2024年5月7日 スリーボンドベースボールスタジアム上柚木
この試合に勝てば9季連続の優勝が決まる大切な1戦。先発大山北斗(商3)が無失点の完璧なピッチングを披露する。監督代理の三橋朋徳(経4)の策がビタッとはまり、大量得点で帝京大に勝利。春季リーグの優勝が決まった。
試合は3回に動き出す。先発の大山が二塁打を浴び、四球による出塁を許し二死一三塁のピンチを招くも、次の打者をショートフライに抑えスリーアウト。ピンチを切り抜け流れを掴んだ中大は岡部匡人(経2)が打席へ。右安打を放つと、盗塁も決め得点圏に駒を進める。二死二塁の状況で松浦祥真(経3)が打ったゴロは相手のミスを誘う。三塁手の悪送球の間に岡部が生還し、先制点を挙げた。「自分たちが先制すれば大山なんでなんとかいいペースで持ち込んでくれると思ってたので、とにかくランナー返そうと思ってやってました」と松浦は先制点を決めたシーンを振り返った。
▲好投を見せた大山
6回でさらに1点を追加し、迎えた7回。高垣昂平(商4)、相野七音(文3)が低めの球を見極め四球で出塁。無死一二塁の場面で好調の岡部の打順に。相手の不意をつく絶妙なバントヒットを披露し、無死満塁のチャンスを演出。続く打席で吉井愛斗(経2)が初球から犠打を放ち、走者2人が一気に生還しスコアボードに2点を刻む。ここから村田慶二(商2)、功刀史也(文4)が適時打を決めさらに2点を追加し、この回で一挙4点を挙げた。バントヒットなどが出たこの回を「中大らしい野球で」攻めたと語る監督代理の三橋。「初球とかも、相手もどう攻めてくるかって様子見るところで、こっちが先手を取って仕掛けることができたので、そこはすごい良かった」と振り返った。
▲点を決めハイタッチする選手たち
8回でも3点を追加し、優勝が間近に迫った9回。大山はここまで被安打3、球数は85とテンポの良い投球を見せている。先頭打者にヒットを打たれるも、続く打者を一邪飛、三振に抑える。あと1つアウトを取れば優勝が決まる場面で大山は1球で勝負を決めた。低めに投げ込んだ球を相手打者が思わず打ち上げると、その球は直接中大選手のグローブの中へ。選手たちはマウンドへ駆け寄り、優勝の喜びを分かち合った。
▲優勝を決め喜ぶ選手たち
完投、完封を達成した大山は「天気が悪いって分かってる中で、自分なりに100球以内に抑えられたので、だいぶいいピッチングができた」と自身のピッチングを振り返る。4打席3安打の成績を残し、間違いなく優勝の立役者となった岡部は「コンパクトにつなぐ、後ろのバッターにつなぐという意識で臨んだ結果が今日だった」と語った。9季連続優勝を成し遂げ「その先輩たちがこう積み上げてき8連覇だったので、自分たちの代で終わらせるわけにはいかないって考えてたので、ほんとにほっとしてるのが1番大きいです」と主将の㓛刀は安どの表情を浮かべながら話した。
毎年進化を見せる中大ナインが、さらに進化した姿で全日本大会に挑む姿が今から待ち遠しい。勢いこのまま日本一へ駆け抜けて欲しいと願うばかりだ。
▲準硬式野球部のみなさん
◆試合結果◆
〇中大 9-0 帝京大●
大学名 123 456 789 計
帝京大 000 000 000=0
中 大 001 001 43X=9
(記事、写真:浅野詩多)
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