2024年５月18日 中央大学多摩キャンパスサッカー場
▼スタメン
GK
牧野 虎太郎（経４）
DF
常藤 奏（経２）
原 圭佑（商３）
家坂 葉光（文４）→鈴木 登偉（商４）
大野 篤生（経４）
MF
湯谷 杏吏（経４）→岡崎 大智（経１）
小川 嵩翔（商４）
武本 射雅（経３）→北浜 琉星（経２）
FW
持山 匡佑（商３）→大窟 陽平（文４）
星野 創輝（商４）
田中 幹大（商３）
▼試合結果
○中大２―１東海大●
得点者：原 圭佑（前半21分）、武本 射雅（後半19分）
前節東洋大と対戦し、勝利を収めた中大。今節東海大戦は、今シーズン初のホームゲームだ。30度を超える中ではあったが、試合前のオレンジフェスタの影響もあり、会場には応援の声が響いた。中大は声援を味方にし、暑さの中勝利を飾った。
前半は相手に攻められる展開が続いた。しかしその中でも前半10分、センターサークル内でパスをもらった湯谷は、空いていた右コーナーにロングパス。そこに走りこんできた田中がボールを受け取った。相手選手と対峙するが切り抜け、ゴール前にいる星野にパスを出す。相手選手に囲まれていた星野は小川にパスを出す。小川はシュートをするが、相手選手に阻まれ惜しくもゴールにはならなかった。
流れが変わるかと思われたが、そこからも攻められる展開が続いた同20分、チャンスが訪れた。相手選手の反則によりサイドからのフリーキックが与えられ、蹴ったのは武本。ゴール前にボールを運び、それを相手選手が受け取る。またそれを相手選手がヘディングで跳ね返す。中大がボールを奪うのは難しいかと思われたが、大野がヘディングでボールを取り返すと、そのこぼれ球を湯谷が受け取り、原にパス。相手に囲まれる中、上手く相手選手をかわし原がシュート。見事にゴールを決めた。
▲得点シーンの原
先制点を決めた中大。その後も何度かチャンスを作るが、東海大に攻められる展開が続いた。しかしそのたびに牧野が好セーブを見せ、ピンチを乗り越え、リードを保ったまま前半を終えた。
１点リードで迎えた後半、先にチャンスをつかんだのは東海大。ＣＫの流れから１対１の局面まで持っていかれたが、ここはＧＫ牧野が至近距離からのシュートをストップ。最後はバーに救われ、ピンチを防いだ。一進一退の攻防が続く中、中大が均衡を破る。
同18分、持山が大きく蹴りだしたクロスボールを左サイド深くで走り込んだ星野が収める。ペナルティエリアに侵入し家坂にパスを出すと、家坂は相手に囲まれながらコースを見つけ、最後はそれに反応した武本がスルーパスを受け流し込んだ。待望の追加点を決めた武本は、関東リーグ戦デビューから約１か月での初ゴールに喜びを爆発させた。
▲２点目を決めた武本
同35分には今節DＦ登録での出場となった家坂がハーフライン付近から自らペナルティエリア内まで運び、相手にクリアされる形にはなったが、右足を振り抜いた強烈なシュートでチャンスを作った。相手がチャンスを増やす中、試合終了間近にＣＫの流れから失点するも守り切った中大が勝利を飾った。
▲持ち味を発揮した家坂
次節は今季１部に昇格した関東学大との対戦。次戦に向けて選手たちからは「３連勝」の言葉が発せられた。昨年リーグ戦で成し遂げられなかった連勝を手にし、勢いそのまま勝利に突き進む。
▼試合後コメント
宮沢監督
──今日の試合を振り返って
そうですね、やはり前回東洋大学で苦しみながら勝点３を取れたので、やっぱりここから上に行くためにもやっぱり連勝が必要だというところで、しっかり立ち上がりから気持ち入れて、東海大学さん相手に勝利をつかもうという形で選手を送り出して、選手が冷静に対応してくれたのではないかなと思います。苦しい時間帯もあったんですけど冷静に対応できてましたし、この勝点３は非常に大きいなというふうに思っております。
──今シーズン初のホームゲームだったことに対して
いろんな方が応援に来てくださったり、学生中心にこの日のためにみんなで準備してきたというところで、開幕戦、勝利を届けることができて非常によかったなと思います。
──前節に続き最後に失点する形に今節もなってしまったが、そこについてはどう考えているか
課題ですね。もうほんとに最後の最後で２試合とも取られているので、０で終わりたかったというのが本音ですね。これからも成長させていかないといけないなというふうに思っています。０で終わらないとやはり上にはいけないと思いますので。
──次節関東学院戦に向けて
もう関東学院さんなので、難しい試合だなとは思うんですけれども、勝ち点3とって3連勝目指して頑張りたいというふうに思います。
原選手
──試合を振り返って
東海大さんはロングボール主体のサッカーをしてくるというのはわかっていたので、１週間自分たちでどういう対策をすればいいかというのをやってきて、それが前半はうまく出せて先制点取れていい形で締めくくれたと思います。後半ちょっと押し込まれてしまって、でもその中でしっかりみんなで耐えて追加点を取れたことが勝因かなと思うんですけど、最後の失点をしなかったら本当にいいゲームだったなと思います。
──ゴールを振り返って
まずフリーキックの練習を今週１週間みんなでやってきて、そのなかでチャンスがあるなと思ったんですけど、先制点のシーンは(湯谷)杏吏くんがシュート打ったところにもしかしたらこぼれてくるんじゃないかと思って走ったところにうまくこぼれてきて、あとはもうゴールに流し込むだけでした。
──ディフェンダーでも得点は積極的に狙いたいのか
そうですね。点を取れるディフェンダーは重宝されると思うので、得点も狙いつつもちろん失点０に抑えられるような、そういう選手になれればと思います。
──今季先制した試合で３勝を挙げていることについて
そうですね。やっぱり追いかける展開だと、追いかける側のチームはちょっと焦りが出てきてしまうので。先制点を取れたことによって少し気持ちが楽というかそういう部分もあると思います。
──前節と同じような時間帯での失点について
チーム全体で集中はしているんですけど、その中で最後のところの疲れが出てきてしまって失点につながってしまっているので、そこで全員で声をかけうことだとか、 疲れてきてその守備のズレが生まれてきてしまうと思うので、そこの修正をこの試合中の最後の方でしっかりやれば失点はなくせるかなと思います。
──今季の目標
大学１年、２年とずっと怪我で試合に出れていなかったので、 今シーズンは継続的に試合に出てチームの勝利に貢献できるように、中大は優勝を目指しているので優勝に近づけるように自分もやっていきたいと思います。
──共に守備をけん引する大野選手、常藤選手とはどんな話をするか
(常藤)奏と(大野)篤生くんと僕でそれぞれタイプが違うので、３人でお互いの長所というのをうまく活かし合いながら話し合いながらそれを練習中からやっているからこそ、試合でうまくお互いの短所を長所に補っているというか、それがうまく出ているのが結構安定感につながっているのかなと思います。
──次戦に向けて
まず去年は連勝がなくて、その中で今年は連勝することができたので、 次もホームですし勝って３連勝できるようにチーム全員で頑張っていきたいなと思います。
武本選手
──関東リーグ初得点の心境
そんなに凄く嬉しいというわけではないですけど、チームの勝利にまず貢献できたのは１つよかったというのと、結果というのは今年意識していて、得点とアシストにはこだわってやっていきたいというのはあります。
──ゴールを振り返って
いつもなら逆サイドにボールがあるときは中で待っているけど、今日は寄っていったら抜けられるかもというのをぱっと思って、抜けていったらちょうどボールが出てきて流し込むという形でした。
──今季の目標
チームとして優勝というのを第一に掲げていて、個人としては得点、アシストというのを出し続けて、チームの勝利に貢献できるようにやっていきたいです。
──次節に向けて
連勝したということで、結構チームもいい流れに乗ってきているし、ここで一回気を引き締めて３連勝して、今年の中大は強いというのを見せていきたいと思います。
湯谷選手
──試合を振り返って
前節の東洋大戦から２週間空いていい準備ができていて、それが試合に出たと思います
──ベンチから指示がかなり飛んでいたが
守備のところは結構言われていて、それが自分の課題でもあるので、守備に漏れがない、失点しないようにという部分の意識はかなり持っています。
──１点目に関与していたが
くるかなと思って待っていたところにボールがきたけど、全部原選手にもっていかれました（笑）決めたかったです。
──今季の目標
去年は残留争いで連勝できていないし優勝争いもできてなくて、今年はとりあえず優勝争いまでいき、チームの目標である優勝というものを意識したいです。
──個人の目標は
プロ入りを狙っているので、しっかりアピールしていきたいです。
──目標に向けてこれから意識していきたいこと
攻撃のところは評価してもらえていると思うのでそこも出しつつ、守備もできるところを出していきたいです。
──次節に向けて
しっかり連勝してチームの力になれるように、チームの中心になれるように頑張ります。
（記事：琴寄永里加、大澤晶 写真：琴寄永里加、山口周起）
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＜次節情報＞
5/25(土)14：00 vs関東学大 ＠中央大学多摩キャンパスサッカー場
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