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最高の舞台での経験ー天皇杯・皇后杯 2020年 全日本卓球選手権大会

1月14日~16日 丸善インテックアリーナ大阪

年に1度の卓球の祭典である全日本卓球選手権大会が大阪で行われた。中大からは一ノ瀬拓巳(法4)、高橋徹(文4)、岩城友聖(文4)、吉田大輔(文3)、弓取眞貴(文3)、柏友貴(法2)、吉田俊暢(文2)、浅津碧利(文1)、小野寺翔平(法1)の9人がエントリーをした。

 

4年生からは岩城が出場した。日大・福山と組んだダブルスは2回戦敗退。「今日はお互い調子が良かったが、相手が一枚上手だった」(岩城)と悔しがった。翌日のシングルスでは3回戦で力のある高校生に敗れ、4回戦進出はならず。中大のユニフォームを着てプレーする最後の試合となった。大学生活で印象に残っていることについて問われると、1年生時の関東学生卓球選手権のダブルスでベスト4に入ったことを挙げた。そして未来の中大を担う後輩には、「今いるメンバーでリーグ戦優勝、インカレ優勝してくれたら本当にうれしいので頑張って欲しい」(岩城)と熱いメッセージを残した。大きな夢を後輩に預け、4年生は卒業後の新たなステージに進む。

大学最後の試合で奮闘する岩城

シングルスでは岩城の他に柏、浅津も3回戦に進出したが、「細かい技術の差だったり、実力負けだなと思った」(浅津)と普段対戦しない相手に苦戦を強いられ、悔しくも3回戦敗退となった。

そんな中4回戦進出を決めた弓取は過去に優勝経験もある吉田海偉(東京アート)との対戦。「前半が勝負」(弓取)と臨んだ一戦だったが、第1セット目を僅差で落とすと続けて第2、3セットを簡単に取られてしまう。1セットも落とせない、後がなくなった状況の中「うまく戦術転換ができた」と2セット連続で取り返しに成功する。続けて取りたいところだったが今度は相手の戦術転換に押され敗戦。「定松さん(中大OB/日鉄物流ブレイザーズ)みたいにランクに入っている選手に肩を並べるようになりたい」と来年度へのリベンジを誓った。

シングルスで唯一4回戦まで勝ち上がった弓取

ダブルスではスーパーシードから出場の浅津碧利(文1)・小野寺翔平(法1)組と初戦から勝ち進んだ吉田大・弓取組の2組が4回戦に出場した。

スーパーシードでの出場だった浅津・小野寺組は、「最初から強気でいきたかったところで受け身から入ってしまった」(浅津)と1回戦から勝ち上がってきた相手に対して気持ちの面で怯んでしまい2セット連取される。第3セットを11ー5でもぎ取るもアグレッシブな相手の攻撃に流されセットカウント1-3で敗退となった。

初戦から着実に駒を進めた吉田大・弓取組は、4回戦で今季準優勝を果たした戸上・宮川組(野田学園高)と当たる。第1、2セットを互いに取り合う展開から、第3セットを「相手のチキータにやられて簡単に取られてしまった」(吉田大)と3-11で落とす。第4セットで立て直しを図ったが、相手の粘り強いプレーに10ー12とあと一歩のところで敗れた。「レシーブからの攻めが大事になってくる」(弓取)と課題を明確に挙げた。

新キャプテンとしてチームを引っ張る弓取と、同じく最上級生として頼られる存在の吉田大。「主将として結果や行動などで示していければ」(弓取)、「出たら絶対勝たなければいけない立場になるので、そこでしっかり勝って質の高いプレーを突き詰めていきたい」(吉田大)と新たなチームでの抱負を語った。新体制での二人の活躍にも注目したい。

 

▲相手のサーブを拾う弓取

 

この全日本卓球選手権大会は普段の学生卓球とは違い、名のあるプロも出場するなど非常にレベルの高い大会だ。その中でプレーできた事は間違いなく今後の卓球人生にいきるはずだ。4年生はこれで学生での卓球は最後になるが下級生はこの大会での経験を今年度のリーグ戦、個人戦へと繋げていって欲しい。

 

◆大会結果◆

ダブルス4回戦敗退 弓取・吉田大組、浅津・小野寺組

    2回戦敗退 岩城・福山(日大)組、柏・金光(近大)組

1回戦敗退 ※一ノ瀬・高橋組

シングルス4回戦敗退 弓取

     3回戦敗退 岩城、柏、浅津

     2回戦敗退 小野寺、※一ノ瀬

     1回戦敗退 吉田俊、吉田大

※一ノ瀬はけがで棄権したため不戦勝での敗退