後のビジョン
「プロに行くという目標があるので今よりもレベルアップしてプロ野球の世界に入ったときに、すぐに試合に出られるような選手になるというのと、もうひとつが大学日本代表に入るという目標があるので大学野球を代表するようなキャッチャーになれていればなと思います」

──具体的に4年間で伸ばして行きたいところ
「バッティングですかね。バッティングはまだ確実性だったり、まだ自信がないところがあるので頑張って伸ばしていかないとなと思ってます」

──バッティングでどなたかを参考にしたりは
「繁永(晟=商3・大阪桐蔭)さんとか同じ右バッターなのでパワーもありますし当てる能力とかも高いので

──春からの大学生活で何か楽しみなこと
「逆に何かありますか?(笑い)」

──中大は学食がたくさん種類あって美味しいですよ!
「そうなんですか?じゃあ学食楽しみにしてます」

──自分のここに注目してくれ!
「肩ですかね」

──先輩にも負けない?
「負けないように頑張ります」

──趣味は
「筋トレです。休みの日にもやってます」

──中大にもトレーニングするところがある?
「中大にはあんまりないんですけど自分が広めて行きたいです」

──高校にはあった?
「高校にはすごい設備があって「みんなでやろう!」みたいな感じでチームがなってやり出したら自分もハマっちゃって、そしたら野球にも結果繋がりました」

──筋トレ仲間みたいなのは中大には
「教えてって言ってるのは何人かいるのでその子達とやっていきたいですね、東恩納とは一緒にずっとやろうって侍ジャパンのときから言ってたのでやりたいですね」

──座右の銘は
「『試し合い』って知ってますか?試合っていう漢字を崩すんですけど、高校時代の監督の言葉で『試合になると緊張したりするかもしれないけど、練習でやってきたことを試す場だ』というふうに言われて、今まで自分は試合で緊張することが多かったんですけど『そうやって思えばいいんだ』と楽に考えるようになってこの言葉は今も大切にしています」

新妻恭介(にいつま・きょうすけ)
学部学科:文学部・学びのパスポートプログラム
身長・体重:178㌢・88㌔
出身高校:浜松開誠館高校

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