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打線爆発で大量得点で勝利!ベスト4の壁を越え、目指すは「日本一の漢」ー文部科学大臣杯 第76回全日本大学準硬式野球選手権大会

2024年8月27日 佐賀県・さがみどりの森球場

準決勝の相手は、前日の試合で8回に一挙4点を挙げ、タイブレークにもつれ込む激戦を逆転で勝ち上がってきた勢いのある愛知大。投手リレーで流れを作ると、中大打線が爆発。投打が噛み合い大量得点で勝利し、昨年超えることのできなかったベスト4の壁を超えてみせた。

初回に先制点を許してしまい、流れを引き寄せたい中大は2回裏、岩井大和(経3)のヒットで出塁すると、続く高垣昂平(商4)も死球で出塁。無死一、二塁のチャンスとするも、岡部匡人(経2)は惜しくもゴロに倒れ、一死一、二塁となった場面で相野七音(文3)が打席に立つ。四球目でボールを捉え左方向に二塁打を放つ。この間に二塁走者が帰還し流れを引き寄せる1点を奪った。

▲同点打を決めた相野

「後ろいっぱいいるから、まず思いっきり投げてこい、腕振って投げてこい」と先輩たちに鼓舞され、3回からマウンドに立ったのは斎藤舜介(商1)。爆発力のある相手打線のクリーンナップをわずか7球で仕留める。その後もテンポの良い投球で3回をわずか35球で投げ切り、5奪三振をマーク。下級生とは思えない圧倒的なピッチングを披露した。その後木藤忠広(商4)も無失点し抑え、続いて登板した西岡汐輔(商3)が2連続安打を浴び、二死満塁のピンチを招く。このピンチでバトンを渡されたのはレフトを守っていた二刀流の三橋朋徳(経4)。四球で打者を打ち取り、三橋は雄叫びをあげた。

▲好投を見せた斎藤

▲ピンチを凌いだ三橋

 

5回、6回に3点ずつ追加し、投手リレーで初回の1点以外に得点を許さず、8ー1と大量得点で勝利をおさめた。ここまでなかなかチャンスで一本の出なかった中大打線がこの試合で開花。チームの要であるも、今大会ヒットが出ずくすぶっていた主将の功刀史也(文4)がここにきて5打席4安打と躍動。功刀は「前半戦は全然打ってなくて、チームの汚点だった」とこの試合までの自分を厳しく評価し、5打席4安打の活躍について「なんとかチームのために打とうと思った結果が繋がった」と話す。「先輩方も達成できなかった8年ぶりの日本一っていうのはもうやっと目の前に来てるんで、とにかく明日もバス降りてからも気持ちで負けずに、何があっても最後は1点勝って優勝したいなと思います」と、きたる決勝戦への意気込みも語った。

▲5打席4安打の活躍をした功刀主将

昨年はこのベスト4の壁を突破できず姿を消した中大。「優勝というよりはその(昨年の)ラインを突破できるように自分たちが出来ることを背伸びせずにやるように」と小泉監督は選手たちに伝えていたという。斎藤は「もし次回も任せられる時があれば、自分ができる準備をしっかりして、自分ができる最高のパフォーマンスをできるように。そして4年生を最後日本一の漢(おとこ)たちにして。みんなで日本一を叶えられるように頑張りたいと思います」と下級生として上級生を支える熱い気持ちを教えてくれた。ベスト4の壁を打ち破ったことで、8年ぶりの日本一が目前に迫る。彼らがこの佐賀の大地で悲願の日本一を掴むところを見るのが楽しみだ。

 

◆試合結果◆
〇中大 7-1 愛知大●

チーム 123 456 789 計

愛知大 100 000 000 1
中 大 010 033 00X 7

 

(記事:浅野詩多、写真:小泉百萌子、浅野詩多、大日方惠和、髙橋若夏

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