2021年4月2日 戸田北部公園野球場
悔しい敗戦となった東洋大戦から一週間、東都軟式野球春季リーグ第二試合は東洋川越大との試合となった。前回無得点に終わった反省から打順を大幅に変更し、クリーンアップでの大量得点を狙う新オーダーで春季リーグ初勝利を目指す。
中大は中村和喜(法3)が先発。主力として期待される左腕だが、初回にいきなり2つの四球でピンチを作ると、相手5番打者の完全に打ち取った打球が不運にもライト前に落ち1点を先制されてしまった。2試合連続で追いかける展開となり流れが相手にいってしまうかに思えたが、2回に一死から5番の松田隆志(経3)が右中間に三塁打を放ちチャンスを作り、犠飛で生還したことで嫌な流れを断ち切った。
▲18人の打者に対して9個の三振を奪う圧巻のピッチングを見せた中村
その後、しばらく膠着状態が続きどちらも得点することはなかったが、その中で中村が圧巻のピッチングを見せ、1回から5回までの毎回9奪三振を奪い2回以降は相手に二塁を踏ませなかった。5回でマウンドを降りた後は山下乃亜(文2)に継投しこちらも2回を無失点に抑える完璧なリリーフを見せた。
▲ピンチをおさえて拳を握る山下
そんな投手陣の好投に応えるように中大は7回にヒットエンドランを決めて1点を返し、試合の大勢は決まったのようかに思われた。しかしながら、8回裏にショートの太田智(商2)が痛恨の送球ミスをしてしまい試合は同点。振り出しに戻ってしまった。
勝ち越しの望みをかけた9回表。二死走者無しまで追い込まれ、後がない状況で9番の中島紳之介(法3)が四球を選び出塁すると打席には太田。「8回のエラーを取り返すために何としても打たなくてはいけないと思って打席に立った」と並々ならぬ決意で打席に立ち、値千金の右中間への二塁打を放ち勝ち越し、名誉挽回を果たした。中大はその後2点を追加しそのままゲームセット。5対2で春季リーグ初勝利をつかみ取った。
▲勝ち越しタイムリーを放ち安堵の表情を見せる太田
「9回にようやく自分たちが練習してきた攻撃の形ができた」と中島修平主将(経3)が話すようにチームの状態は確実に上向いてきている。勢いそのままに、春季リーグを首位で突破し全日本選手権の連覇を果たしてくれるはずだ。
◆試合結果◆
チーム 123 456 789 =計
中 大 010 000 103 =5
東洋川 100 000 010 =2
◆お知らせ◆
次戦は4月16日、戸田北部公園野球場にて行われる春季リーグ 対文教大戦となります。
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部