9月5日 八王子市民球場
コロナ禍で春リーグが中止になるなど変則的な1年となっている今年の準硬式野球。今年唯一のリーグ戦となった秋リーグの初戦は中大らしさを発揮した見事な勝利で収めた。
▲7回無失点と見事な力投をみせたエース近野
例年の勝ち点制とは異なり勝率と得失点差で順位が決められるため各試合のスコアが大事になる今年の秋リーグ戦。初戦となる今日マウンドに上がったのは中大が誇るエースの近野佑樹(法2)だった。初回外野にボールを1球も飛ばすことなく三者凡退の安定した立ち上がりを見せると、2回も得点圏にランナーを置かず野手陣にいい流れを呼び込んだ。3回に羽渕達哉(商2)のチーム初安打を含む連続出塁でチャンスを作ると相手投手のテンポを崩すことに成功し押し出しの死球で先制。その後も近野の力投に応えるように各回でチャンスを作り出して点差を広げる。
▲今試合も3安打と活躍した羽渕
6回2死3塁のピンチを近野が気持ちを全面にだした力投で無失点に抑えると、3点のリードで試合を決定づける1点が欲しい中大は7回1死二塁のチャンスを迎える。この場面で代打に起用されたのは先月25日の創価大戦でも適時三塁打を打って勝負強さをみせた川満剛(文1)。「自分が求められているのはここで1点返すこと」と冷静に語ったようにストライクを取りに来た甘い直球を振り抜くと一塁線近くまで引っ張る適時二塁打となった。後続の打者たちも連続安打で4点を得ると、流れを完全に引き寄せた8回も集中力を維持し更に4点の追加点で11点差にまで拡げる。
▲勝負強さをみせるルーキー川満
大量得点差で迎えた8回は7回無失点の好投を続けてきた近野に代わり林部庄吾(商3)がマウンドにあがると相手に流れを渡すことなく無失点で2回を難なく投げきり試合を終わらせた。監督からも中大の二刀流とお墨付きを受けるように打撃では3安打の猛打賞、投球内容も2回で4奪三振の投打でチームの勝利に貢献する大活躍であった。
▲二刀流の林部は投打で大活躍
全日本選手権の代替試合では3位と悔しい結果に終わった。選手たちは優勝の一点のみを目指して日々練習に励む。下級生はお世話になってきた4年生に、4年生は最後の舞台となる上で監督やチームメイト、家族に感謝の恩返しという思いで望む今大会。優勝目指しスタートダッシュに成功した中大から今後も目が離せない。
◆試合結果◆
チーム 123 456 789 計
中 大 001 101 440 11
国士大 000 000 000 0
◆お知らせ◆
次戦は9月7日、上柚木公園野球場にて行われる秋季リーグ戦対国士大戦です。試合は12時45分開始予定です。
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部