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先制するも、2度のPK献上で逆転負け-関東大学サッカーリーグ戦1部 後期第3節 対駒大

10月24日 会場非公開

▼スタメン
GK 45猪越優惟(商1)

DF  3深澤大輝(経4) 4松本大輔(経4) 12塩崎悠司(経3) 15岡井駿典(法2)

MF 5阿久津諒(法4) 7髙岸憲伸(文3)→後半32分、20三木(経3) 26田邉光平(法1)→後半46分、13曾根(経3)

FW 8本間椋(経4)→後半40分、35栗山(商1) 32小島偉央(商3)→後半28分、34岩澤(経2) 25山崎希一(経1)→後半38分、22鈴木(文2)

 

▼試合結果
●中央 1-2 駒大○

得点者:髙岸憲伸 (前半33分)

 

直近の試合とは打って変わって久しぶりの晴天試合。中大はこの日、リーグ内順位上位の駒大と対戦した。連敗を避けたい中大は前節から4人スタメンを変更して試合に臨んだ。

システムは変わらず4-3-3。立ち上がりから攻め込まれ、激しい競り合いが続く。序盤、サイドやロングフィードを使った相手の攻撃に苦しむが、前線からのプレッシャー、DF陣の好守備により見事に凌ぐ。そして、GKを交えた丁寧なビルドアップから確実に攻撃の芽を増やし、徐々に相手陣内でボールを持つ時間が増加する。

試合開始早々、中大にチャンスが訪れる。山崎がハーフライン辺りでボールを貰い、すかさず前を向く。そのままスピードに乗って中央を突破すると、最後はペナルティエリア外から強烈なミドルシュートを放つ。しかし、これは惜しくもバーの上へと外れてしまう。

その後もパスをつなぐが、相手の堅い守備に苦しめられて拮抗した試合展開が続き、迎えた同31分。左サイドからのサイドチェンジに反応したのは深澤。サイドでボールを収めると、中央の空いたスペースに入ってきた岡井にすかさず落とす。岡井はフリーで受けてディフンスラインの裏へスルーパスを出すも、つながらずにゴールラインを割ってしまう。ラインを下げないことで相手陣内でのボール回しを増やし、空いたスペースに上がってきたDF陣が攻撃の起点となった。

試合が動いたのは同33分。髙岸は中盤で味方からボールを受けるとペナルティエリア手前の中央に走り込んで来た本間にパスを出す。そして、本間はワンタッチで髙岸にスルーパスを供給。高岸がキックフェイントでDFとGKを交わし、左足でゴールに流し込んで先制点を奪う。

前半終了間際には相手にループシュートを打たれるが、猪越がポストに当たりながらゴールライン際でスーパーセーブを見せる。

迎えたチャンスをきっちりと決め切り、1-0と1点リードのまま試合を折り返す。▲ゴールを決めた髙岸に駆け寄るチームメイト

 

後半の立ち上がりは両者ともにロングボールを多用して落ち着かない展開となる。

後半8分、髙岸は相手を背負いながらDFからボールを受ける。華麗なターンで相手をひらりとかわし、中央の小島とのパス交換で抜け出してシュートを放つが、枠の右へとわずかに外れてしまう。

相手の攻撃を集中した守備で防いでいた中大だったが、迎えた同18分。深澤が自陣のペナルティエリア内で高いバウンドのボールを収めると、これに反応した相手が激しいプレスを掛ける。ボールをキープしようとした深澤の足が相手にかかってしまい、PKを献上。これを冷静に右隅に決められ、同点に追い付かれる。

さらに、同31分。阿久津が、自陣ペナルティエリア内にドリブルで仕掛けてきた相手に足をかけてしまい、今日2本目のPKを与えてしまう。これを左に沈められて逆転を許す。

終了間際、何としてでも追いつきたい中大はCKのチャンスを迎える。左からのボールに走り込んできた岩澤が、左足のインサイドで合わせるが、GKの正面に飛ぶ。その直後には、サイドでボールを拾った鈴木がキックフェイントでDFを抜いてクロスを上げ、中央の松本が左足インサイドで合わせるが、これもGKのセーブに遭ってしまう。試合はこのまま終了して1-2で逆転負け。前半に良い形で先制するも、後半に一挙2点を返されて勝点を逃してしまった。

▲左CKにインサイドで合わせる岩澤

 

中大は今節も勝点3を獲得できず、依然として苦しい状態が続いている。「また逆転という形で負けてしまい、1点取られた後のバタつきというのは課題であると感じました」と深澤主将は直近の試合と共通する『先制してからの試合運び』に悔しさをにじませた。

しかし、得点を奪えていることはポジティブに捉えており、山崎は「崖っぷちなので絶対に負けないように、勝利にこだわってやっていきたい」とコメント。また、今節得点を決めた髙岸は「勝てていないので、まず勝つことを最優先にやっていきたい」と残節へ向けて闘志を燃やしていた。

チーム1人1人が勝ちにこだわり、迎えたチャンスを決め切る。冷静な状況判断と確実なプレーが勝利への大きなカギとなりそうだ。

次節は前期の対戦で引き分けた相手・立正大と対戦する。何としてでも勝点3が欲しい試合であることは間違いない。連敗の悔しさをバネに『勝ち』を狙う。

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部