2023年6月19日 東京都・上柚木公園野球場
リーグ戦全勝で全日本大会出場を決めた勢いそのままに新人戦も順調に勝ち進み、迎えた準決勝。対戦相手はワイルドカード枠で進出した国士舘大学。萬谷大輝(商1)と西岡汐輔(商2)両投手の好投に加えて中大打線が爆発し、5回14ー1と快勝。23日の決勝に駒を進めた。
ゲームは初回から動く。松浦祥真(経2)が四球で出塁し、2死3塁から山口剛大(文1)がライト方向に二塁打を放ち、先制。2回表には1死から井ノ上拳汰郎(経1)のライト方向への安打を皮切りに吉井愛斗(経1)、村田慶二(商1)が続き、満塁の状態から松浦の右安で2点を追加。続く相野七音(文2)が死球で出塁して再び満塁とし、後続打者の岡部匡十(経1)、山口、岩井大和(経2)、田中元輝(経1)らの連続安打などでさらに5点を追加。この回打者一巡の猛攻で一挙7点を加え、リードを広げた。
投げては先発萬谷が打たせて取るピッチングで2回裏を三者凡退に抑えた。「初めて先発をやらせてもらうことに緊張して、初回に1点取ってもらってピリピリしてたんですけど、いい感じに投げられて良かった」と安堵の表情を浮かべていた。「しっかり準備して絶対優勝したい」と決勝に向けて意欲もにじませていた。
▲3回1失点の好投を見せた先発萬谷
3回になっても中大打線の火は衰えない。松浦の四球、相野のヒット、岡部の四球で無死満塁として、続く山口が走者一掃の二塁打を放ち、3点を追加。また田中の二塁打でさらに1点を加え、12ー0と圧倒した。しかし直後の裏の守備では失策の間に国士大がホームに還り1点を献上するが、萬谷が踏ん張り最小失点で切り抜ける。
4回は先頭の松浦、相野の連続安打などで1死2、3塁のチャンスを作ると、山口の犠飛、その後の相手のミスが重なりさらに2点を追加して、相手を大きく突き放した。
▲5打点で勝利に貢献した山口
最終回、5回裏は西岡が登板、無失点で抑える好投を見せ、14ー1の5回13点差コールドで試合終了となった。「コントロールが自分の課題」だと語り、「楽に初球からストライクを投げることができたら成長できると思う」と悔しさをにじませていた西岡だが、それでも1死目を初球飛で打ち取った点を「理想的でした」と笑みを浮かべていた。
▲2回無失点で抑えた西岡
準決勝を大量得点で勝利したことに「出来過ぎですね」と小泉コーチは称賛した。「1年生を引っ張るためにも萬谷を今日使って思いっきり投げてこいって言いましたのでしっかり働いてくれて、全日本や秋以降の大会で継続して投げてもらいたい」と萬谷への期待も語った。また「いらない四球で失策になって失点した。攻めた失策ではなく凡ミスのような失策だったので1-0、2-0のような(ロースコアな)試合だと命取りになるので、そこを決勝までには修正して、去年負けているのでしっかり戦えたら」と反省点を口にしていた。「昨年負けてしまっていてそれを胸に自分たちが目指す勝ちっていうのを本人たちも5試合やろうって言っていたので。相手がどうこうじゃなくてしっかり勝ちっていうのを取ってほしいです。」と決勝への意気込みも語ってくれた。
春季リーグだけではなく、新人戦でも強さを存分に発揮して念願の優勝をつかみ取れるのか、あと一勝、期待に胸が膨らむばかりである。
◆試合結果◆
〇中大 - 国士大●
チーム 123 45 =計
中大 174 20×=14
国士大 001 00 =1
(大会規定により5回コールド)
◆お知らせ◆
次戦は6月23日(金曜日)に行われる東都大学準硬式野球THE ROOKIE TOURNAMENTの決勝対専修大戦です。
(記事:大日方惠和、写真:大日方惠和、浅野詩多)
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