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東海1位の猛攻止められず 2回戦で涙の敗退―全日本大学バスケ

2024年12月5日 横浜武道館

前日のインカレ初戦では、関西1部リーグ3位の天理大に快勝を収めた中大。ベスト4を目標に掲げた今大会だったが、終始試合の流れをつかむことができず名古屋学院大に27点差をつけられ敗北を喫した。

 第1クオーター(Q)前半は、フリースローや安定したレイアップで得点を重ね、互角の勝負を繰り広げた。しかしQ後半、相手の3点シュートをきっかけに、試合の流れが名古屋学院大に傾き始める。じわじわとリードを広げられ、Q終盤に坂口大和(商2)と高山鈴琉(商2)がシュートを決めたものの、この時点で7点のリードを許し、13―20となった。

 第2Q開始直後、2連続得点を被り点差を広げられた中大はタイムアウトを要求。しかし、勢いに乗り始めた相手をなかなか止めることができない。留学生を擁する名古屋学院大にゴール下で競り負ける場面が多く、思うように点を取れない時間が続く中大。そこに追い打ちをかけるように、中山玄己(名古屋学院大)を中心として5連続3点シュートを沈められ、第2Qを23―47と倍以上の得点差で終えることとなった。

▲試合全体を通して得点に貢献した小川

 ハーフタイムを挟んで迎えた第3Q、小川や深澤桜太(商1)が得点を重ねるが、この間にも相手に5回の3点シュートを含む21得点を許し、相手有利の流れを断ち切ることはできなかった。

 依然として倍以上の得点差を抱えたまま迎えた最終第4Q、引き続きの活躍を見せる小川や坂口によって順調に得点を重ねた中大は、ここまでのQのうち最大となる28得点を記録。最後まで気概のあるプレーを見せた中大だったが、逆転は叶わず2回戦で敗退となった。本領を発揮することができなかった中大選手たちの目には悔し涙が浮かんでいた。

▲ゴール下で活躍を見せた深澤

 今大会を振り返った小川は、「全部を出し切ることができず、良い終わり方ではなかった」と悔しさをにじませた。また、来年度のインカレについて後輩たちに向けて「4年生を勝たせたいなど、いろいろな思いがあると思うが、インカレでは自分のことを考えて良い。楽しんでほしい」と語った。1年生ながらインカレへの出場を果たした深澤は、言葉に詰まりながらも「期待に応えようとしたが、不甲斐ないプレーや期待に応えられないようなプレーをしてしまったことを本当に申し訳なく思う」と話した。次年度の目標を聞くと、スプリングトーナメント・秋季リーグ・インカレの3冠を掲げ、さらなる成長を誓った。来春の中大の躍進に期待だ。

▲試合後の選手たち

●中大 61―88名古屋学院大〇
(13―20、10―27、10―21、28―20)

(記事:佐藤友香、写真:佐藤友香・大日方惠和)