• Twitter
  • facebook
  • instagram

各階級で善戦見せるも、あと一歩及ばずー関東大学ボクシングリーグ戦 対東農大戦

6月22日 後楽園ホール

 

駒大戦では惜しくも白星を逃した中大。これまでリーグ全敗と成績が振るわない一方、チームとしては着実にいい方向に向かってきている。今試合、東農大戦でも4-4のドローで最終戦を迎え、強敵相手に奮闘した。トータルスコア4-5で敗れてはしまったものの、今季リーグで最も僅差の試合となった。

▲今季初白星を飾った川口玲司(商3)

 

LF級に出場したのは今季まだ勝ち星を上げられていない川口。第1ラウンド(R)こそ相手の鋭い攻撃に苦戦するも、2、3Rでは本来の実力を発揮。激しい打ち合いの中でも冷静さを欠かさず、見事に判定5-0のストレート勝ちを収めた。続くのはここ数週間で調子を上げてきているF級永田丈晶(法4)。序盤からキレのある攻撃で攻め続けると、第1Rはラスト30秒というところで相手からダウンを奪う。1R終了間際に2度目のダウンを取ると、審判が試合を中断しRSCでの勝利となった。ここまで2者連続で快勝を果たし、流れに乗りたい中大。しかし続くB1級村野航(経3)の相手、松本は昨年度全日本ランキングB級1位という強者。相手の長いリーチと隙のないガードに苦しめられ、0-5で敗戦。3者連続勝利とはならなかった。

 

▲勝利しガッツポーズを決める山本豊光(文3)

 

B2級の松下竜之助(総4)は序盤で主導権を握るも第2Rでは熱が入りヒートアップ。激しい打ち合いになるも相手の迎撃を受け、思うように攻められない。3Rでは冷静さを取り戻し手数も多くなるが、結果は2-3とあと一歩のところで敗れてしまう。続くL1級湯本匠(文3)は第1、2Rで相手の隙を突く攻撃に苦戦するも、3Rでは反撃を見せて抗戦。最後の1秒まで戦い抜いたが、スコア2-3で惜敗。L2級に出場したのはサブメンバーだった山本。試合開始とともに熱い試合が繰り広げられ、会場のボルテージも上がる。2Rで相手が左目下から出血し優位に立つと、勢いそのままに激しい攻防戦を見せる。3Rでは反則を取られるも、結果3-2で接戦を制した。

 

▲カウンターを狙う冨田真広主将(文4)

山本の勝利によって流れが変わり、中大の応援も熱くなっていった。LW級に出場した冨田主将は相手との距離を測りながら得意のガードで相手の攻撃をかわしつつ、隙を突いて攻撃を繰り出す。安定のボクシングにより5-0のストレート勝ちを収め、主将としてのプライドを見せた。この時点で4-3と中大がリードに立ち、あと1勝でリーグ初勝利というところまできた。W級には駒大戦でも善戦を見せた鶴田透也(法3)が出場。しかし相手の宇佐美は昨年度W級ジュニアのチャンピオン。1Rで早くもダウンを取られると、完全に試合のペースを握られてしまう。2Rでも思うように攻撃できず、3Rでは2度目のダウンを取られてRSC負けを喫する。4-4の同点で迎えた最終戦。M級に名乗りを上げたのは今季リーグ初出場となる吉村悠(総2)だった。相手は昨年度M級ジュニア1位の野上。厳しい戦いとなることが予想されたが、それでも何とか食らいつく吉村。最終ラウンドまで戦い抜くも、0-5の黒星となってしまった。これによりトータルスコア4-5で惜しくも中大の勝利とはならなかった。

 

「LF級とF級取れたのが大きかった。向こうの方が一枚上手だった」と振り返る冨田主将。しかし中大にも強敵相手にも渡り合える実力があることが、今試合で明らかになった。次の東洋大戦が今季最終戦となる。「番狂わせ」を起こすことができるか、注目だ。

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部