夢の対決が実現！海外オールスターズvs大学オールスターズ！ーGOAT Challenge Cup

2023年７月２日　ダイドードリンコアイスアリーナ

春リーグが終わり秋リーグまで期間が空く中、「GOAT CHALLENGE CUP」が開催され、中大からは石川涼(法４)、木村祐翔(商２)、種市悠人(総３)、角丸陸斗(国経２)、澤口輝（商１）、高崎泰成（総１）の６名が出場した。

Greatest Of All Time　「GOAT」〝史上最高〟を目指して行われた「GOAT CHALLENGE CUP」はアイスホッケー競技の普及を目的に大学生によって立ち上げられたプロジェクト。日本トップレベルで活躍する大学生に加え、海外でプレーする選手が東伏見、ダイドードリンコアイスアリーナ集結。国内大学オールスターチームvs海外組オールスターズの夢の対決が実現した。会場には1000人を超える観客が集まり、選手は映像や音響の派手な演出とともに登場。１人１人の選手紹介には大きな歓声と拍手が響き渡る。国内オールスターズには石川、木村、種市、角丸の４人出場。海外チームには澤口と高崎の２人の１年生が加わった。

〈第１ピリオド〉

試合は開始早々に動く。２分、海外チームは高崎のアシストから芹野泰良（South Shore Kings）がパックを押し込み先制。流れを渡したくない国内チームはその１分後、井口藍仁(明大)のパスから角丸がシュートを決めて追いつく。「藍仁とは一緒に組んでやりやすかった」と語ったように美しい連携プレーから得点に結びつけた。その後、反則によって２人少ない状況になる国内チームは防戦一方に。15分に失点を許し、反撃にでたい国内チーム。退場選手も戻り前がかりとなるやその背後を突かれて海外チームが追加点。試合終了間際、種市も絡み決定機が訪れるも海外チームの集中したディフェンスが光った。このまま１－３で第１ピリオドを終える。

▲得点を喜ぶ選手たち

試合間ではファン参加型イベント、シュートチャレンジが開催された。小さな子供のチャレンジに会場は1つになり見守る。力強く放たれたパックは惜しくもゴール右に逸れるもチャレンジ後には拍手と笑顔に包まれた。

▲シュートチャレンジの様子

〈第２ピリオド〉

最初にチャンスを迎えたのは国内チーム。丸山詳真(明大)がGKとの１対１のチャンスを迎えるも決めきれない。その後は打って変わり、主導権を海外チームが握る。７分、１点を追加すると９分安藤優作(New Mexico Ice Wolves)がDF４人をかわして単独突破。見せ場を作ると会場は大歓声に包まれた。「体力の問題で(対人に関して)負けていたりしたのでそこはちょっと修正しなきゃなという感じ」とディフェンスの木村が振り返るように日本チームが守る時間帯が続く。13分、安藤にゴールが生まれ第２ピリオドを終える。

〈第３ピリオド〉

１－５と４点差で迎えた第３ピリオド。海外チームはたびたびピンチをむかえるが石川の好セーブが連発し失点を許さない。中大守護神の活躍で引き締まった好ゲームが続いた。「海外組は北米とかでプレーしているっていうことでガツガツしたプレーが多くて、そういうのでガツガツくることによってだんだん熱もって日本チームもやっていたのかなと」(種市)と点差がついたなかでも互いに譲らない気持ちのこもったプレーがみられた。中盤には激しい接触プレーから乱闘が発生する場面も。「佐藤優選手がすごいアグレッシブに動いていて試合を盛り上げようという激しいプレーもあって、すごい意気込みを感じた」(石川)と本気のぶつかり合いは会場を大いに盛り上げた。互いにチャンスがある中、そのまま得点動かずに１－５で試合は終了。「こういう試合を経験してすごい自分に活かかせるっていうのがたくさんあった」(木下)と振り返った。

▲好セーブを連発したGK石川

素晴らしい舞台でハイレベルな攻防に激しいぶつかり合い。まさに〝史上最高〟を体現したイベントはたくさんの観客を魅了しアイスホッケー界を盛り上げることに間違いなく貢献したはずだ。そんな夢の対決を終えた中大の選手はすでに秋リーグを見据えている。「夏の期間がすごい重要なので、しっかりトレーニングして、秋冬どっちも勝って春の悔しさを晴らしたい」(石川)春の悔しさを胸に秋リーグまでの準備期間、それぞれ経験したものをチームに還元し、より一層の活躍が期待される。今後のスケート部に注目したい。