東都大学野球1部リーグ戦は本日、4月7日に開幕する。オープニングゲームを飾るのは中大と青学大の一戦。昨年四冠を達成した相手に中大硬式野球部の士気が高まっている。今回、そんな熱い思いを持った選手15名に寮取材を行った。優勝を目指す今季の意気込みをはじめ、今の熱意をお伝えする。(取材は2025年4月1日に行いました)
第5回は繁永晟(商4・大阪桐蔭)選手、皆川岳飛(経4・前橋育英)選手、岩城颯空(経4・富山商業)選手です。
〈繁永晟〉(聞き手、構成:松岡明希)
▲キャプテンとして、チームを四冠へ導きたい繁永
──現在の調子から教えてください
「バッティングはまだちょっと自分の思い通りに行ってないですね」
──どういうところがうまくいっていないのですか
「自分の感覚で行けてないみたいな。調子いい時は自分の感覚で打てる感じがあったんですけど、ヒットが出てもなんかたまたまヒットみたいな。打ったというヒットじゃない感じがありますね」
──感覚を取り戻すのはどのようなプロセスをとるのですか
「1番はやっぱりバッティングをすることで。調子が悪い時は体が開いてしまっているので。結構調子いい時は何も考えずにいい打球がいけてるので」
──今は結構考えてしまっている
「そうですね」
──昨シーズンから変えたことはありますか
「秋のリーグから打ち方とか構えとかも試行錯誤しているんですけど。あんまりしっくり来ていないですね。今自分に一番しっくりくる構えにしていますね」
──コーチから助言をされるんですか
「いや、自分でいい状態の動画を撮りながらという感じですかね」
──秋リーグ、前半の方なかなかヒットが出なかった。復調のきっかけは
「初戦の日大戦でデッドボールが頭に当たってしまって。そこからちょっとインコース気にし出して。ちょっと外開いてくっていう場面があって。3戦目ぐらいからもうインコース消してって感じで。考え方変えてきたら結果出てきました」
──全試合セカンドで出られた。思い入れはあるか
「ずっと1年からセカンドなので(笑い)。まあそうですね」
──内野手リーダーのような形ですか
「そうですね、キャプテンで」
──考えること増えましたか
「特に守備はあんまり気にせずやれていますね」
──背番号も1つ数字が減ったかな(2から1へ)と思うんですけど。感じるものはありますか
「やっぱり1番。2年生で2番の時は多少はチームのことを考えてましたけど、やっぱり自分のこと考えていて。1番になって本当に自分のことよりチームのことっていうのを優先してやらないといけないと思うようになりましたね」
──伊藤櫂人(文3・大阪桐蔭)選手に背番号2を引き継がれたと思うんですけど、なにか話しましたか
「いや話はしてないですね。自分は引きついで欲しかったですね。まあそれは言わんかったですけど。嬉しいですね(笑い)」
──中高共に全国に行かれている。大学でも全国にという思いは強いですか
「そうですね」
──気持ちの部分で負けているとおっしゃっていた。例えばどこら辺で負けていると感じるのか
「実力は自分らも結構下級の時から出ている選手も多いですし。実力はあると思うんですけど。クリーンナップではない9番とかに打順が回ったときに、打席内の『必死で打ってやろう』っていう気持ちはやっぱり対戦している青学の方があるなと。そういうのを感じましたね」
──それがまた覚悟につながってくる。繁永選手の「覚悟」とは
「日本一になるために、自分のことはまあ捨てるというか。自分が打てなくても本当にチームが勝ったらいいという」
──冬の練習のテーマは
「本当に上に上がっていくために、プロを目指してやっていて。振る量であったりとか強さはこだわってやってきましたね。1個1個の質であったりとか常に強く振ったりというのは意識づけてやっていましたね」
──成果としては何割くらいだと思いますか
「常に100ではないですけど、80%ですかね」
──繁永選手は他の選手と切磋琢磨して上がっていくタイプですか
「自分たちの代は本当に切磋琢磨しながら。皆川とか松嶋(晃希=経4・浦和学院)とか。結構本当にいいバッターが多いと思ってるんで。ピッチャーもいい選手が多いですし。そこは切磋琢磨しながら練習出来ていると思いますね」
──今季の具体的な目標を伺いたいです
「チームとして本当に四冠目指してやっていきます」
──個人としては
「100安打ですね」
──夏暑くなってくるじゃないですか。夏バテ対策、とっておきのものがあるんですか
「夏はでも得意な方ですね。高校の時グラコンとか着せられてやってたんで(笑い)夏は普通に得意っすね」
──進路についても伺いたい
「プロでという風に監督にも言っていますね。(監督からは)頑張ったらいけるとは言われています」
──自分の中ではプロはどんどん近づいてきたなという印象ですか
「3年の時にJAPANにも選ばれたので、そこは自信にはなりましたね。まだまだこれからなので。このままではまだ全然だと思います」
──福岡から大阪桐蔭に行かれた。選んだ理由は
「小さい時から行きたくて。強い代を見ていたので。森友哉さんとか。春夏連覇した代を見て。小さいころから見て、行きたいなと」
──不安はなかったですか
「最初はやっぱ中学生なんで(笑い)。そこはあったすけども、入ったらそれはもう必死でやりましたね」
──他のドラフト候補には負けない自分の強みは
「強みは本当に『ここぞ』という時のスイッチの入りであったり。あと本当に自分結構明るい性格だと思ってるんですけど(笑い)。打てなかった時とかに気持ち落ちちゃう選手いるんですけど。自分それがないなというのは感じますね」
──全然気持ち落ちないんですか
「内心落ちてるんですけど、それを表に出さないというか。それは心がけてやってますね」
──チームで1番明るい、熱男ですかね
「まあまあまあ、わからないですけど(笑い)」
──ネクスト熱い男は誰なんですか
「ネクスト熱い男、、、えー、やっぱり安田(淳平=商3・聖光学院)ですかね。本当に熱い感じですね」
──警戒してるチームや選手はありますか
「やっぱり青学大ですね。いやでもどこも本当実力あるんで。その中でもやっぱり初戦青学戦は意識はしてますね」
──今どういう士気上げをされていますか
「この前の明治と練習試合した時は気持ちも入っていないような試合をこっちがしてしまって。ちょっとそこでみんなに言ってという感じですね。日本一になる実力はあるって言っているので、あとは強い気持ちを出してやれたら本当に強いチームにできるというのはずっと言っていますね」
──後輩とかでこいつ今シーズン来るんじゃないかみたいな選手は
「やっぱあれすね。(横で取材を受けていた伊藤櫂選手を指さしながら)大阪桐蔭の後輩は来てほしいすね。バッティングに期待していますね。全然首位打者狙える実力もありますし、ホームランも打てるパワーもあるので。そこは期待していますね」
──繁永選手は監督から練習姿勢をとても褒められていたことが印象的。やはり練習たくさんしていますか
「そうすね。1,2年生の時にしなさ過ぎたんで(笑い)。2年の春までスタメン出させてもらったんですけど、2年の秋に何試合かスタメン外れたことがあって。ベンチで本当に悔しい思いがあったんで、やっぱりそこから本当にやりたいなと思って」
──ジャイアンツタウンスタジアムで試合が土日にあり、子供の来場も見込まれる。来場する子供たちにメッセージは
「本当に実力はすごいリーグだと思っていて。レベルの高い野球を見て、こういう選手になりたいと思ってもらえたらいいかなと思います」
──大学まで野球を続けてきた理由は
「自分は本当に小さい頃から野球やってて。そんなに頭良くないし(笑い)。本当にもう野球しかないって感じで。野球で人生を変えたいっていう気持ちがあってずっと野球をやっていますね」
──最後一言意気込みをお願いします
「 四冠している青学との初戦を取ったら自分らの目標にしている四冠が近づくと思うので。初戦から全力で勝ちに行きたいと思います」
<皆川岳飛>(聞き手、構成:高橋美帆)
▲主軸として打線をけん引する皆川
──現在の調子は
「リーグ戦開幕に向けてオープン戦とか練習を通してバッティングもそうですけど、守備とか走塁とかを重視した上で試合とかにいい結果とか残せてるんじゃないかなって思います。去年負けた原因というのをしっかりと突き詰めて課題に向き合って練習とかできてるのでレベルアップできてるんじゃないかなと思います」
──チームの雰囲気は
「キャプテンを始めとする自分たち4年生が日本一という目標を掲げた上で練習の雰囲気だったり試合を通して勝っただけじゃ終わらないというか、その中でも課題とか見つかってそれを練習とか通して修正とか声かけあってできてるのでそれに関してはリーグ戦に向けてはいい入りができてるんじゃないかなと思います」
──ご自身は副主将だが
「1年生の時から試合に出させてもらってる以上はそんくらいの覚悟ないと務められないっていうのはもちろん分かってるので。キャプテンと副キャプテンでしっかり背中をみんなに見せれればいいかなと思います」
──おいどんリーグやオープン戦の手応え
「結構クリーンナップに入ることが多くて、その中でもチャンスで回ってくることがたくさんあったのでそこで1本っていうのが結構オープン戦通して打てていて。長打っていうのも少しずつ見えてきてるんじゃないかなと思う。しっかりとその持ち味っていうのを生かした上で手応えっていうのもあります」
──秋全体振り返って
「自分の結果っていうのもそうですけど、日本一になれなかったっていう辛い思い出があるので、その青学に負けた試合っていうのは今でも忘れないですし、その相手が初戦の相手になるのでそこまでの入りをしっかりとした上で初戦必ず勝てるように頑張っていきたいです」
──その初戦をどう戦っていきたいとかありますか
「やっぱり相手ピッチャー陣がいいのでそこはしっかり打で打つのもそうですけど、大量得点が取れない中で小技だったりとかフォアボールだったりとかでしっかり塁出た上で回ってきた人が1本打つっていうのを心がけて。守りはそうですね、打線も向こうとてもいいのでそこはしっかりと守備で守り切った上で攻撃っていうのを展開していければいいかなと思います」
──昨秋は日大に初戦連敗スタートでその後東農大戦まで期間が開いたと思いますが、チームとして話し合ったこととかありますか
「入りの中で2連敗したっていうのがとても大きいことですし、そこで1点も取れなかったっていうことが事実としてあるので打線の中でバッティング練習を実践向きというか、実践を想定した上でやっていくというのをみんなで話して。負けちゃったものは取り返しつかないのでそのあと絶対必ず勝ち点を取り切るっていう上で話し合いとかそれに向けた練習に取り組みました」
──昨春は優勝に近づきながらも逃し、昨秋は優勝の可能性を残しながらも終盤の連敗で5位という結果になったと思いますが、チームとして振り返ってみるとどうですか
「東都はどこが勝つかわからないし、一勝とか一球一試合っていうのが大事になってくる中で、そこで取りきれなかったって部分はとても悔しいっていうのをみんなが感じた上で練習だったりとかリーグ戦終わった後でも課題に向き合って練習やってきたので。そういう点に関しては経験してる人は結構たくさんいると思うのでそこはしっかりとこれからのリーグ戦に向けて準備をしていけたらいいかなと思います」
──秋のリーグ戦では序盤打順が1番、中盤からクリーンナップに定着しましたが、打順によって意識の変化はございますか
「 1番は試合開始時に1番最初にバッターボックスに立つということで、ピッチャーの球種だったり球の勢いを下位に伝えないといけない役割を感じてますし、クリーンナップ打つっていう中でチャンスで回ってくることが絶対あると思うので一球というかワンショット率っていうのを高められたらいいと思うので、打順によって打ち方・考え方とかを変えるというわけではないですけど、しっかり今までやってきたことを出すっていう意味で考えてます」
──大学日本代表候補の合宿に選ばれた時の感想と合宿の感想は
「 素晴らしい選手がいる中で選ばれて、行った感想はものすごくレベルの高いところで野球ができていい経験でもありましたし、こういう場でしっかり結果残さないと、上というかプロ野球の世界では通用できないかなと感じましたし、そこは一個目指すとこというか、そこを目指した上でチームの勝利につなげられればいいなというか、いい経験ができたと思います」
──期待する1年生を教えてください
「今年はいい選手がいっぱいいますし、外野でも青木(勝吾=文1・中央学院)だったら若井(勇輝=文1・桐蔭学園)だったり長打も打てるし小技も効く選手だったり、内野だったら藤本(陽毅=文1・京都国際)とか髙橋(徹平=文1・関東第一)とかいい守備もできて長打も打てる人がたくさんいるので、そこは誰とかはあんまりまだよくわかんないですけど、1年生らしくフレッシュにやってあんまり気負いすぎずに打てなくてもいいやって感じでのびのびやってくれればいいなと思いますし。それを自分たちがあんまり気負わせずに自由にできるような試合できればいいかなと思います」
──アドバイスした1年生はいらっしゃいますか
「外野は結構、守備面でもそうですし、声の掛け方は青木だったり若井とかに伝えてはいるので、のびのびやっていいんだよっていうのは伝えたりはしてますね」
──それはご自身が1年春から出場してる経験を活かして
「そうですね」
──ズバリ今年キーマンとなりそうな中大の選手を教えてください
「キャプテンになったしげ(繁永)もそうですし、伊藤櫂人(文3・大阪桐蔭)だったりクリーンナップ打つ選手はしっかり自覚持ってやらないとですし。自分も含めて自覚持って練習してきたのでそこをリーグ戦で見せれればいいかなと思ってます」
──警戒する他大と打者は
「やっぱり初戦の青学は去年の春秋と優勝を目の前でしてますし、その青学の選手はバッターもそうですし、ピッチャーも警戒しなきゃいけない選手がたくさんいるのでそこは警戒しつつ勇気持って進められればいいかなと思います」
──東洋大が2部から昇格してきましたが東洋大にはどういった印象をお持ちですか
「ピッチャーが球速くていいピッチャーいますし、バッターも入替戦見た中では結構長打もあるし足の速い選手もいて走攻守そろった選手がいっぱいいると思うので、そこは1部の自覚というか絶対に負けられないというのは感じますし、東洋は最終戦になると思うので最後に油断せずにチャレンジャーという思いを持ってやっていきたいです」
──このオフで力入れてきたことは
「バッティングのワンショット率だったりとか、甘い球を一球で仕留めるとか、秋全然できなかった部分をこの春に向けてしっかり準備してきましたし。クリーンナップ打たせてもらってる以上はチャンスで回ってくることがたくさんあると思う。東都は甘い球が一球くるかこないかの世界なので、そこで一球で仕留められる準備っていうのをしてきました」
──昨秋のドラフトで東都からもプロに進んだ人多いが刺激は
「そうですね。あと1年で自分の番って思いが湧いてきましたし、そこはしっかり準備して必ず選ばれるように。プレイだけじゃなくて私生活から見直していきたいと思います 」
──今春の自分のここ見て欲しいというアピールポイントを教えてください
「やっぱり長打力。ここ最近では出てると思いますし、自分の中でもチャンスで一本大きいのっていうのは狙いすぎずに出ればいいかなと思うので今まで以上のスイングというかパワーをつけたと思うので、そこを見てもらいたいです」
──春のご自身の役割をどうお考えですか
「最上級生として最後の春のリーグ戦だと思うのでそこはしっかりとみんなに声をかけつつ、背中で、プレイで魅せれるような魂溢れるプレイを見せて行って打線に火をつけれるようなバッターに主軸としてなりたいと思います」
──最後に春の個人としての目標とチームとしての目標をお願いします
「個人としての目標はベストナインを外野で獲りたいっていうのと、首位打者っていうのはまだ獲った事がないので、しっかりとヒットだけでなくフォアボールで塁に出たりとかしっかりと次につなげるようなバッティングをしていきたいなと思いますし、チームとしてはまだ優勝っていうのはないと思うので優勝とって全国で戦いたいって思います」
◇皆川岳飛(みなかわ・がくと)◇
学部学科:経済学部・経済学科
身長・体重:181.2㌢・81.2㌔
出身高校:前橋育英高校
<岩城颯空>(聞き手、構成:高橋美帆)
▲ラストイヤーは先発に再挑戦!強い覚悟を胸に闘いに挑む岩城
──開幕直前の今の心境は
「もう始まるんだって感じで、結構早かったなって。もう1週間切ってるっていう状態なので(取材日4月1日)スイッチ入ってるっていうかやる気モード入ってるって感じです」
──今の調子は
「結構いい状態で来てるんじゃないかなと思ってます」
──今のチームの雰囲気は
「リーグ戦近いので、チーム自体も雰囲気いい状態で来てるんじゃないかなと思います」
──オープン戦何試合くらい出られました
「4試合くらいだと思います」
──先発でって感じですか
「先発では3試合で、1試合だけリリーフで投げさせてもらいました」
──そのオープン戦での成長と課題が何かありましたらお願いします
「4試合投げたうちの3試合は先発で投げさせてもらったので、3試合のうちで少しずつイニングを長くしていったので、長いイニングを投げられるようにはなってきてるんじゃないかなって思います」
──最長で何イニングぐらい投げられましたか
「この前の試合で7イニングくらい投げたので、結構投げられるようにはなったのかなと」
──同部屋の選手を教えてください
「3年の伊藤匠海(文3・川越東)です」
──2人部屋ですか
「そうですね」
──どんな話されるんですか
「基本的には同じ左利きですし、ピッチャーでもありますし、野球の投げることについて話したり、テレビ見ながら日常的な会話が多いです」
──新入生とは仲良くなりました
「そうですね。新入生と結構コミュニケーションとってる気ではいるので、はい」
──仲のいい新入生は
「全体的にはいい感じだと思うし、まだなんかその仲良くなったとかまだ分からない状態なので、まあ、はいそんな感じです(笑い)」
──期待してる1年生は
「髙橋徹平(文1・関東第一)ですね。長打とか1発あるので、流れを変える1打を打ってくれたらいいなと思います」
──ズバリ頼りにしてるバッターを教えてください
「やっぱり岳飛としげ(繁永)が一番中心になると思うので、一番頼れるかなと思います」
──秋季リーグ戦では10試合登板されて連投だったと思いますが、疲労は
「疲労はめちゃくちゃやばかったです。毎週のように全試合投げてる感じだったので結構やばかったですね」
──疲労回復方法を教えてください
「まあこれっていうのはないですけど、すぐ寝てますね。基本」
──寝たら回復する感じですか
「寝るしかないって感じです」
──岩城選手から見て期待の投手を教えてください
「同級生の三奈木亜星(商4・浦和学院)かなと思います。やっぱり1年からずっと投げてきてるんで、去年はちょっと投げるの少なかったですけど、投げる力を持ってるんで今年は誰よりも投げてくれると思います」
──三奈木選手の尊敬する部分は
「自分のタイプを多分一番理解していて、そこを伸ばすための瞬発系のトレーニング増やしたり、そういう練習的なことで結構目的持って取り入れたりしてるのですごいなと思います」
──今春を迎える上で先輩から応援とかもらったりしましたか
「そんなもらってないですけど、多分リーグ戦始まったらみんな見てくれてるのでそこから言葉もらったりするかもしれないですね(笑い)」
──警戒する大学や打者は
「やっぱり大学で言えば青学が去年ずっと優勝してるんで。しかもまあ秋の神宮大会のメンバーがほぼ3年生以下で戦ってそこで日本一とかなってたんで力はあると思うのでそこはまあ警戒していきたいなと。打者は青学の小田だったり、亜細亜の芹澤だったり。芹澤は自分結構1発打たれてるイメージはあるので印象残ってるって感じです」
──東都で他大で仲のいい選手は
「ええ?仲良い選手?自分あんまいないっすね(笑い)」
──あんま話さない感じですか
「うーん、まだなんか話せるのは日大の谷端とかまあ喋るかなって思います」
──どういった関わりで
「高校も北陸だったこともあるので、そこでまあお互い試合下級生の時から出始めてちょっと喋るようになったって感じですね」
──北信越大会とかで対戦された時にって感じですか
「いや、その時は全然喋れてなかったですね(笑い)」
──昨秋のドラフトで東都からプロへ行かれた選手が多数いらっしゃいますが刺激は
「戦った相手チームの選手が指名されたり、もう今試合出て活躍してる人もいるので、そういう人たちと試合してたんだって感じで結構いい感じに刺激を受けてるってのはありますね」
──自分がプロに行きたいっていう思いとかは強まったりしましたか
「そうですね。自分も行って活躍したいなって気持ちが強くなりました」
──以前今村(拓哉=令和7卒・現日本製紙石巻)選手に取材した時にヤクルト1000を試合前に2人で買いに行って飲んでるとお伺いしたんですけど、今季も継続されますか
「その時は2人で試合前の睡眠よくしたいよねみたいな話になってて、試しでリラクゼーションドリンクを飲んでたことがあって、今村さんがヤクルト1000いいよってなったんで、2人で試合前買いに行こうってなってやってたんで。うーんまあ1人でやるのあれっすけど、でもまあ寝るのよかったのでまあやろうかなって思ってます」
──誰か誘ってやったりしないんですか
「いやあ(笑い)。あんま興味なさそうな人多いから。今村さんとたまたまそうなったんで、そんな感じですね」
──開幕戦青学と戦うことになると思いますが、初戦をどう戦っていきたいですか
「自分は投げる人間なので最小失点で抑えて、バッターの点取ってくれるのを待つっていう状態なので、そこで大量失点とかなしで戦っていければいいかなと思います」
──東洋大が2部から昇格してきましたが、東洋大の印象をお願いします
「入替戦見た印象ですけど、打力はあるんじゃないかなと思います」
──じゃあ慎重に投げていきたいって感じですか
「そうですね、はい」
──捕手とのコミュニケーションを大切にされている印象なんですが、どうですか
「キャッチャーとのコミュニケーションは個人的には結構意識してるかなって。キャッチャーが受けてくれてるから自分の調子とか一番分かってる人たちだと思うので今日どうだったとか練習の時からそういう話はしてますね」
──リーグ戦に向けて今から何か話してることは何かありますか
「オープン戦の投げた内容からリーグ戦だったらとか、予想って感じでそういう会話はキャッチャーとしてますね」
──今季の投手の起用方法どうなりそうですか
「まだはっきり言われてない状態なので、誰がどうとかまだ全く分からないですね」
──ご自身は先発で行きたいって感じですか
「そうですね。そこを目指してやってるので」
──自分の見どころをお願いします
「ストレートしか魅力ないので自分。ストレートで押してカウント整えて変化球でゴロ出してくれたらいいなって感じでそういうところを見ていただけたら」
──スライダーも素敵だと思います
「ほんっとすか(笑い)。曲がんないっすけどねほぼ」
──でも急に落ちません
「どうなんっすかね。基本曲がらないってみんなから言われてるので、はい。でも試合になるとバッター振ってくれるので不思議な球ですね」
──投球フォームのこだわりは
「足上げた時の綺麗に立ててるかとか、そういうところですね」
──試合で打たれた時の気持ちの切り替え方は
「打たれた時は次のバッター抑えるっていうそこしか考えてないですし、あとはまあ点取ってくれって感じで野手のみんなにお願いする感じでそういうことしか考えてないですね」
──今季から投手リーダを務められていますが、どう引っ張っていきたいとかあったりしますか
「自分は口でこうしろとかそういうことをできないタイプなので、まあ言う時もありますけど、基本的には野球してるところや練習してる姿で引っ張っていけたらいいなって思います。あとは4年生(投手)4人もそういう自覚でやってくれてると思うので、みんなにも頼りながら4人で引っ張っていきたいなっていうのは自分の中ではあります」
──昨年の投手リーダー中村(伊吹=令和7卒・現マルハン北日本カンパニー野球部)さんから何か言葉をもらったりはしましたか
「言葉っていうかそんなもらってないですけど、やりたいようにやれよって感じだったと思います」
──昨年の秋前にロングイニング投げれるように球数増やす練習をしたと仰ってましたが、結果的にはリリーフを務められたと思いますがその練習は活かされたりしました
「リリーフはリリーフでも3連投だったり投げる体力はいるので、そういう面では全然よかったなって思います」
──東都を戦うのは4年目となりますが、去年とはここが違うぞというポイントを教えてください
「全然持ち球とかは特に変わってないので、まあラストなのでそこに懸けてる姿っていうのを見て頂けたらなって思います」
──昨年春秋ともに青学大の胴上げを目の前で見たと思いますが、それを見て何か感じた部分はあったりしましたか
「春なんて特に優勝決定戦って感じだったので目の前で(優勝)されてああ〜って感じですね。無になったっていうか、やってたんだけどなあみたいな感じで見てましたね」
──春は優勝に近づきながらも逃し、秋は優勝の可能性を終盤まで残しながらも終盤の連敗で5位。チームとして振り返ってみるとどうですか
「そうですね。去年はあと1勝とかそういう大事な試合で落としてきてるので、今年はあと1勝とかそういう風に持っていけたらまあいいですけど、でもまあ勝ち点取ればまあそんなことも関係ないので全勝で行けるようやっていきたいですね」
──昨秋の亜大3回戦、手にボール当たってたと思うんですけど、大丈夫でした?
「あれは投げて気づいたら手に当たっていたみたいな。いたっみたいな。当たった時やばかったですね、直撃だったので」
──左手でしたよね
「そうですね」
──その後すぐ投げれた感じなんですか
「あの時3戦目だったから3日間くらい投げずに土日で投げ始めてすぐ国学で。まあ間に合ってよかったです」
──オフに力入れてきたことは
「ウエイトトレーニングはスクワットとか持ち上げる重さが自分入ってきた時は全然だったんですけど、ちょっとは持ち上げられる重さが成長してるので、そういうところは力入れてきたかなと思います」
──そのウエイトはストレートにつながる感じですか
「そうですね。まあ力強い球投げられるようになってきてるんじゃないかなと思います」
──オフどんな感じで過ごされました
「基本自分寝てるので、外出るとかないっすけど、でもたまに同級生のピッチャーで遊びに行ったりしてます。この前は高尾山とか行ったりしました」
──登山したんですか
「登山ってほどじゃないですけど、普通に登るかみたいになって、景色観に行きました」
──岩城選手から見て今年のチームの特徴を教えてください
「練習とかオープン戦見てる限り、盛り上がる時は盛り上がるので勢いに乗れば止まらないんじゃないかなと思います」
──力のバランス的にはどうですか
「打力はある方だと思うし、チーム的には力はある方なんじゃないかなと思います」
──優勝狙えそうですか
「みんなもそういう風に思ってると思うので、そういうチームだと思います」
──ジャイアンツタウンスタジアムでリーグ戦が一部行われると思いますが、そこでやれるってことに関してどうですか
「まあ神宮でやりたいですけど、パッと見めちゃくちゃ綺麗なので、そういう新しい球場でできるっていうのは楽しみですね」
──4年生ですが、単位の方はどうですか
「思ったより順調ですね」
──今年のチームスローガンは「覚悟」ですが、どんな「覚悟」でラストイヤーに挑みたいですか
「ここ数年ずっと優勝できてないので、4年生でも優勝しようぜみたいな話も出ていて練習から優勝に対する気持ちは強いですね。個人的には結果出してタイトル取りたいなとか、完封したいなっていうのがあって、その結果がチームのためになるし、みたいな。そういう強い覚悟でみんな練習取り組んでると思います」
──最後に個人としての意気込みとチームとしての意気込みをお願いします
「個人としては、自分が投げるイニングは0で行きたいなって思ってますし、個人的にタイトルとかも取りたいなって思ってるのでそういうところは狙いたいなっていうのと、今年も去年と変わらずピッチャー全員でつなぐっていう感じなので、前か後ろか分かんないですけど、前だったら後ろのピッチャーにつなぐ、後ろだったらつながれたものをそのままいい感じに投げるっていうのが目標で、チーム的にはリーグ戦優勝して日本一っていうのが最終目標なのでそこに向かってやっていけるように頑張りたいです」
◇岩城颯空(いわき・はくあ)◇
学部学科:経済学部・国際経済学科
身長・体重:182.2㌢・92.9㌔
出身高校:富山商業高校