10月28日 埼玉・吹上総合運動場
今年最後の大会に臨んだ中大は、終盤追い上げを見せるも国際武道大に３－６で敗戦。大会２日目で姿を消すことになった。
２回まで両チームともに得点がない中、３回表に中大は二死ながらも走者を一、二塁に置き、３番・道祖土拓真（商３）に打席が回る。得点が期待されたが、ここは見逃し三振。先制点とはならなかった。直後の３回裏。先発の歳川幹大（経３）は８、９番の下位打線に連打を浴びると犠打で走者を進められ、一死二、三塁のピンチ。何とかしのぎたい場面だったが、左前適時打で先制点を許した。二死からは再び左前適時打を浴びて失点し、中大はこの回３点を奪われてしまった。
▲今年度から入部した三木勇侍（経２）。５回に先頭打者で貴重な四球を選び、得点につなげた
反撃したい中大は５回表、下位打線から一死二、三塁のチャンスをつくると、春田和希（経１）がセカンドゴロを打つ間に１点を返す。道祖土拓もセカンド強襲の適時打を放ち、１点差まで詰め寄った。この点差のまま次の攻撃を迎えたい中大だったが、５回裏に最大のピンチが訪れる。「今日はボールが外に抜けてしまった」とここまでボール先行の投球ながら、踏ん張りを見せていた歳川。しかし、先頭打者を歩かせるとその後２つの四球を出してしまい一死満塁となる。続く６番が放った打球は前進守備のセカンドの横に。この打球を大原悠斗（文３）が捕球するも、どこにも投げることができずに失点。さらにライトへの犠飛とバッテリーミスでまたもやこの回３失点。点差は４点に広がった。
▲ピッチャーで４番の歳川。来年も投打にわたる活躍に期待だ
６回表は三者凡退に倒れた中大。その裏の守備では、先発の歳川に代わって橋本新太（法１）が登板した。先頭打者を内野ゴロに打ち取ると、そこから１、２番を連続三振に切って取り、これ以上ない形で最終回の攻撃につなげた。
このまま終わりたくない中大は７回表、先頭に代打・金森聖（文３）をバッターボックスに送る。金森はしぶとくライト前に安打を放ち、チームに勢いを与える活躍を見せる。ここから二死満塁とすると、打席には再出場の歳川。フルカウントから冷静にボールを見極め、四球をもぎ取った。なおも同点の走者を置いた場面で、キャプテンの増田尚弥（文３）が鋭い打球を放つも、打球はセカンドの真正面へ。終盤に粘りを見せたものの、逆転までには至らなかった。
▲適時打を放ったポイントゲッターの道祖土拓
大会前に雨で練習ができず、試合勘がなかったとしつつも、「チャンスで一本打たれて、相手の方が一枚上手だった」と増田主将。現在の実力の差が出た形となった。ここから来季、さらなる高みを目指す中で、課題となるのは打撃だ。秋季リーグ戦でも得点できないケースが多々あった。目指すは「追い込まれても強く振れるチーム」（増田主将）。一冬越えて打撃という弱点が強みに変わったとき、「歴代最強」への道が拓けるはずだ。
◆大会結果◆
チーム １２３ ４５６ ７
中 大 ０００ ０２０ １＝３
国際武道大 ００３ ０３０ ☓＝６
記事・写真：「中大スポーツ」新聞部
