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1972年春以来の完全優勝! 逆転勝利で締め明治神宮大会へ弾み-東都大学野球秋季リーグ戦 対東洋大2回戦

10月24日 神宮球場

チーム 123 456 789=R H E

中 大 000 210 011=5 8 0

東洋大 130 000 000=4 7 1

[中]畠中、水谷、皆川ー佐藤(佑)、古賀

[東]河北、大宮、羽田野、平岩、渡邊、八木橋ー山崎

[本]〈中〉五十嵐(4回2点)

◆スタメン◆

1[左]坂巻 尚哉(経3=千葉経済大附)
2[中]五十幡亮汰(法3=佐野日大)
3[三]内山 京祐(文3=習志野)
4[二]牧  秀悟(商3=松本第一)
5[指]内潟 凌太(商3=遊学館)
6[右]森下 翔太(商1=東海大相模)
7[一]五十嵐滉希(経4=関東一)
8[遊]石田 瑛平(商2=習志野)
9[捕]佐藤 佑亮(商3=関東一)

P   畠中 優大(経3=樟南)

 

一回戦で勝利し、勝ち点獲得そして1972年春以来の完全優勝に王手をかけた中大。東洋大に先制点を取られ2回には3失点するも、その後はじわじわと点差を詰めて、ついに9回に逆転。今季の中大を象徴する『強さ』を見せた試合運びで、秋季リーグ戦完全優勝を果たした。

▲今季初先発だった畠中。神宮大会に向けてエースの復調に期待だ

先発は畠中。調子が振るわず、先頭打者を死球で出塁させると4番・酒巻(東洋大)に中前適時打を許し先制点を取られてしまう。2回にはリズムよく二死まで抑えたものの、続く打者から連続四球と安打で出塁を許し二死満塁のピンチ。続く打者に走者一掃の左翼線二塁打を浴び、2回4失点と本来の力を発揮できず降板となった。

▲今季初の本塁打を打った五十嵐

4点を追う打線は4回表、二死一塁で打席に立ったのは4年生で今季初スタメンの五十嵐。ライト方向へと放たれた打球は外野の頭を越え右翼スタンドへ突き刺さった。チームを支えた4年生の会心の一打にベンチ・スタンドは大きく沸き、逆転に向けたムードは高まっていく。

5回、先頭の佐藤が四球で出塁。続く坂巻と五十幡も続けざまにバント安打を決めて出塁しランナーを溜める。一死満塁で迎える打者は4番の牧。三塁方向へ放った一打は相手のエラーを誘い、三塁走者の佐藤佑が生還。点差を1点に縮めた。

▲6回無失点と完璧なロングリリーフを見せた水谷康希(商3=浜田)

畠中の後を繋いだのは水谷。6回こそランナーを得点圏へ進めてピンチの場面もあったが、野手の助けもあり危なげない投球。テンポのいい強気のピッチングで今季最長の6回を無失点と神宮大会に向け弾みのつく内容となった。

▲勝ち越しのタイムリーを放つ牧

8回、代打で打席に立った大工原壱成(商4=桐光学園)と小野寺祐哉(経4=白鷗大足利)が四球で出塁。二死一、二塁とすると打席に立ったのは代打・倉石匠己(経3=東海大市原望洋)。「詰まったけどいいところに飛んでくれた」とライト方向の適時打を放ち1点を奪う。ここでついに4-4の同点となり、最終盤にして試合を振り出しに戻した。

そして9回、勝つために絶対に点を取らなければいけない中、先頭打者として打席に立ったのは2番・五十幡。追い込まれながらも5球目をセンター前に運び出塁すると、盗塁と自身の好判断もあって一死三塁のチャンス。ここで「前のチャンスで打てなかったので思い切り振った」と牧がレフトフェンス直撃の二塁打でチームを逆転へと導き、4番としての仕事をしっかりと果たしてみせた。

9回裏マウンドに立ったのは皆川喬涼(法2=前橋育英)。今季先発・中継ぎ・抑えとあらゆる場面で活躍が光った二年生右腕がきっちり3人を無失点に抑えそのまま試合終了。1点を守り切り、勝利となった。

▲完全優勝を遂げた選手たち

春に唯一勝ち点を落とした相手でもある東洋大へのリベンジを果たし完全優勝を果たした中大。10勝1敗と堂々の成績で、戦国東都の代表として全国の舞台に乗り込む。「目標は日本一。そのスタートラインに立てた」と大工原主将。2年生を中心とした安定感の増した投手陣に4年生が支える破壊力抜群の打線。今季は1イニング8点の猛攻に、5季ぶりの1-0完封勝ち、じわじわ点差を詰めて4点差をひっくり返す粘り勝ちなど様々な場面で『強さ』が光った。昨年の明治神宮大会では東都代表といて出場した立正大が見事優勝。東都勢連覇に向けて全国の舞台で戦える切符を手にした中大。東都のプライドを胸にこの勢いのまま日本一へのビクトリーロードを突き進む。

◆試合結果◆

中大5-4東洋大(2勝0敗)

◆お知らせ

次戦は11月18日(月)の16時~、神宮球場にて行われる明治神宮大会二回戦です。関東五連盟第二代表と東北三連盟代表の勝者と対戦します。

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部