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「もったいなかった」首位相手に2失点で敗戦-関東大学サッカーリーグ戦1部 第12節 筑波大戦

2024年7月27日 中央大学多摩キャンパスサッカー場

 

スタメン

GK

岩瀬 陽(経3)

DF

常藤 奏(経2)

原 圭佑(商3)

家坂 葉光(文4)→長澤 圭剛(文4)

石橋 衡(文4)

MF

湯谷 杏吏(経4)

小川 嵩翔(商4)

岡野一 恭平(商1)→鈴木 登偉(商4)

FW

新 鉄兵(商2)→杉山 耀建(国経3)

加納 大(商4)→古川 大洋(経1)

星野 創輝(商4)→北浜 琉星(経2)

 

▼試合結果

●中大0―2筑波大○

 

首位筑波大との一戦は、立ち見の観客が出るほどのにぎわいを見せるなかキックオフを迎えた。

序盤から主導権を握るのは筑波大。中大が相手陣内でプレーする時間が限られるなか、最終ラインを中心にゴール前での身体を張ったプレーの連続で、簡単にはゴールを割らせない。

▲攻撃の起点になった新

 

押し込まれる時間が長かったが、終盤に近づくにつれ中大もチャンスを作り始める。前半27分、ペナルティエリア手前でクリアボールを拾った岡野一が相手数人をかわし中に切り込むと、混戦でこぼれたボールを回収した湯谷がゴール前で右足を振り抜く。これは相手GKの反応が早く止められる。同38分には右サイドでパスを受けた原がゴール前にクロスを送り込むが、飛び込んだ星野にはわずかに合わず。その1分後には、再び右サイドから岡野一がゴール前をめがけクロスを放つも、相手にクリアされる。

シュート数1本に対し、被シュート数が11本と圧倒的に攻め込まれたが、無失点に抑え前半を終えた。

▲サイドを駆け上がる家坂

 

中大はハーフタイムに交代を入れずに後半を迎える。

開始早々から筑波大にボールを支配され、後半18分に筑波大ドリブルで運んでいるところをペナルティエリア内倒してしまい、ペナルティキックを与えてしまう。それを冷静に決められ先制点を許す。その後も筑波大のチャンスが続いた。この流れを変えるために中大ベンチは同25分に古川と杉山を投入し、その直後に中大はサイドの突破からチャンスを作るが得点には結びつかなかった。同32分には再びサイドからチャンスを作るも決めることができなかった。そして36分に中大ベンチは長澤、鈴木、北浜を投入する。しかし、その2分後コーナーキックの流れからシュートを打たれ、ディフェンスに当たりオウンゴールで失点してしまう。

▲攻守にわたり活躍を見せた常藤

 

そのまま反撃できずに0-2で試合終了。ホームで首位を迎えた重要な試合だったが悔しい結果となった。

 

▼試合後インタビュー

宮沢監督

——試合を振り返って

首位筑波というところで、我々の目標は日本一なので、やはり筑波を倒さないと日本一になれないというところで、なんとしても相手を倒そうと強い気持ちを持って挑みました。 残念ながら2失点してしまってもったいなかったなという形ですね。粘り強くは戦っていましたけど、相手の方が主導権を握って押し込まれる時間が長かったので、我慢しながらワンチャンスで点を取れるかというところでしたけど、我慢しきれなかったなという感じですね。

——前半終盤はいいシーンも多かったが、ハーフタイムにどんな指示を出したか

もう我慢強く戦うこと大事だよ、そこでチャンスが生まれるからという話はして送り出しましたけど、失点してしまったのでより攻撃的にいかないといけないというところで、早めの交代選手を入れて最後の方はチャンスを作りましたけど、ああいう形をもっと作っていかないといけないし、後半は結構課題が多かったですね。前半の方が決定機が何回かできたので、あそこを決め切れればよかったなというところですね。

——守備陣の身体を張ったプレーが目立った。そこに関して評価は

想定内ですね。そこまでになる可能性が高いというのはわかっていて、そこで内野(航太郎)選手をしっかり抑えるところも練習してきたので、それは非常に良かったなと思います。内野選手にそこまで仕事をさせなかったので、違うところでやられてしまったのは課題ではありますけど、みんな体を張って頑張っていたからこそ失点がもったいなかったなというところですね。

——筑波のように圧倒的にボールを保持する相手からどのようにボールを奪うか、もしくはセカンドボールを回収するかというのは

スイッチを入れて連動してボールを奪う、回収するというところなので、そこのタイミングを合わせることが大事だと思っています。押し込まれた状況で、しっかりコンパクトにブロックを作りながらというところ、そのメリハリが大事だという話はしておくようにしました。

——リーグ前半戦全体を振り返って

一昨年1部に上がって、去年結構1部での戦いは苦労して、 今年はその経験を生かして頑張ろうという話は選手としてきたので、慣れたというところが1番大きいですね。1部の強度のところで、ベースの部分でうちが上回れる試合が多くなってきて勝ち点を積み重ねられている状況で、それをよりアップデートして後半戦もやっていきたいなと思います。

——次節に向けて

日大さんには前半戦負けているので、借りを返せるように勝ち点3を取れるように頑張りたいと思います。

 

岩瀬選手

——試合を振り返って

アミノで負けていたもののリーグ戦は2連勝していて、先週の国士大戦が延期になったことで筑波大と同じ試合数になっていて、この試合で勝つことができれば勝ち点1差になって首位を狙える立ち位置に行くことができるというなかで臨みました。選手達も気持ちが入っていましたが相手の攻撃に耐える時間が多くなって自分たちのチャンスも決めることができなかったのでペナルティーキックを取られ相手に簡単にシュートを打たせてオウンゴールという形になってしまいました。守備の時間で最後まで守り切る力や攻められる時間が多くても、一つのチャンスを決める力を突き詰めてやっていく必要があると思いました。

——ハーフタイムで話し合ったこと

守備のところであまりボールが奪えておらず、相手の左サイドの14番の選手が嫌なポジションを取ってそれをどうするのかということで混乱しており、そこを改善しようと話しました。また0-0の状況なので、最初の先制点を取るためにアグレッシブに戦おうと話しました。

——次節への意気込み

連敗はできないですし、相手は開幕戦で負けている日大なので、しっかり勝てるように1週間準備したいと思います。

 

原選手

——試合を振り返って

今日の試合は相手が首位というところで、チーム全員で前回筑波に負けてからチームとしていろいろ取り組んできて、あの時とは違うチームになっているという自信を持って臨んだ一戦でしたけど、まだ差があるなと感じた試合でした。

——守備陣の出来が大事になる試合で、個人的な評価は

今日の試合に関してはフォワードに内野選手がいて、 前半奏(常藤)と僕と衡(石橋)くんで守り切れていた部分があったけど、後半相手がシステムを変えてきてそれに対応しきれなかったなかで、PKだったりクロスだったりに対しての対応が甘くて2失点してしまいました。自分たちの最終ラインのところだけじゃなくて、前の選手にもどうやってプレッシャーをかけさせるのかというのも、もっとやっていかないといけないと思いました。

——1失点目の後全選手が集まった際に積極的に声掛けをしていたが、どのような話をしたか

あの時はまだ後半半分も経ってなかったのでまだ盛り返せるというのと、自分たちは筑波との勝ち点差が4だったので、引き分けでもこの先優勝争いに絡めるというところで、まず1点を返そうという話をそこでしました。

——リーグ前半戦全体を振り返って

最初の数試合、スタートダッシュに失敗してしまった部分があるなかで、その後から監督が提示してくれることだけではなくて、前回筑波に負けてからチームで毎晩話し合うことを始めて結果が付き始めた部分があって、そうやって積み重ねてきて自信をつけてきました。半分経って(試合前)3位で、後半戦いかにチームの熟練度を上げてというところで、勝ち点が少し離れてしまいましたけど、優勝争いに食い込んでいけるように、これから1試合も負けられないのでしっかり組んでいきたいと思います。

——次節に向けて

日大には今年天皇杯予選で負けて、関東リーグ開幕戦で負けているので3連敗はできないですし、どちらの試合も僕は出ていなかったので、そこで違いを出して勝てたらいいなと思います。

(記事、写真:琴寄永里加、木村匡佑)

 

この試合の見逃し配信はこちら

<次節情報>

8/3(土)18:00 vs日大 @味の素フィールド西が丘